お絵描き日記~イラストレーター照井正邦

職人、照井正邦の似顔絵、意匠など。画力の向上を目的に練習しています。

トンチ絵、見立て絵や風刺似顔絵の考察(ニコラ・サルコジ)

2015-01-20 14:47:41 | 雑記
ニコラ・サルコジの似顔絵


フランスのニコラ・サルコジ元大統領の似顔絵を描いてみました。


【トンチ絵や風刺似顔絵の考察】
まずトンチ絵とは、山藤章二塾長が命名したアイデアのある似顔絵のことです。
そして、見立て絵とは、(本来の意味とはズレますが、似顔絵においては)何かに見立てた絵のことで、トンチ絵に含まれます。

さて、山藤塾長は「似顔絵はあだ名をつけるのに似ている」とおっしゃっています。
全てに共通するのが「比喩(メタファー)」であると思います。
あだ名を付けるときも、「何々に似ている」ということが瞬間的に閃かなければなりません。
(※他の例を挙げると、詩、俳句、短歌、川柳など)

この「モデルは、○○のようだ」と想像するのが、トンチ絵を描く第一歩だと思われます。
「見た目」であってもよいのですが、それでは「意味」が伴いません。

1)まず最初に必要なのが、「情報」です。その人に関する情報がないと、見た目だけで描かなくてはなりません。
2)次に、「まるで、○○のようだ」という、他のことと関連づける連想力が必要になります。


それが出来ると、「意味」「風刺」というのが自然に描けてしまうと思います。
意図的に、「相手をけなしてやろう」と思わずとも、風刺似顔絵は描けてしまうのです。
(※けれど、さらに高次元のトンチ絵を描こうとなると話は別です。)

これは何を意味するかと言うと、似顔絵をものすごくたくさん描いている人(その努力は賞賛できますが)より、新聞を毎日読んでいる人のほうが面白い似顔絵を描ける可能性がある、ということです。
つまり、似顔絵以外の情報を得ていなければトンチ絵は描けない、というしごく当然な話です。

私も「似顔絵には程遠い」という指摘をされた時期もありましたが、似顔絵に程遠いもの(こと)と似顔絵とを関連づけることができれば、似顔絵の巧拙だけではなく、次元や方向性の違った似顔絵を描いたり、評価できるようになるのかもしれません。
長文失礼!!

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