お絵描き日記~イラストレーター照井正邦

職人、照井正邦の似顔絵、意匠など。画力の向上を目的に練習しています。

似顔絵をはじめたい人へ。(長文御免)

2018-01-19 00:00:00 | 似顔絵教室談
似顔絵をはじめたい人へ。

似顔絵を描くのを始めたいと思っている方もおられると思います。
友人へ似顔絵を送りたい、趣味として描けるようになりたい、山藤章二の似顔絵塾へ投稿したい等々、目的は様々だと思いますが、共通している目標は「似せて描けるようになる」ことだと思います。
この「似せて描けるようになる」には、誰かに教わるのが一番よいです。
その理由として「自分以外の人に見てもらう」ということをしないと、独りよがりの似顔絵になってしまうからです。
私自身、似顔絵講座の講師をしていますが、今でも似顔絵の勉強をしていますし、山藤章二の似顔絵塾のグランプリを取らせて頂いた今でも、欠かさず同誌へ投稿しています。

さて、「似せる」とはどういうことでしょうか。
色々な方が似顔絵の教本を出されていますが、基本は「目鼻口の配置」です。配置がしっかりしていれば、(ほぼ)誰でも似せて描くことができるようになります。

けれど、似せられるようになるだけでよいのでしょうか。
「先生の画風そっくりでもかまわない」のなら全く問題はないですが、自分の個性を残したい場合には、最初に描いた(誰しもが持っている)絵の個性を残していかなければならないと考えています。
そして、「似せる」ということと「個性を出す」ということは矛盾することも多いです。
この矛盾を解決するには、「配置」以外の似せ方、ザッと列挙しますが、記号的(平面的)、写実的、図形的、立体的等々、その人に合った似せ方をしないと、個性を残した似顔絵は描けないかもしれません。

回りくどくなってしまったのでまとめますと、「配置」という基本は大事ですが、その例外も認める姿勢が大事だということです。
しかし、例外を認められる先生でない場合は、基本を逸脱しないということも必要です。(私は逸脱した似顔絵が好きですが…)

似顔絵というのは、もの凄く幅の広いジャンルです。「こう描かなければならない」というものはありません。

私自身も、似顔絵講師をしながら、また習作を描きながら、新しい似顔絵、似せ方を模索している毎日です。

「似せて描く」ということは簡単です。
でも「自分の個性を残して似せて描く」のは、正直に言うととても難しいことで、そこが面白いところでもあります。

では、何をしたらよいか。
それは、個性をなくさずに、描くモチベーションを保つことです。
個性をなくさないためには、(足をひっぱり合う関係ではなく、先生のような人に)似顔絵を見てもらう環境を作ることが重要です。
モチベーションを保つには、自分にあったペースで描くことです。

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