新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

キビタキ 海岸松林で歌う

2015-05-19 03:06:54 | ヒタキ科
 キビタキ 学名・Ficedula narcissina 英名・Narcissus Flycatcher

 海岸の松林で,キビタキが「ピッコロロ,ピッコロロ」とさえずっていました.しかし,いくら目を凝らしてみても姿が見えません.動くのを待つしかないでしょう.しばらくすると,薄暗い林の中から,「ティッ.ティッ」という小さな声が近づいてきました.飛びました.黄色い光がふわりと浮かび,松の横枝に停止しました.キビタキの雄です.胸の黄色が輝いて見えます.
 しばらく前から,松林の中にヤマザクラなどの広葉樹が入り込み,大きく成長してきています.そのせいでしょうか,夏になっても海岸の松林でキビタキのさえずりが聞かれるようになりました.繁殖もしているようです.その一方で,かっては海岸の松林で繁殖する夏鳥の代表だったクロツグミのさえずりが聞かれなくなりました.
 今回出会えたキビタキの雄は,後頭部と風切羽が褐色ですから第1回夏羽の若い個体と見られます.北へ向かう途中なのでしょうか.それとも,この海岸松林で雌とめぐり合い,繁殖するのでしょうか?

キビタキ 雄・第1回夏羽.
撮影日時 2015.05.11 撮影場所 新潟県新潟市


キビタキ 雄・第1回夏羽.
撮影日時 2015.05.11 撮影場所 新潟県新潟市


キビタキ 雄・第1回夏羽.
撮影日時 2015.05.11 撮影場所 新潟県新潟市