くろちゃんの甲府城つづりⅡ

やまなしの甲府城跡や文化財のようすや活動を、
くろちゃんと仲間たちがなんとなく紹介するため再登場!

平成28年度甲府城青空教室(一般向け)下半期第2回目「自慢の高石垣を見ながら北から本丸へのぼる!」を開催しました!(2016.12.3)

2017年01月10日 | こんなイベントやります(やりました)
甲府城青空教室一般向け、下半期(11月~3月)第2回目「自慢の高石垣を見ながら北から本丸へのぼる!」を2016年12月3日(土)に開催しました
※写真を多数掲載させていただきます

甲府城青空教室ご案内
□前回のようす:平成28年度甲府城青空教室(一般向け)下半期第1回目「お城の南から本丸へのぼる!」を開催しました!(2016.11.5

今回も遊亀橋北からスタート


そして橋を渡って庄城稲荷さまへ
もともとは城内にあったお稲荷さまですが、今でも信仰厚くお参りをされる方々がいらしゃいます
城内には跡が見つかっています


甲府城の東から北へ石垣を見ていきます
甲府城の石垣の特徴を復習
石垣の隅(隅角部)の算木積みについての話
甲府城の算木積みは、古い算木積みの積み方がされています


ここでも算木積みを確認してみるとちゃんと古い積み方の特徴が見られました
それから、石垣の勾配に注目甲府城の石垣の勾配には3種類あるんですよ


今、実施している石垣維持管理点検について
甲府城跡の石垣を適切に維持管理して行くために、目視やゲージ計測による点検、石工による詳細点検等を行っています
大切な石垣を守り、後世へ残していくための事業を行っています


これが、自慢の高石垣
城内で一番高い野面積み石垣です高さに驚きます


ちょっと東にそれて寄り道
こんなところにも安山岩
藤川の河床にある安山岩の露頭を見てみました


戻って城内に入ります
平成16年度に復元された稲荷櫓です
稲荷櫓の石垣についても注目してみましたよ


左手の面の石垣は、ほとんど矢穴で割られた石垣はありませんね
また部分的に大きな石を使用しています


稲荷櫓の西側の石垣には線刻画があります
呪術的な絵柄です


二重石垣
石垣の解体調査をすると、その背後からも石垣が現れました(石垣の積み直し)
なぜ石垣を手前に積んだのか…


野面積みとの比較をしてみましょう
築城期より後に積まれた石垣を見ると…加工された石がきっちり隙間なく積まれています
そして、算木積みも定型化している状況が見られます隅脇石もありますね


天守台の石垣も見てみました
石垣の積み方は?隅角部の算木積みの状態は?石垣の勾配は?



最後に天守台に登りました
天守台からは甲府の町(甲府城下町)が見渡せます

甲府城下町遺跡の調査・研究も進められています
昭和の甲府空襲で建物は、大部分失われてしまいましたが、地下にはまだまだ遺跡が良好に残っています
(甲府城とともに甲府城下町についても興味、関心を持っていただけたらと思っています

約1時間程お付き合いいただきまして、終了となりました…ありがとうございました

次回下半期第3回目「岩盤と排水を制した甲府城の石垣☆」は今週末114日(土)開催です途中参加も大歓迎です
午後は、第1回やまなし文化財保存フォーラムもありますよ
城内は非常に寒いですので、防寒対策をしっかりしてご参加くださいお待ちしております
お申し込みは、山梨県埋蔵文化財センター 丸の内調査事務所 電話055-228-0512までお願いします
コメント
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