棚原 勝也さん
言葉考。
「障害の〝害〟が〝ひらがな〟
なのが嫌い。
〝害〟やからよくないやろで...
〝ひらがな〟にする。
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私からしたら別に
〝腕がないから障害〟なんじゃなくて
それをもって生きていく
社会が〝害〟なので
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〝障害〟は本人じゃなくて
〝社会〟やから。
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〝ひらがな〟に直して
勝手に〝消さんといて〟ほしい。」
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リオパラリンピックに出場した
一ノ瀬メイ(19)選手の言葉に共感。
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このところよく使われる
『障害⇨障がい』という書き換え。
それぞれに考えはある。
ということを前提に、
僕はあえて〝ひらがな〟には
納得をしていない。
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表記を変換したことで
〝寄り添っている社会〟が
そう簡単には実現しないからだ。
〝勝手に消さんといて〟
過敏な同情よりも
もっと現実で向き合うことが
大切だと思う。
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一ノ瀬さんが高校時代に
書いたスピーチコンテストの
言葉がある。
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「社会を構成する私たち自身が
障害者を作り出す
張本人なのかもしれない
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私は
社会が障害を作り出すなら
その社会が
障害者をなくすこともできるはず」