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代々の天皇は伊勢神宮に参拝してこなかった!ゼロからわかる「宗教」の謎~時代によって「神」も変わる?

2016-06-17 14:35:43 | 歴史  歴史歪曲

現代ビジネス  http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48774より転載

2016年06月16日(木) 島田裕巳

ゼロからわかる「宗教」の謎~時代によって「神」も変わる?日本人が知らない多神教の原点

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〔PHOTO〕gettyimages

文・島田裕巳(宗教学者)

日本の神様はあいまいな存在

日本は多神教の国であると言われる。

これは、西欧やイスラム圏と対比して言われることで、キリスト教やイスラム教が一神教であるのに対して、日本は八百万の神々が信仰される多神教の国だというわけである。

一神教については、それが日本とは異質な信仰のあり方であるということで論じられることが少なくない。一神教の伝統は、基本的にユダヤ教からはじまり、キリスト教、そしてイスラム教へと受け継がれていった。唯一絶対の創造神に対する信仰がそうした宗教の根幹にあることは広く認識されている。

ところが、多神教については議論の対象になることはほとんどない。一神教の世界でも、それ以前は多神教であったはずだし、インドのように今でも多くの神々が信仰の対象になっている国や地域はいくらでもある。中国も、最近ではキリスト教が台頭しているとはいえ、基本は多神教である。

私たちは一神教の特徴についてはそれを列挙することができるが、多神教ということになると、多くの神々が信仰の対象になっていて、そこでは唯一絶対の神は存在しないといったことしか、その特徴をあげることができない。

せいぜい、テロや宗教対立が起こったときに、一神教が寛容ではないのに対して、信仰対象が一つに限定されない多神教は寛容を特徴としていると指摘される程度である。

つまり、私たちは、自分たちがその世界に生きてきたにもかかわらず、多神教というあり方について十分に考えをめぐらせてはこなかったのだ。

あるいはそこには、日本人が幕末維新期から西欧文明にふれ、一神教というあり方に対してコンプレックスを感じてきたことが関係するのかもしれない。

しかし、それ以上に、「神道は言挙げせず」ということばがあるように、神道の伝統においては、その信仰を言語化することが少ないという点が重要である。神道はあくまで祭祀が中心であり、神学は発展を見せていない。

仏教ありきの神道

私は、そうした神道の特徴を「ない宗教」というところに見出してきた。神道においては、世界の創造神が存在しないだけではなく、開祖もいなければ、その教えもなく、したがって教典も存在しない。これは、今回刊行した『「日本人の神」入門』(講談社現代新書)でも詳しくふれているところだが、神社の社殿さえ存在しない時代が長く続いたのだ。

これは、日本人にとって神道と同様になじみの深い仏教と比較してみればいい。仏教は「ある宗教」で、創造神こそ存在しないものの、開祖、教え、教典がすべて揃っており、その施設である寺院も長い伝統をもつ。法隆寺は世界最古の木造建築にほかならない。

日本では、「ない宗教」としての神道と「ある宗教」としての仏教が融合し、中世から近世にかけては「神仏習合」という事態が生み出された。この神仏習合を象徴するのが「本地垂迹説」で、これは、日本の神は仏教の仏が仮に姿を現したものだという説である。その説の内容から考えて、仏教優位の考え方であり、それは、神道の世界ではなく、仏教の世界から生み出されてきた。

そこに示されているように、神道の世界、日本の神々の世界において神学を打ち立ててきたのは、神道内部においてではなく、仏教の僧侶たちであった。有力な神社には必ず神宮寺と呼ばれる寺院があり、そこに住まう僧侶たちが社前で読経するなど、神社を守ってきた。

そして、仏教の思想をもとにしながら、神道についての理論を築き上げてきた。神道の世界で、独自の神学が生まれるのは、江戸時代になって「復古神道」、「国学」の試みがはじまってからのことである。

復古神道を信奉する神道家や国学者は、仏教の影響を排除した純粋な神道、仏教伝来以前の古代の神道のあり方を取り戻そうと試み、それが、明治維新に際しての「神仏分離」に発展する。これは、仏教を排斥する「廃仏毀釈」をも伴い、それ以降、神道の世界と仏教の世界は截然と区別されるようになる。

それは、日本人の宗教のあり方に根本的な変化をもたらすことになるが、同時に、神社から「社僧」と呼ばれた僧侶たちが一掃されることによって、神道の信仰世界を言語化する試みが著しく衰退したことを意味する。

その後、天皇とその祖神である天照大神を中心とした「皇国史観」が確立され、それにもとづいて神道の体系化ということが推し進められるが、それは決して伝統に則ったものではなかった。

無知のまま神を信じる日本人

具体的には、祭神が変更されるような神社も出てきた。京都の八坂神社は、現在では素戔嗚尊を主たる祭神としているが、明治に入るまで、そこで祀られていたのは、その正体を明らかにすることが難しい牛頭天王であった。

出雲大社においてさえ、最初大国主命が祀られていたものの、神仏習合の時代には素戔嗚尊に祭神は変わり、大国主命に戻ったのは、神仏分離以降のことである。

このように、日本における神の祀り方には変化があり、つまりは歴史がある。私たちはそのことについて、あまりに無知であり、神道のことについても、神々のことについても深くそれを考えてみようとはしてこなかったのだ。

そこに大きな、また根本的な問題がある。私が、『「日本人の神」入門』を書こうと考えたのも、そうしたことが関係する。一度、日本人が信仰してきた神々がどのような存在であり、その祀り方にどういった歴史があるのかを明らかにする必要があると感じたのである。

たとえば、皇祖神である天照大神について、私たちはそれが伊勢神宮に祀られていることは知っている。あるいは、全国各地にある神明社などと呼ばれる神社に祀られ、さらには皇居にある宮中三殿の一つ、賢所で祀られていることは認識しているだろう。

しかし、代々の天皇が伊勢神宮にほとんど参拝してこなかったことについては、その事実を知る人も少ない。まして、その意味を考えようとしてきた人はほとんどいないのではないだろうか。

伊勢神宮では古代から中世にかけて「斎宮」の制度がとられ、天皇に代わって皇室の女性が祭祀の役割を担ってきた。それだから天皇は参拝しなかったのだという説を唱える人もいるが、果たしてそれだけが天皇が参拝しなかった理由なのだろうか。

持統天皇は参拝した可能性があるが、それ以降、代々の天皇は伊勢に行幸することはなく、はじめて伊勢神宮に参拝したことが明らかになっているのは明治天皇なのである。

実は、鎌倉時代の日蓮は、伊勢神宮に祀られた神が蔑ろにされていたことを証言している。むしろ、応神天皇と習合することによって第二の皇祖神の地位を獲得した八幡神の方に、皇室の信仰は傾いていたというのだ。

この八幡神も、実に不思議な神である。渡来人が祀っていた八幡神は、歴史の舞台に忽然と登場し、瞬く間に第二の皇祖神の地位を獲得した。

日本における神の祀り方には、歴史的な変化があり、それにともなって数多くの謎が生まれた。その謎は容易に解けるものではないが、本来、放置しておいてはならないもののはずである。

いったい日本の神々とはどういうものなのか。日本人はそうした神々とどうかかわってきたのか。神仏分離によって見えなくなってしまったものがあるのではないか。それを考えることは、日本人の信仰の本質を考えることに結びついていくはずなのである。

 

 
しまだ・ひろみ/1953年東京生まれ。宗教学者、文筆家。76年東京大学文学部宗教学科卒業。同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。84年同博士課程修了(宗教学専攻)。東京大学先端科学技術研究センター客員研究員。著書に『創価学会』『世界の宗教がざっくりわかる』(以上、新潮新書)、『日本の10大新宗教』『葬式は、要らない』『なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか』『靖国神社』(以上、幻冬舎新書)『宗教消滅――資本主義は宗教と心中する』(SB新書)、『0葬――あっさり死ぬ』(集英社)『戦後日本の宗教史』(筑摩書房)などがある。

読書人の雑誌「本」2016年6月号より

 

 

 

 


★【画像】7月10日参院選挙~”あたしの生き道 あたしが決める” 全力投票

2016-06-17 14:35:09 | 参院選

 
6月15日 ·
 
自分の思いを言っていい。
好きな写真を撮っていい。
個人として尊重される。
戦争はしないと決めた。
...
そんな憲法が変えられようとしてる。

国のために個人がある。
戦争できる国へ。
戦前へ真っ逆さまに戻される。

止めるため、選挙へ行く。
大きな、大きな力になる。
全力投票!!自公以外へ!

7月10日、参院選挙!!

with Fumiyo Endo
書 えとう 真実
 
 
 
 
 
 

★投票してから「知らなかった...」では遅い! 安倍政権が選挙後に先送りしたい“5つの政策”

2016-06-17 14:34:27 | 参院選

 

投票してから「知らなかった...」では遅い! 安倍政権が選挙後に先送りしたい“5つの政策”https://gunosy.com/articles/aw9g1より転載

投票してから「知らなかった...」では遅い! 安倍政権が選挙後に先送りしたい“5つの政策”

  • 週プレNEWS  更新日:2016/06/11

 

参議院議員選挙が来月、行なわれる。

野党共闘が進み、自民党の行方など注目が集まる中、『週刊プレイボーイ』でコラム「古賀政経塾!!」を連載中の経済産業省元幹部官僚・古賀茂明氏は国民に注意を促す。

***
選挙が近づくと、国民に対して厳しい政策はパッタリと議論されなくなり、その処理は選挙後に先送りされる。評判のよくない政策をへたに採用すると票が減りかねないからなのだが、逆に言えば選挙後には国民がいやがる政策がどんどん実行されるということになる。

そして、安倍政権は特にその傾向が目立つ。今回の参院選前も、自ら封印した重要政策がメジロ押しだ。その一部を紹介したい。

【1】残業代ゼロ法案
年収1075万円以上の高度な専門知識を扱う社員を残業代支給の対象外にするという法案。労働市場の柔軟化を高めるとして昨年4月に鳴り物入りで閣議決定しながら、今国会でもまともに審議する気配がない。それは、この法案が「いずれ一般の社員も残業代ゼロを強(し)いられる」と、世間から批判を浴びているから。当然、法制化は参院選後となる。

【2】カジノ法案
アベノミクス成長戦略の目玉のひとつ。おおさか維新も関西経済浮上の本命として、カジノを誘致したがっている。自民党としては、ここで恩を売っておけば、憲法改正で援護射撃も期待できるだけに、本音は今すぐにでも成立させたいはず。

だが、女性層や公明党などから治安悪化などを心配する声が多く、やはり法制化は参院選後に。

【3】配偶者控除の廃止
“女性活躍”を掲げる安倍政権は、この制度の廃止によって、もっと多くの女性を外で働かせようと考えている。控除がなくなれば税収も上がり、財務省にもいいところを見せられる。

だが、専業主婦と右派層の受けが悪く、先送りの模様だ。日本会議などは「女性は家庭に入り、家事と育児に専念すべき」との価値観を重視している。それに逆らって波風を立てたくないらしい。

【4】生乳農家への補助金の「農協縛り」を廃止
ホクレンなど全国10の指定団体を通じて生乳を出荷した農家に補助金を与える制度。指定団体以外のルートで販売すると補助金は出ない。バターが足りなくてもこのルートしかないので、柔軟に生乳が供給されず、バター不足の一因ともなっている。

もちろん、農協の利権を守るための制度だ。政府の規制改革会議が廃止を答申し、新聞にも大見出しが躍ったが、大票田の農協の猛反発に遭い、5月19日に公表された答申案には盛り込まれなかった。

【5】「もんじゅ」の存続
原子力規制委員会が高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉を視野に入れた勧告を発したのは、昨秋のこと。原発が次々と再稼働する流れにある中、「もんじゅ」は残したい。しかし、これをまともに打ち出せば、世論の反発は必至だ。

というわけで、文科省は、もんじゅ存続の報告書だけをサミットとオバマ大統領の広島訪問のどさくさに紛れて提出させ、政府としての正式な存続決定は先送りする構えだ。

***

政治にはすぐに手を打つべき課題がある。だが、安倍政権は選挙を見据え、重要政策を時にうやむやに、時に先送りにするという行為を繰り返してきた。これは国政に責任を持つ者の態度ではない。

今回、リストアップした5つのテーマは参院選後に必ず再浮上する。その先行きを有権者は注視してほしい。

●古賀茂明(こが・しげあき)
1955年生まれ、長崎県出身。経済産業省の元幹部官僚。霞が関の改革派のリーダーだったが、民主党政権と対立して2011年退官。著書『日本中枢の崩壊』(講談社)がベストセラーに。近著に『国家の暴走』(角川oneテーマ21)

(撮影/山形健司)

 

 

 


「黒を身に付け哀悼の意を」 6・19沖縄県民大会 ~32都道府県で抗議集会計画

2016-06-17 00:54:16 | 沖縄

 

沖縄タイムスhttps://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=173633より転載

「黒を身に付け哀悼の意を」 6・19沖縄県民大会

2016年6月16日 16:35 
 

 元米海兵隊の米軍属による暴行殺人事件に抗議し、在沖米海兵隊の撤退などを求める県民大会を19日に開く「オール沖縄会議」は16日、那覇市内で会見を開き、県民や団体に大会への参加を呼び掛けた。

» 「被害者は私だったかもしれない」女性団体、震える声

 日時は19日午後2時から3時で、場所は那覇市の奥武山運動公園の陸上競技場とその周辺施設で開かれる。大会のイメージカラーは設定しないが、黒など哀悼の意を表す色を身につけることを呼び掛けている。

 大会で採択する決議の文案は①日米両政府に対し、遺族と県民へあらためての謝罪と完全な補償②在沖米海兵隊の撤退と米軍基地の大幅な整理・縮小、県内移設によらない普天間飛行場の閉鎖・撤去③日米地位協定の抜本的改定―を求めている。

 共同代表で名桜大4年の玉城愛さんは「基地がある故に繰り返される悲劇の犠牲となった被害者を追悼する。後を絶たない基地被害に終止符を打つために、みんなで抗議しよう」と訴えた。

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