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異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

奥田愛基スピーチ「俺たちはしぶといんで」~6.3金曜行動レポート(レイバーネット 2016.6.3)

2016-06-04 23:06:43 | 案内 情報 デモ 集会 逮捕

LNJ Logohttp://www.labornetjp.org/news/2016/0603kinositaより転載

奥田愛基スピーチ「俺たちはしぶといんで」~6.3金曜行動レポート

    木下昌明

動画(奥田スピーチ)

 6月4日金曜日、国会周辺ではいつもの抗議行動があった。官邸前では、すだれ状のプラカードに川柳を何編も掲げている人が目についた。「放射能飛び散る土地に帰還させ」の句は今のフクシマの現状をうたっていた。

 かれは、このあと国会正門前の高校生グループ「ティーンズソウル」にも参加するという。川柳プラカードは折りたたみ式になっていて、かばんに入れられるという。

 国会前の脱原発エリアでは、3人の女性のスピーチをきいた。そのうち「ふるさと双葉町」のプラカードを掲げた亀屋幸子さんが、「166人の子どもたちが甲状腺がんにかかっていて116人が手術している。心筋梗塞の人もふえていて、家の隣の51歳の男性が亡くなった」と訴えていた。

 ティーンズソウルのエリアでは珍しくスピーチする人が多かった。学者の会から大沢真理・山口二郎、シールズからは諏訪原健・奥田愛基、ママの会から町田ひろみ。18歳の高校生がスピーチした。

 大沢真理(写真上)は「貧困が政府によってつくられている」と訴え、「憲法25条がふみにじられている」と。諏訪原健は「自民党はなんだかんだいっても、かれらにとって大事なのは改憲だけなのだ」と語った。高校生(写真下)は「迷いながら声を上げています」と。

 この日は、昨年のシールズの抗議行動を思わせるにぎわいをみせた。この抗議は来週でいったん終わるという。残念。今日まで高校教員は一人もスピーチに立つことがなかった。「報道陣のなかに一般の老人が紛れこんでいる」と騒ぎたてるマスコミの青年がいて、警察まで呼ぶ一幕もあった。醜いマスコミの特権意識を感じた。

 昨夏、毎週のように必死にスピーチしていた奥田愛基が最後にマイクを握った。余裕しゃくしゃく奥田節を展開した。「世論調査でぶっちゃけ、野党の状況は全然よくないっす。社民党も生活の党もなくなるかもしれないと報道されている。けど、去年のように本当に止める!という気持ちでやっていきましょう。俺たちはしぶといんで」と訴えた。

 

 

 


参院選に向けて:でんわ勝手連ボランティア募集!~仲間たちと楽しみながら参院選に参戦しよう!

2016-06-04 23:06:22 | 政治 選挙 

https://denwa-katteren.jp/pr/353

ボランティア募集

でんわ勝手連ボランティア募集!

一本のでんわで世界が変わる。

仲間たちと楽しみながら参院選に参戦しよう!

合間のちょっとした空いた時間で電話をかけ、自宅から着実に候補者を応援できます。でんわのかけ方は、ボランティアリーダーたちが、サポートします。

ワイワイみんなで選挙を盛り上げましょう!

※北海道5区衆院補選(池田まき候補)の参加者の方も、改めてご登録下さい。

でんわ勝手連への参加登録はこちら

 

でんわ勝手連に〝応援してほしい候補〟も同時に募集しています!

▼現在応援中の候補

  • 東京都狛江市長選 平井さとみ (6月19日投票)
  • 参院選 群馬 堀越けいにん
  • 参院選 山形 船山やすえ
  • 参院選 新潟 森ゆうこ
  • 参院選 神奈川 あさか由香
  • 参院選 愛媛 ながえ孝子
  • 参院選 全国比例区 福島みずほ
  • 参院選 全国比例区 吉田ただとも
  • その他

 

*************************:

でんわ勝手連とは

  1. 「でんわ勝手連」は、「立憲主義の回復」と「安保関連法制廃止」を掲げる候補を電話で勝手に応援する個人・団体の集まりです。
  2. 「でんわ勝手連」では、その趣旨に賛同して、「でんわ勝手連」に参加登録したメンバー間で、電話帳データを共有し、みんなで電話かけを行います。
  3. 電話帳データの共有は、原則として電話かけシステムを通じて行います。データの攪乱等の妨害工作を避けるために、電話システムにID登録された方とだけ電話帳データを共有します。
  4. また、だれでも電話かけに参加できるように、事務局で簡単な電話かけ原稿とマニュアルを作成し、共有します。 HPやFBページ上で、主に電話かけに関連する参考情報などを共有します。
  5. さらに、FBグループやチャットを通じて随時情報交換や意見交換を行っています。
  6. 自分が応援したい候補者を、自分で選んで電話かけをしていただきます。その候補者のためのでんわ勝手連が既に立ち上がっている場合は、その情報もお伝えします。また、HPやFBでも共有します。
  7. 誰を応援するのがいいか迷う方のために、HPやFB上で参考情報をUPします。
  8. 特定の候補者を応援するために、でんわ勝手連を新たに立ち上げたいという方がいらっしゃれば、そのための簡単なサポートを行います。
  9. 電話システムは、現在テスト運用中です。6/15から稼働する予定です。
  10. まずは参加登録から http://denwa-katteren.jp/application

◆FBページはこちら

https://www.facebook.com/denwa.katteren.2016/

◆FBグループはこちら

https://www.facebook.com/groups/967769113259733/

◆ツイッターはこちら

https://twitter.com/denwa_katteren

【成り立ち】

今年4月24日に投開票だった衆院北海道五区補選の野党統一候補、池田まきさんを電話かけで応援しようという、「イケマキ電話作戦、30,000本!!!!」https://www.facebook.com/events/627690567383942/ が予想を上回る盛り上がりをみせたところから、でんわ勝手連ははじまりました。

いまは7月の参院選に向けて、「立憲主義の回復」と「安保関連法制廃止」を掲げる候補を応援するために準備を進めています。参院選では30万本の電話かけを行って、票の積み上げに貢献したい、できれば100万本の電話かけを達成したいと考えています。私たちは100万本の電話かけができると、特定の候補者への貢献だけでなく、選挙に向けた社会の空気を少し変えることができると考えています。

※「立憲主義の回復」と「安保関連法制廃止」の2点は市民連合が掲げる結集軸であると同時に、イケマキ選挙でも野党統一の結集軸でした。

【安倍政権の暴走を阻止するために】

自民、公明、大阪維新など、憲法改正を目ざす勢力が77議席以上を取ると、参議院全体で2/3以上を占めることになり、憲法改正国民投票の発議が可能になります。これに対し、メディアによる議席獲得予想は、今年初頭には77~85議席くらいだったのが、4月5月には74~78くらいになり、伯仲してきました。一人の候補者の当選が、そのための500票、1000票の積み上げが、参院選後の政治を大きく左右するかもしれない、ギリギリの状況が生まれています。

http://matome.naver.jp/odai/2141863357830397901

1万本の電話かけが、800票につながります。少しでも電話かけの本数を増やしたい。そのためにもっともっと仲間を増やしたい。シェア、拡散にご協力をお願いします。いいねやコメントを頂けるだけでも、拡散の力になります!

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琉球新聞世論調査:全基地撤去42・9%、基地整理縮小27・1%、基地県内移設反対83・8%

2016-06-04 21:54:41 | 沖縄

琉球新報 http://ryukyushimpo.jp/news/entry-290991.htmlより転載

全基地撤去4割超 女性遺棄事件で沖縄県民調査 海兵隊撤退は53%

 
 

 琉球新報社は沖縄テレビ放送(OTV)と合同で5月30日~6月1日、米軍属女性遺棄事件を受けて18歳以上の県民を対象に世論調査を実施した。米軍関係者の事件事故の防止策には「沖縄からの全基地撤去」が最も多く42・9%で、次いで「在沖米軍基地の整理縮小」が27・1%と続き、「兵員への教育の徹底」は19・6%だった。県議会の抗議決議に初めて盛り込まれた「海兵隊の全面撤退」は52・7%で、「大幅に減らすべきだ」の31・5%を上回った。日米両政府が見直しを否定している日米地位協定については79・2%が改定・撤廃を求めた。政府が進める米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設には83・8%が反対の意向を示した。

 事件後の安倍内閣の対応について70・5%が支持しないと答えた。基地あるが故の事件の発生で県民の反基地感情の高まりが強く表れた結果となった。


 

 辺野古移設への反対は2015年6月の調査より0・8ポイント高くなり、12年12月の安倍政権発足以降の調査で最も高い値となった。普天間飛行場の移設はどうあるべきか聞いたところ、「国外移設すべきだ」が最も多く31・5%、次いで「すぐに閉鎖・撤去すべきだ」が29・3%、「県外移設すべきだ」が23・0%だった。「辺野古移設計画を進めるべきだ」は9・2%だった。

 事件後の日米首脳会談で安倍晋三首相が普天間飛行場移設について「辺野古が唯一」と米側に伝達し、日米地位協定改定には触れなかったことについて、安倍首相の対応を「支持する」としたのは7・2%にとどまり、「支持しない」が70・5%となった。自民党支持者でも不支持が33・3%で最も多かった。

 日米地位協定については「根本的改定」が44・9%、「全面撤廃」が34・3%だった一方、政府が掲げる「運用の改善」は15・2%となった。自民党支持者でも63・6%が改定・撤廃を求めた。

 日米安保条約については、「平和友好条約に改めるべきだ」が42・3%で最も多かった。「破棄すべきだ」が19・2%、「維持すべきだ」が12・0%だった。

 今回は、改正公職選挙法で7月の参院選から有権者となる18、19歳も新たに対象として調査した。

 

 <関連>

<社説>軍属事件世論調査 民意は全基地撤去だ 臨界点超えた沖縄の世論  琉球新報

「地位協定、改定を」 米軍基地抱える知事会が緊急要請  朝日新聞

 日米地位協定「見直すべき」が83.7% FNN世論調査(フジテレビ系(FNN ...

 

 
 
 
 

 

 

 


参院選:もはやアベノミクスは完全崩壊! 最大争点は社会保障(ジャーナリスト・鈴木哲夫)

2016-06-04 20:34:49 | 政治 選挙 

毎日新聞http://mainichi.jp/sunday/articles/20160530/org/00m/040/011000dより転載

参院選

もはやアベノミクスは完全崩壊! 最大争点は社会保障=ジャーナリスト・鈴木哲夫

▼「1億総活躍プラン」は選挙用パフォーマンス

▼「輝く女性」と言いながら女性を格下に見る安倍政権

 

 伊勢志摩サミットで、安倍首相は「世界経済が危機に陥る大きなリスクに直面」などと述べた。参院選を念頭に“経済重視”をブチ上げたようだが、実は有権者が望むのは「社会保障の充実」。アベノミクスに期待が持てず、将来への不安が高まっているからだ。

「意味が分からないです」

 ケアマネジャーで訪問看護師の資格も持つ50代の女性は「ニッポン1億総活躍プラン」について、安倍首相の説明にそう疑問を投げかける。

 5月18日、首相官邸で「1億総活躍国民会議」が開かれ、2025年度までの政策プランをまとめた。これは、安保法制がヤマを越えた昨年秋、安倍首相が打ち出したもの。少子高齢化などで縮小する日本社会が活力を維持できるようにするとして、「GDP600兆円」「希望出生率1・8」「介護離職ゼロ」という3本柱を掲げたのだ。首相自ら「新三本の矢」と謳(うた)う。

 その一つ、「介護離職ゼロ」─。介護離職とは、親の介護などで仕事を辞めざるを得ない人たちのことだ。10年後には認知症が10人に1人などという民間の予測もある中、介護を手厚くして離職者をゼロにしなければ、経済活動も衰退するという発想だ。今回、政策としてまとめられたのは、「介護職員の賃金を月平均1万円程度引き上げる」などというもの。介護従事者の給与はいま、全産業の平均給与より10万円も低い。そこで給与を上げることで、介護の仕事の希望者が増え、介護が充実するという三段論法だ。25年に“離職ゼロ”を目指すと言うが、冒頭のように現場の声は手厳しい。

「給与が1万円上がったからといって、介護従事者が急激に増えるというのは幻想です。私は看護師からの転身ですが、夜勤がなくなった分、体が少しは楽になるかと思っていたら逆にきついぐらい。対価として1万円はほとんどスズメの涙。もっと肝心なことは、介護保険制度の適用や枠組みが変わらなければダメです。厚労省は要介護1、2について、保険適用を見直してサービスを自己負担にする方針を打ち出した。来年の国会で成立させると聞いています。なのに、1億総活躍プランでは給与を上げるという話ばかり。これでは解決になりません」(前出のケアマネジャー)

 1億総活躍プランの2本目の矢である「出生率を上げる」も同様だ。

 女性が安心して子供を産み、働きながら育てられる保育施設の増設とともに、人手不足の保育士を増やすことを掲げた。そのために、保育士の給与を引き上げるとしている。このほか、保育所や介護施設の増設、子育てや介護に対して労働環境などの工夫をする企業への助成などもセットだ。

 だが、介護や保育の従事者の給与を上げたり、施設を増やすということ自体、前出のケアマネジャーが言うように安倍政権が犯す政策的な“矛盾”があるのだ。

 安倍政権は、実は社会保障政策について13年12月に「社会保障プログラム法」(以下、プログラム法)を成立させた。「公助」よりも「自助」を強めることが主軸だ。

 医療や介護、年金、子育てなど社会保障分野は国の支出を減らして国民負担を増やすかたわら、自治体や各家庭にシフトする方針を決めている。すでに一部は実行され、高齢者の医療費自己負担が増えている。

 プログラム法は存続しつつ、社会保障は拡充する─。これは“矛盾”だろう。加えて、肝心の財源も「税収増を循環させる」と言うばかりで不確定だ。

「プログラム法はそのままで、1億総活躍プランの財源もはっきりしない。要するに参院選への選挙対策でしかありません」(民進党政調担当幹部)

 との指摘も出てきた。

 参院選に勝つためには「何でもやる」(首相周辺)という姿勢の安倍官邸にとって、実は1億総活躍プランをこの時期にあえて出したのにはワケがある。

 

「アベノミクスは票にならない」

 第2次安倍政権発足後のこの3年半、安倍首相は国政選挙で常に「経済」「景気」を前面にして戦い、有権者もそこに最大限の期待を寄せた。ところが、有権者の期待は安保法制以後、徐々に「社会保障」へと変化してきたことに「安倍首相や官邸が気づいた」(首相側近の一人)からだ。

 富裕層以外の有権者にしてみれば、いくら待てどもアベノミクスの成果の果実は落ちてこない。実質賃金は上がらず、庶民の景況感も一向に上向かない。

 そこで有権者が意識を向けたのは「社会保障」だ。経済に明るさが見えなければ、自らの暮らしのあり方、将来への不安に関心は高まるのは当然だろう。

 代表的なのは、2月の「保育園落ちた日本死ね!!!」ブログ問題で「女性の怒り」が広がったこと。自ら働いて家計を支えたくても「子育て」や「介護」の制度は不十分。こうした「女性」にかかわる政策が政治の中心テーマになり、現政権への批判にもつながってきた。

 有権者の意識の変化は、はっきりとデータに表れる。

 4月に自民党が辛勝した衆議院北海道5区補欠選挙の地元マスコミの世論調査で、重視する政策の第1位は「経済」ではなく、「年金・介護などの社会保障」が36%のトップ。「景気・雇用」は2位に後退した。

 また、4月末に行われた共同通信の参院選へ向けての世論調査でも、「アベノミクス」で貧富の格差が広がっていると思うか、との問いに57%が「そう思う」と答え、安倍内閣を支持しない人の理由のうち「経済政策に期待が持てない」が急増して35・3%でトップになった。

 民進党幹部が断言する。

「つまりアベノミクスは、政策的にも争点としても完全崩壊した。もはや大きな票にはならない」

 さらに、前述した北海道5区補選の投票後の出口調査で、自民党候補に入れた理由の1位は「景気・経済」だったのに対し、野党統一候補に入れた1位は「社会保障」だった。前出の民進党幹部は、

「参院選の与野党の対決構図ができ上がった。『大企業を向く安倍政権』vs.『社会保障を第1に生活者を向く野党』だ。参院選の我々の公約は『社会保障』を優先する」

 と話す。ここに、安倍政権が「1億総活躍プラン」で社会保障メニューを並べた狙いがある。これまでのアベノミクス一本やりのキャッチフレーズを変えなければ、選挙で有権者にソッポを向かれるということが分かっているのだ。

 自民党政調幹部は、「同じ社会保障でも、こちらは政権側で実現性がある。野党よりウチのほうが上」と自信を見せるが、少なくとも介護などの現場では「根本の制度をいじらず、効果が疑問視されるようなバラマキばかり」(野党幹部)では、有権者は納得しない。

 

「野党は女性政策で攻めてくる」

 1億総活躍プランを巡って、こんな「脇の甘さ」も見せてしまった。

 安倍首相は5月16日の衆議院予算委員会で、保育士の給与アップの金額について、全産業の「女性労働者」の平均給与を基準にして算出したと説明した。その差が、月額4万円程度だとして処遇の改善を行っていく考えを示した。だが、その理論だてに民進党の山尾志桜里(しおり)政調会長がかみついた。

 山尾氏「(保育士の給与について考える時に)女性の平均を基準にしているが、保育は女性の仕事ですか」

 安倍首相「一気に全部やるというのは、そう簡単なことではない。私たちはまずはそこ(女性の平均)まで上げるということです」

 山尾氏「それじゃあ、女性活躍政権どころか男尊女卑政権だと言われますよ」

 安倍首相は、全産業の女性の給与についても、男性との格差を縮める政策を進めると答弁したが、「女性が輝く社会」などと言いながら「育児は女性」といった古い価値感のホンネが垣間見えたと批判されても仕方ないだろう。

 この委員会でのやり取りについては、身内の自民党からこんな声が聞かれた。

「安易に女性給与と比較して説明したのでは、突っ込まれても仕方がない。1億総活躍プランは、“選挙用の一時的な看板”という甘い考えがプランを練ったスタッフ(官僚)にあったのではないか。民進党は山尾氏を政調会長にしたことで、参院選は女性政策などを争点にして攻めてくる。1億総活躍プランについてもっと理論武装して、各候補や応援弁士に徹底しなければ、逆効果になる」(閣僚経験のベテラン議員)

 冒頭のケアマネジャーは言う。

「語るに落ちるとはこのこと。安倍さんは1万円上げたら従事者が増えて介護が充実し、それが介護離職ゼロになるなんて平気で言っていますが、現場が分かっていないことを自ら暴露しているようなもの。アルバイト程度に介護にかかわっている人なら1万円アップを喜ぶかもしれませんが、使命感を持って介護の仕事をやっている私たちが必要だと思うのは、制度を見直すこと以外にありません」

「1億総活躍プラン」は、単なる参院選用のパフォーマンスなのか─。選挙戦を通じてしっかりと見きわめる必要がある。

(サンデー毎日2016年6月12日号から)

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戦争から生まれたアンパンマン――やなせたかしの日中戦争

2016-06-04 15:11:32 | 平和 戦争 自衛隊


                                                                         by湊 万徳FB憲法九条の会

 

http://blogs.yahoo.co.jp/crinum_asiaticum_jp/054559.htmlより転載

戦争から生まれたアンパンマン――やなせたかしの日中戦争
2011年5月4日

『アンパンマン』の作者、やなせたかし氏に対するインタビューをご紹介~。

 『アンパンマン』の成立の背景には、やなせ氏の戦中・戦後の体験が深くかかわっているとか。
 
やなせ:「アンパンマン」を創作する際の僕の強い動機が、「正義とはなにか」ということです。正義とは実は簡単なことなのです。困っている人を助けること。ひもじい思いをしている人に、パンの一切れを差し出す行為を「正義」と呼ぶのです。なにも相手の国にミサイルを撃ち込んだり、国家を転覆させようと大きなことを企てる必要はありません。アメリカにはアメリカの“正義”があり、フセインにはフセインの“正義”がある。アラブにも、イスラエルにもお互いの“正義”がある。つまりこれらの“正義”は立場によって変わる。でも困っている人、飢えている人に食べ物を差し出す行為は、立場が変わっても国が違っても「正しいこと」には変わりません。絶対的な正義なのです。 

やなせ氏は第二次世界大戦では砲兵として中国に駐留していた。大東亜共栄圏の美名のもと「正義の闘い」だと信じていたものが、戦後、侵略戦争だと知った。「天皇陛下万歳」と叫んでいた者たちが「民主主義」に走り去っていく姿も見た。全ての正義が相対化されていくなかで、絶対的な正義とは何か考えていって、突き当たったのが飢えに苦しんだ兵隊時代の記憶だった。そこから「自分を食べさせて人を救う」ヒーローが生まれた。 

やなせ:うん。だから正義って相手を倒すことじゃないんですよ。アンパンマンもバイキンマンを殺したりしないでしょ。だってバイキンマンにはバイキンマンなりの正義を持っているかも知れないから。それに正義って、普通の人が行うものなんです。政治家みたいな偉い人や強い人だけが行うものではない。普通の人が目の前で溺れる子どもを見て思わず助けるために河に飛び込んでしまうような行為をいうのです。ただし普通の人なので、助けに行って自分が代わりに溺れ死んでしまうかも知れない。それでも助けざるを得ない。 

つまり、正義を行う人は自分が傷つくことも覚悟しなくてはいけない。今で喩えると、原発事故に防護服を着て立ち向かっている人々がいます。自分たちが被爆する恐れがあるのに、事故をなんとかしなくてはという想いで放射能が満ちた施設に向かっていく。あれをもって、「正義」というのです。怪獣を倒すスーパーヒーローではなく、怪獣との闘いで壊された街を復元しようと立ちあがる普通の人々がヒーローであり、正義なのです。
(「やなせたかし氏 日本人の正義とは困った人にパン差し出すこと」『Yahoo!ニュース』2011.5.3 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110503-00000010-pseven-soci

 

wikipediaによると、やなせ氏は「1941年に徴兵され、野戦重砲兵として日中戦争に出征する。乙種幹部候補生に合格し、主に高等司令部において中国人・中国兵向けのプロパガンダ宣伝ビラ(伝単)の制作を担当した。紙芝居を作って、地元民向けに演じたりもした。最終階級は陸軍軍曹。従軍中は戦闘のない地域にいたため、一度も敵に向かって銃を撃つことはなかったが、従軍中に食糧不足による空腹を体験したこと、また復員後に弟の戦死を知ったことなどから反戦感情を持つこととなる」に至ったのだとか。
 
 戦争に関しての体験は様々ですし、そこに人々が見出したモノも人それぞれでしょう。反戦思想すら、絶対の正義として他者から受け入れる必要はないはずだときぬとも思います(価値観は押しつけるもんじゃないし、「自衛して何が悪い!」ってのもそれはそれで一つの考え方です)。
 
 しかしながら、万人が受け入れうる「正義」とは人を飢えさせないこと、というやなせ氏の悟り。これは真理といえるよなぁ。自身の体験からしぼり出すように会得した思想には、やはり説得力があります。