法然院を観た後、バスで今出川通りを西に移動し、北野白梅町でバスを降りました。ここから等持院に向かいます。
等持院の直ぐ近くにはバス停はありませんので、バスの系統によって最寄の所で降りて、歩いて行くことになります。
ここは、足利将軍家の菩提寺です。足利尊氏の願により、等持寺の別院として夢窓国師によって創建されました。尊氏の死後、その墓所となり、名前も等持院と改められました。
まずは、方丈へ。
方丈の縁は鶯張になっていて、歩くたびに鳴き声をあげます。
【 方丈前庭 】
白砂の奥に疎らに石と刈り込みを配置した明るい(冬枯れの時なので)庭です。
冬なら陽射しを受け、日向ぼっこしながらこの庭を眺めていられますが、夏は暑いかもしれません。
最近は庭全体の印象とは別に、上の二枚の写真のような部分的な意匠に心が引かれることが多くなりました。
【 方丈北庭 】
方丈の北側には、夢窓国師が作ったと伝えられる庭が広がります。
この庭は東西に分かれ、西側は芙容の花を形どった庭で北側に茶室清漣亭があります。東側は木立の中に心字池が静かに佇む庭となっています。
そして、東西の庭の中ほどに足利尊氏の墓と伝えられる宝篋印塔があります。
書院から眺めた西の庭
履物が用意されていて、書院の縁から庭に下りることができます。
のんびりと散策します。
他に拝観客はいません。独り貸切状態です。
本当にゆったりとした気分になります。
東の庭の心字池の畔にやってきました。
小鳥が盛んに囀り、逆に静けさを感じさせてくれます。
一回りして、有楽椿のある西の庭に戻ってきました。開きかけの蕾が幾つか見られました。
西の庭の北側には茶室「清漣亭」があります。
茶室の傍らには、等持院型と呼ばれる灯篭が ・・・。
刈り込みのためにあまり目立たないのですが、石組みもあります。実際には水は流れ落ちていませんが、この石組みで表現された枯滝から池に水が流れ落ちるという趣向なのでしょう。
尚、方丈の東側に霊光殿があり、そこには歴代足利将軍の木像が安置されています。
等持院は今回が二度目ですが、違った季節にまた訪れたい場所です。