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高桐院

2010年03月13日 | 京都
続いてやってきたのが高桐院です。

ここは以前中を拝観したこともあり、玄関までの参道を歩くだけです。

玄関までの参道だけでも、ここは充分その雰囲気が味わえます。


















帰りしなに門の内側から ・・・。

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大仙院

2010年03月11日 | 京都
静かな大徳寺の山内を歩いて、やはり塔頭の一つの大仙院にやってきました。



手前から奥に延びる石畳を大きな松の先で左に折れると大仙院です。

実は大仙院では写真撮影はできませんので、写真はありません。

ここの方丈も周りを庭園で囲まれています。

特に、方丈の北東にある枯山水庭園は有名です。しかし、実際に目にすると、その地割の狭さとそこにある石の多さに驚くのではないでしょうか。

石は極めて特徴的で、説明がなくても普通の感覚の持ち主であれば、これが滝、これが橋、これが舟、とすぐにわかるように極めて具象的です。

深山の滝を流れ落ちた水が海に注ぐまでの様子を、石でもって具象的に表現しています。その意味では、本当によくできていると思います。ただ、ここまで具象的だと少しやりすぎではないのか、という思いがします。しかしながら、よくぞこれだけ特徴的な石を集めたものだと感心します。

一方、方丈の南庭は、「ほとんど何もない」白砂の庭です。南西の隅に沙羅双樹の木が一本、そして本尊の前の位置辺りに盛砂が二つ、あるのはこれだけです。ところが何故か、この庭を前にすると心が落ち着くのです。前回もそうでしたが、今回もそうでした。

いつも独り貸切の状態であったとはいえ、何も無い庭なのに何故気持ちが落ち着くのだろうと不思議な気がしました。今回気がついたことなのですが、その理由は結局「何も無い」からなのではというのが私の結論です。

庭の東側は玄関で、南と西側は生垣と木々で囲われています。この緑の囲いのために、周辺の建物は見えません。結局、目の前に広がるのは、緑で囲われた白砂の庭だけになります。色彩でいえば、白と緑だけなのです。

特別なものが何もないということは、視線も意識も特に向かうべき対象が存在しないことです。その結果、視線も意識も自らのおもむくままに、自由に庭の中をさまよう事になります。時々、盛砂や沙羅双樹に向かいますが、直ぐにまた離れてしまいます。

特別なものが目の前にあれば、どうしても視線と意識がそれに束縛されてしまいます。何も無いことによって、視線と意識は自由を得ることができるのです。

心が落ち着くと感じるのは、視線と意識が解放された心地好さなのかもしれません。

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龍源院

2010年03月08日 | 京都
大徳寺では、まず龍源院に向かいました。

ここには方丈の周りなどに幾つかの庭があります。

【 南庭 - 一枝坦(いっしだん) 】
















方丈の西側の縁に移動します。



方丈の西側には開祖堂があり、その前に鶏足山と呼ばれる小さな庭があります。


【 北庭 - 竜吟庭 】

この庭は室町時代のもので、相阿弥によるものと伝えられています。

中央にある須弥山を表す石が全体を引き締めているように思います。






ただ、この時はちょうど石の部分にだけ強い陽の光があたって、写真にはうまく写りませんでした。途中で撮影を諦めました。


【 東滴壺(とうてきこ) 】

方丈の東側にある小さな壺庭です。

水滴が水面に落ちた時のような波紋のある白砂の細長い地割に、五つの石が配置されているだけです。

あまりの狭さに上から覗き込むように観ることになるのですが、観る者の気持ちを引きつける何か不思議なものを感じさせます。その引きつける力は、「魅力」というより「魔力」に近いと思います。

ここだけ別世界のような雰囲気があります。不思議な庭です。











【 滹沱底(こだてい)】

書院の南側の軒下にある細長い庭です。










このように龍源院では、特徴的な庭を幾つか観ることができます。
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大徳寺

2010年03月05日 | 京都
大徳寺は京都においては私の好きなお寺の一つです。

臨済宗大徳寺派の大本山で、二十数か寺の塔頭があります。

このうち、常時拝観できるのは、大仙院、瑞峯院、龍源院、高桐院 だけです。

これらの他、特別拝観時に 黄梅院、興臨院、芳春院 を拝観したことがあります。黄梅院の庭は特別印象に残っています。

山内は広く、ただぶらぶら散策するのもいいです。



千体地蔵塚



三門の直ぐ傍にあり、たくさんの石のお地蔵さまが並んでいます。



泉仙のある大慈院への石畳



上の写真の反対側から撮ったものです。



聚光院の前



芳春院への石畳
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等持院

2010年03月01日 | 京都
法然院を観た後、バスで今出川通りを西に移動し、北野白梅町でバスを降りました。ここから等持院に向かいます。

等持院の直ぐ近くにはバス停はありませんので、バスの系統によって最寄の所で降りて、歩いて行くことになります。

ここは、足利将軍家の菩提寺です。足利尊氏の願により、等持寺の別院として夢窓国師によって創建されました。尊氏の死後、その墓所となり、名前も等持院と改められました。

まずは、方丈へ。

方丈の縁は鶯張になっていて、歩くたびに鳴き声をあげます。

【 方丈前庭 】

白砂の奥に疎らに石と刈り込みを配置した明るい(冬枯れの時なので)庭です。

冬なら陽射しを受け、日向ぼっこしながらこの庭を眺めていられますが、夏は暑いかもしれません。















最近は庭全体の印象とは別に、上の二枚の写真のような部分的な意匠に心が引かれることが多くなりました。


【 方丈北庭 】

方丈の北側には、夢窓国師が作ったと伝えられる庭が広がります。

この庭は東西に分かれ、西側は芙容の花を形どった庭で北側に茶室清漣亭があります。東側は木立の中に心字池が静かに佇む庭となっています。

そして、東西の庭の中ほどに足利尊氏の墓と伝えられる宝篋印塔があります。



書院から眺めた西の庭

履物が用意されていて、書院の縁から庭に下りることができます。

のんびりと散策します。






他に拝観客はいません。独り貸切状態です。

本当にゆったりとした気分になります。






東の庭の心字池の畔にやってきました。

小鳥が盛んに囀り、逆に静けさを感じさせてくれます。






一回りして、有楽椿のある西の庭に戻ってきました。開きかけの蕾が幾つか見られました。






西の庭の北側には茶室「清漣亭」があります。



茶室の傍らには、等持院型と呼ばれる灯篭が ・・・。



刈り込みのためにあまり目立たないのですが、石組みもあります。実際には水は流れ落ちていませんが、この石組みで表現された枯滝から池に水が流れ落ちるという趣向なのでしょう。

尚、方丈の東側に霊光殿があり、そこには歴代足利将軍の木像が安置されています。

等持院は今回が二度目ですが、違った季節にまた訪れたい場所です。
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