長楽市場は、台南最大級の朝市だ。
ここに行かないと、「 台南で朝市に行った。 」 - って言えないゼ!
この長楽市場は、
ホントの市場の部分だけだったら、前に紹介した
” 光復朝市 ”
と同じ位の規模なんだけど、
なんたって、となりに
” 金得春捲 ” 、 ” 阿松割包 ” とか ” 富盛號 ”
なんていう、台南の超有名食堂がずらっと並んでいる
” 国華街 ” があるから、
そっちと合わせて、大きな買い物ゾーンになっているんだナ。
台南に短期滞在している出張者や、観光客の人など、
野菜や魚を買っても、どうしようもない人も、
この朝市なら、
市場を眺めてぶらぶらしてから、
国華街の好きなミセで、昼メシを食ったりすると、楽しいから
ぜひ遊びに行くと良いゾ。
長楽市場は、全体が大きな建物の中に入っていて、
外に面した部分には、
果物屋 ( 左上 ) や、八百屋 ( 右上 )
が多くて、建物の中の方には肉屋とか魚屋が多くある。
この市場の魚屋は、他の市場より品数が多い。
太刀魚、キス、あゆなんていう普通のもの以外に
あまり日本の魚屋でも見たことがない
かいわり、コショウダイ、ギンカガミ なんかまで置いてあった。
右上は、刺身の専門店。
マグロやカツオなど、
赤身の魚のサクを主体に扱っている。
左上の写真は、カニの専門店
” 建利海産 ” の品物。
今が季節なんで、大陸から輸入した
” 大閘蟹 ( ダージャーシエ、上海ガニ ) ”
を沢山扱っている。
大閘蟹については前に
” 要不要来隻大閘蟹 ”
の回で説明しているので、参照してみると良いヨ。
右上の変なカタチをした魚が、
” ギンカガミ ” 。
西日本でも採れて、身は薄いけど、うまみが強い魚らしい。
干物にすることも多いそうだ。
左上は、惣菜を売っているミセ。
オレがじーっと見ていたら、
” 腹を減らした金無しオヤヂ ” と思われたらしくて、
” 芋粿 ( オーコエ、タロイモとひき肉の重ね蒸し ) ” を
少し紙の上に取ってわたしてくれた。
「 ありがとう! この恩はわすれないヨ。 」
右上は、
威勢の良い口上で、ナベを売っているおにいさん。
しかし台湾語なので、どんな効能があるのか
さっぱり判らなかった。 残念!
左上は、”10元均一 ” のミセで
右上は、ひすい等の ” 玉 ” を扱うミセだ。
この市場には、他にも衣服、靴、雑貨など
食料品以外のミセが沢山ある。
長楽市場のど真ん中には、いきなり
” 水仙宮 ” ( 左上の写真 )
っていうお寺がある。
お寺の前には、
” 新永珍 ”
という肉まん屋があって、
” 寿桃 ” ( 右上の写真 )
っていう、味もうまいし、見た目も桃みたいで可愛い
ピンク色の肉まんを売っているんだが、
この日はすでに売り切れで、買うことができなかった。
( 本当は、このピンクの肉まんは、道教のお祭りの時のお供え用なんだ
いっぺんに何百個も山盛りにお供えするヨ )
左上は、漢方薬屋さんで、
ミセの前に朝鮮人参を並べて売っている。
客が朝鮮人参を買うと、写真のおじさんが
前においてある青い機械で粉末にしてくれるんである。
右上は、” 青草茶 ” のミセ。
店頭に沢山の野草みたいな草が置いてあって、
これで、ちょっと薬くさくて甘いお茶を作ってくれる。
オレも最初は苦手だったが、今じゃお気に入りの飲み物だ。
暑いときに飲むと、結構しゃっきりするような気がする。
左上は、” 素食、ベジタリアン食 ” の材料のミセ。
大豆を材料にした、油揚げみたいなものが多いようだ。
右上は、豚肉専門店の ” 阿美豚肉 ” 。
店の中が豚肉だらけなんで、シートで囲って冷房を効かせてある。
上の写真は ” 阿美豚肉 ” の店内。
ありとあらゆる豚の体の部分が置いてある。
右上は頭蓋骨を抜いた豚の頭だヨ。
頭の皮にはゼラチンが多くて、
魯味の材料に良く使われるんだ。
上の写真は、甘いもののミセ。
左側は、色々な蒟蒻ゼリーを売っているミセで、
右側は、” 八寶氷 ” っていう、
色々なものが入ったカキ氷を作るときに入れる
アンコとか、タピオカゼリーなんかを売っているミセだ。
長楽市場は、昼になれば店じまいしてしまう。
上と下の写真は、市場が閉まる頃の様子を撮ったものだ。
左上は、明日のために一生懸命包丁を研ぐ魚屋のラオパン。
「 やはり刃物は切れ味が大事サ。 」 ズーッ、ズーッ、
右上は、店じまいの前に早くも始まったトランプばくち。
「 昨日のカタキをとったるー! 」 バシッ、
ちなみに、こういう場所でよくやられるのは、
” 大老二、ダーラオアー ” というゲーム。
日本で ” 大貧民 ” と呼ばれている遊びと同じものだ。
( 念のためちょっと注意しておくが、
女性が
「 ” 大貧民 ” をするの好きだ。 」
というつもりで
「 わたし ” 大老二 ” だ~い好き! 」
なんて言うと、ちょっとヤバイ。
なんたって、
” 大老二 ” には、
” でっかいチンポコ ” っていう別の意味もあるからナ。 )
左上は、朝早くからの仕事に疲れてしまったおっかさん。
「 はー、しんど・・・・。 」
右上の大将はすでに爆睡状態であった。
「 zzzzz~~~。 」
- っていう所で、
” 長楽市場 ” の紹介はおしまいだ。
あー長かった!
ここも大きな朝市なんで、紹介記事がすごく長くなっちゃたヨ。
\(´。`;)ノ ほぇぇぇ~、疲れた~。
それで、
今回は、長楽市場の市場の部分だけを紹介したんで、
次回は、隣接している、国華街の食堂の方のことをまとめて
書くことにするよ。
そーいうことなんで、
時間がある時には、また読みに来てくれよナ。
じゃあネ ♪
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四日前は、ジムでウェイトと3kmJOGをやりました。
一昨昨日は、ジムでウェイトと、5kmJOGをやりました。
一昨日は、ジムでウェイトと、4kmJOGをやりました。
昨日は、成功大学のトラックで10kmJOGをやりました。
今日は、ジムでウェイトと、
成功大学のトラックで6kmJOGをやりました。
台中か高雄のレースまで、あと28日。
今回の朝市 私も大変気に入っている所で台南に行った時は必ず寄っております。次回の国華街の案内楽しみにしております。
市場の名称ですが、「長楽」でなく「永楽市場」でないでしょうか。
コメントありがとうございます。
この市場の名前ですが、ご指摘の通り ” 永楽市場 ” と呼ばれることが多いです。
では、なぜ今回、” 長楽市場 ” という名前でBLOGを書いているかというと、
もともと、この水仙宮周辺には ” 永楽市場 ” と ” 長楽市場 ” という二つの市場が、隣接してあったんですが、
現在、地元の人はまとめて ”永楽市場 ” とか ” 水仙宮市場 ” とか呼ぶことが多く、台南市政府の行政関係の書類の中では ” 長楽市場 ” あるいは ” 永楽長楽市場 ” として記載されている例が多いようです。
そして、私が ” 長楽市場 ” の方の呼称を採用している理由は、なにより、民権路と海安路の交差点にかかっているこの市場のカンバンに、市場の名前が ” 長楽市場 ” と書かれている
- ということによるものなんです。
( ちょっと小さいですが、BLOGの一番上の左側の写真を見てください。 )
実は同様の理由で、前に ” 光復市場 ” の記事を書いたときも、
地元ではより有名な、戦前からの ” 鴨母寮市場 ” という呼び名を使わずに、
成功路に面してかかっているカンバンにある ” 光復市場 ” という呼称を使わせて頂きました。
タイムリーなご指摘を頂いたので、このBLOGで市場などの呼称をどうやって採用しているかについて、簡単に書いておくことができました。
どうもありがとうございます。
今回のBLOGの本編には記載しませんでしたが、次回はこういった市場の来歴などについても、ちょびっとだけ書くつもりです。
また、時間がおありの時には、是非このBLOGにもお立ち寄りください。
では、どうも失礼いたします。
大変勉強している事がよくわかります、なまじっかの台湾人以上ですね。これにより益々このblogファンが増えると思います。
ところで、次回 国華街へいったら是非寄っていただきたいところがあります。民権路から国華街に入りすぐの右側に小さな花屋があります。よい花を安く分けてくれます。そして「私は日本人です」と言えば、さらに安くしてくれるはずです。
又、その対面に「お線香」の店があり、一人の老人が椅子に座っていると思います。施さんとおっしゃり日本語の達者な本省人でお話好きな方です(かって日本企業の顧問をされていました)
時間があれば話しかけてみて下さい。きっと台湾における日本人の存在が多少理解できる様になると思います。私の経験です。
台南3年半住んでるtakaと申します。
>>民権路から国華街に入り・・・・
とありますが、件の花屋さんは分かりませんが、中正路(または府前路)の間違いではないでしょうか?
民権路からは、直接国華街には繋がっていないと思うのですが・・・間違っていたらすみません。
ところで国華街はにぎやかなところですね!年甲斐もなくプリクラなんぞを撮ったこともあります(^_^;
おっしゃっている民権路の場所は大体分かりました。花屋さんの場所も。
左側にも屋台の?花屋さんがありませんでしたっけ?
ところであの通りは國華街なんですか?
先ほど言った中正路に交差している國華街しか知らないのですが・・・
ちょっと酔っ払いモード(^_^;
この市場は台湾出張中に趣味の廟巡りの際に訪れたので、懐かしく拝見しました。あの時はお目当の水仙宮がなかなか見つからず、迷路のような巨大市場をぐるぐる徘徊してしました。
その時、腹が減って飛び込んだ店で食べた海産麺のが今でも忘れられません。名前に反して豚などの臓物もゴロゴロ入っているのですが、スープは全く癖がなく、旨みタップリでとてもやさしい口当たりでした。
店を出てすぐ、何べんか歩いた通路でひょっと横を見上げると、散々さがした水仙廟がそこにありました。正面の階段まで店が立ち並び、市場の中に溶け込むというか埋没していたのです。有名な廟なので、天后宮のように前に広場のような空間があるはずと思い込んで捜していたので、前を通っても気付かなかったのです。
もともとは水仙宮の前に屋台が集まって市場になったと思うのですが、いつの間にか市場が廟を飲み込んでしまったところに台南庶民のパワーを感じました。
寿桃を食べ損ねたので、機会をつくってまた行きたいです。あの海産麺ももう一度食べたいのですが、店の名前もわからないし場所の記憶も曖昧です。もしわかったら教えてください。
コメントありがとうございます。
それとおほめ頂いたりして恐縮です。
ご推奨の、民権路と国華街の近くの”お線香屋さん”は、今はちょっと記憶にありませんが、
( 民族路側だと良く知っているのですが、民権路側は、割と記憶が曖昧なんです。 )
今度国華街に行ったときには、探し出して是非、”施さん”のお話を伺いたいと思います。
(再来週の週末くらいになるでしょうか、今週末はみんなで、バーベキューをやる予定になっていますので。)
また、お時間がおありの時にはこのBLOGへもお越しください。
今回教えていただいたような、情報の書き込みも大歓迎です。
では、失礼いたします。
コメントありがとうございます。
國華街は、ちょっと以前の地図の上では、民生路の少し南側で止まっているように書いてありますが、現実に歩いてみると、北にどんどんまっすぐ行けてしまって、成功路までたどり着くことができますヨ。
だから、民権路、民族路などとも交差しています。
民族路を通り越して北に歩くと、夜はちょっと曖昧なおねーさんに呼び止められたりするゾーンがあるので、なかなかスリルがあって散歩に最適です。( 開玩笑です・・・。 )
また、お時間がおありの時には是非このBLOGにもお立ち寄りください。
情報、意見や、何でもないコメントの書き込みも大歓迎です。
では、失礼いたします。
おひさしぶりです。
コメントありがとうございます。
北海道から韓国ですか! お仕事大変ですね。
小生も東京で勤めている時は、出張ばっかりでしたが、海外駐在になったら、逆に飛行機に乗る機会はめっきり減ってしまいました。今では、バスで新竹の本事務所に行くのが一番メジャーな出張になりました。
それと、meiryo さんが、水仙宮に行った時の描写、すばらしいです。
実は水仙宮の説明は、BLOG本編の中で、もっと詳しく書きたかったのに、長くなりすぎるので泣く泣くとばしていた部分でした。 ありがとうございます。
海産麺については、今の所は残念ながら心あたりがないんです。 ただ、過去に烤鴨挟餅や姜太々を見つけた meiryo さんが、美味しいというものなので、小生も是非探してみたいと思います。 ただ、水仙宮市場のあたりはすごく広い商圏なので、水仙宮市場の建屋の中か外かだけ、覚えていたらあとで連絡いただけませんか。 それを知っていればかなり探しやすくなると思いますので。
また、時間がおありの時にはこちらのBLOGにも是非お越しください。
では、失礼いたします。
早速の返事、ありがとうございます。
私が食べた店は、市場の建物の中で、たぶん水仙宮の後のほうです。「○○○海産麺」という看板が前にぶら下がっていました。古い小さな店で、調理場の反対側の壁際に小さなテーブルと椅子が4~5脚で、持ち帰りの客(市場の人が丼ごと持っていっていた)が多かったです。
以上、よろしくお願いします。