カタツムリの富士登山(9)

2020-11-26 09:06:51 | 童話
『あ~あっ、よく寝たなぁ。』
僕は、あまり寒くないので目がさめた。
そして、岩の穴の中から外を見ると雪はほとんど無くなっていた。
『お父さんとお母さん、僕はまた約束を守って家の中にいたよ。』
そして、穴の外でお水をタップリ飲んで歩き始めた。雪の上や、雪解け水の上は冷たいので、乾いている所を歩いて行った。

『ランランラン、ランランラン。』
今度も、僕が歌っても、だれも『ルンルンルン、ルンルンルン。』や『ピッピピピ、ピッピピピ。』と歌ってくれる友達がいません。
また時々寒い日があるので、寒い時は暖かそうな岩の穴を探して暖かくなるのを待つことにした。