僕はどっちかな?(2)

2020-11-12 09:40:05 | 童話
スーパーマーケットの入口でお母さんが
『タロウはお店に入れないので、ここで待っていてね。』
と言うと、タロウは
『うん、わかった、ここで待っているね。』
と言いました。
僕は『ワン』と言ってお母さんと一緒にお店の中に入って行きました。
お母さんと僕がお店から出てくるとタロウが
『早かったね。』
と言ったので、僕も『ワンワンワン。』と言いました。
そして、お店から出てきた時に僕はお昼寝から目がさめました。

僕がタロウに『ワン』と言うと、タロウも『ワン』と言ったので、僕は夢の中と違うなぁと思いました。

ある日、僕は寝そべっているタロウに寄り掛かってお昼寝をしました。
そして、僕は体が重たくて目がさめると、タロウが僕に寄り掛かっていたので、僕は『ワン』と言いました。するとタロウが
『なぁに?』
と言ったので、あれっ、前の夢の時と同じだなぁ、と思いました。

タロウが『何して遊ぶ?』
と言ったので、
『今日は駆けっこをしようよ。』
と言いたかったが『ワンワンワン』と言いました。
また夢の中と同じだと思いました。

そして、僕とタロウは公園へ行き、駆けっこをしました。
タロウが
『早くおいでよ。』
と言ったので、僕は『ワンワン』といってタロウを追いかけました。
近所のおばさんが『二人とも元気ね。』と言ったので、僕は『ワンワンワン』と言いましたが、タロウは
『そうだよ、二人とも元気だよ。』
と言いました。
僕は夢の中ではないのに変だなぁと思いました。