石の飛行機(5)

2019-10-01 06:46:10 | 童話
『ねえ、お父さん、なぜ遠い所へはジェット機じゃないと行けないの?』
『高い所は空気が薄く、抵抗が少ないので早く飛べるし、燃料が少なくて済むからだよ。だけれど空気の薄い所はプロペラ飛行機は飛べないのだよ。』
『お父さん、抵抗って何?』
『空気が飛行機を押し戻そうとする力だよ。』
『ふぅ~ん。』
『ねえ、お父さん、火星へはジェット旅客機で行けるの?』
『宇宙には空気が無いからジェットエンジンでは飛べないよ。』
『じゃぁ、何で行くの?』
『燃料と、それを燃やす酸素と両方を積んだロケットで行くんだよ。』
『ふぅ~ん。よし、明日の日曜日はロケットを作って火星へ行こう。』

僕は昼から本でロケットを調べた。
大きい燃料タンクが2本付いていて、大きいエンジンが3本付いている。
しかし、人間が乗る所は小さくて狭いんだなぁ。