僕とお兄ちゃんと(3)

2015-11-24 21:16:01 | 童話
僕はオヤツが大好きです。
みんなの言ったとおりに僕ができるとオヤツをくれます。

お母さんと散歩に行く時に、お母さんはオヤツを持っていって、時々僕にくれます。
だから、僕はオヤツを欲しい時はお母さんの顔を見ます。
お母さんの手に載っているオヤツはすごくおいしいです。

僕は運動が大好きです。
お兄ちゃんと公園へ行った時はお兄ちゃんと駆けっこをします。
だけれど、お母さんと一緒の時は駆けっこをしません。
お母さんの時の運動は、お手・お代わり・チンチンだけです。
僕はお手とお代わりは得意ですが、チンチンはあまり上手くありません。
だから、お兄ちゃんに教えてもらって一生懸命に練習をしています。
うまくできるようになったら、もっとたくさんのオヤツをもらえるかな?

昨日はあまりうまくできませんでしたが、お母さんはオヤツをくれました。
きっと特別にくれたんだね。
だから、今はもっと上手くできるように頑張っています。
何度もやって、やっと上手くできるようになったので、お母さんがオヤツをくれました。
やっぱりオヤツはおいしいなあ。

兄ちゃんが学校から帰って来た時にうまくできて、たくさんのオヤツをもらえるとうれしいなあ。
そして、今度はお母さんの時よりもうまくできたので、お兄ちゃんからオヤツをいつもよりたくさん貰えました。
僕もうれしいですが、お兄ちゃんもうれしそうに僕の頭と体をいっぱいなでてくれました。

お兄ちゃんが
『ポチは何でもできるからえらいね。』
とほめてくれました。
僕はコックリ、コックリとうなずいて、体全部で喜びました。