電気の気持ち(1)

2015-11-19 21:06:20 | 童話
僕は明るい電気でお勉強をして、テレビでマンガを見ます。だから僕は時々電気とお話しをします。

『電気さん、こんにちは。』
『やあ、またお勉強をしたあとでテレビを見てくれているね。待っていたんだよ。』
『電気さんは僕がテレビを見て、うれしい?』
『ああ、すごくうれしいよ。』
『どれくらいうれしいの?』
『いっぱいうれしいよ。』
『そう、僕と同じだね。』
『そうだね。』

『僕ね、明日発電所の見学に行くんだよ。』
『そうかい、わたしが作られている所だね。』
『発電所の絵本で見たんだけれど、大きな機械と大きなエントツが有るんだね。』
『そうだよ、ボイラーという機械で水から蒸気を作って、その蒸気でタービンという大きな機械の中を回転させて、タービンにつながっている発電機で電気を作っているんだよ。』
『ふぅ~ん、機械はみんな大きいの?』
『ああ、全部大きいよ。』
『山の中には、蒸気ではなく水でタービンを回して電気を作っている水力発電所もあるんだよ。』