今日は手術を受けてから3257日目となる。いつも通院する時と同じように8時前に家を出る。月曜日は病院は混む、
予想に反して駐車場、受付ロビーはガラガラの状態。血液採取、CT撮影もすぐに終わり主治医の診断説明も直ぐか
と思いきや、ここから手間がいり1時間近く待つことになる。この時、同時期に食道がん手術【頚部上】を受けた戦友と
一緒になり病気談義となる。私は恐らく今日で最終になることを納得していると話す、戦友は他にも症状があるので何
としても継続の道を選択するという。
結果は両者とも望む方向に落ち着くことになった。CT、血液検査とも異状なしの結果。これを受けて先生と回顧を一
語り、先生の意図とすることを私流に表現すれば『出来の悪い生徒がいい成績を残した』、これに尽きると思う。
先生の担当になった時、血液検査が示す数値は『手術に耐えられる状態にはないのでは・・・』
それからほぼ8年が経過した。
多少の紆余曲折はあったが最初に発症した食道、胃がんの処置は術前・術後の5FU、シスプラチンによる抗がん剤治
療と食道下部、胃吻門部、胆嚢摘出手術だった。ブログに書いたが手術によるQOLの低下はあるがその代償は小さく、
ほんの少しだけ我慢すれば生きるという何物にも代えがたいものを得ることができた。
しかし、外科の傷が完治したのと異なりいつ何時、牙を向けてくるのか分からない。
私は信心深い人間ではないが癌になり沢山の事を考え、沢山の方から受けた所業に対し心底から感謝することが神
仏への畏敬の念にもつながっているように思える。
癌は私の身体にダメージを与えたが心を押しつぶすには至らなかったのだと強がり、空元気を出してこれからの生命も
謳歌しようと思っている。
主治医の先生、表には見えない病院を支えておられる方々を含めてそして私の身近で支援いただいた沢山の方に
感謝します。 だんだん・だんだん