私はネットにアップされている、HP形式やブログ形式の『がん闘病記』のようなも
のを時々、読む。現在進行形のもの、休戦中のもの、不幸にして去られた人のも
のと様々な形態があり、沢山の方々が自分の情報を寄せておられる。
自慢話としてアップされるような情報ではなく、多くの方の意志は『同様の人の手
助けになれば・・・』との思いが込められていると思う。
私は読みながら、頷いたり、私は違うと言ったり、時には安心したり、不安になった
りと心の中はカメレオンのように色変わりすることもある。例えば術後にがんの転
移が疑われる結果を受けたり、様々な症状に襲われている方のブログを読んだ
時、『多分結果はいい方向に向かいますから頑張って下さい』とエール送りたい
が、癌との戦は常に『最悪』も卑近に起こることだから、軽々にそうはできない。
これは幾多の人に共通する思いであり、私もそうした思いを持つ一人である。
ブログの中には亡くなる直前まで闘いの様子や心境を綴られたものもある。あまり
にも過酷な痛みに対し『痛みをとってくれるなら死でもいい』とさえ言い切った方も
ある。生の中にあれば幸せとは言い切れない事実も語られている。
端から端まで広げてみると計り知れないほどの情報があり、悲喜こもごもの中から
自分を奮い立たせてくれるものだけを都合よく抜き出すプラス活用も良し、悲の
中にも沢山の学ぶことありそれも良しか。