在米ウイグル人協会はカシュガル旧市街(老城)の破壊を非難する。
3月24日 在米ウイグル人協会
http://www.uyghuramerican.org//articles/2704/1/Uyghur-American-Association-condemns-demolition-of-Kashgar-Old-City-/index.html
在米ウイグル人協会(UAA)はカシュガル旧市街(老城)の伝統的ウイグル建造物の破壊を非難する、これは古来よりのかけがえのないウイグル文化の中心を根絶させようとする計画である。
中国の公式メディアの最近の報道によると、当局はカシュガル旧市街(老城)にいる6万5千のウイグル人世帯(22万人)を移転させることを目的とする「住民移住計画」を実行している。「住民移住計画」の標的は4万5千のウイグル人世帯を移住させ、カシュガル旧市街(老城)の5キロメートル平方を取り壊すことである。
2008年に全国人民代表大会国務院はこの計画に3億元近くを明示した。
現地よりの証言 証言その2
東トルキスタンでは多くの伝統的ウイグルコミュニティが1949年の中国共産党支配の始まりから破壊されてきた。
この破壊の多くは大規模な社会運動の形で到来するものだった、例えば文化大革命(1966-1976)、これはウイグル文化の歴史的側面を標的とした。
特に、中国政府は全ての東トルキスタン北部のウイグルの文化中心を次々と破壊した、まずウイグル人居住者を取り除いた、そして伝統的な家屋を取り壊した、そして最後に漢族中国人の隣人に囲まれたアパートの建物に分散させて、ウイグル人をひとかたまりの人々として孤立させた。
カシュガル旧市街(老城)は数少ない残った伝統的ウイグル文化と宗教の中心の1つである、多くのウイグル人はカシュガル旧市街(老城)の保護を独立したウイグル人アイデンティティを保持するのに不可欠であると考えている。
カシュガル旧市街(老城)は8キロメートル四方の伝統的ウイグル家屋、バザール、そして築600年のエイティガールモスクのような信仰の中心を含んでいる。
中国の公式メディアでは、政府当局はこの取り壊しは旧市街(老城)住民を地震の損害を受けやすい家屋や排水の悪さから守る必要によって始められたと言明している。
しかし、UAAはこの破壊は長期にわたって続くウイグル文化及びアイデンティティを希釈する運動から分岐したものではないかと恐れる。
ここ数年、中華人民共和国政府はウイグル語を学校での指導の言語としては段階的に廃止し、強制的に若いウイグル人女性を東中国の工場で働かせる為に移送し、東トルキスタンへの漢族中国人の大規模移入を奨励する等の諸政策を監督している。
ウイグル人民主リーダーのラビア・カーディルさんは語る。
「カシュガル旧市街(老城)の破壊はウイグル人アイデンティティへの侮辱であり、ウイグル人の同化への試みであります。」
「中国当局は何の相談もなく一方的にウイグル人は自身の伝統的家屋や生計から移動するべきであると決めつけました。」
「ブルドーザーが仕事をした後に残った土地がどうなるのか発言する中国の官員は一人もいません。」
「私はこのような世界の遺産である無比の場所の損失を嘆いています。そして中国政府にこの破壊が世界からかけがえのないコミュニティを奪うことであるということを知らしめることを世界中の人々に求めます。」
ワシントンポストの3月24日付の記事で北京師範大学地理学科の呉殿廷教授は語る。「この古い街はまたウイグル人のイスラム文化を非常に反映している、変わることのない独自の様式と趣がある。」
「ここに、ウイグル文化はこれらの土造りの建物と付随している。もしこれらが取り壊されれば、付随した文化は破壊されるであろう。」
ワシントンポストは付け加えてカシュガル旧市街(老城)の100世帯が新しい高層アパート式の住居に移住したことを報道した。
ウイグル人権プロジェクトの情報筋によれば、新しい住居はカシュガル市中心から約8~9キロメートルに位置している。UAAはウイグル人が政府の計画した住居設備に移住させることはウイグル人の活動を管理、監視する手段であるということ、同様に中国政府への依存を生じせしめるものであるということを懸念している。
中国の官員王正栄は、老城の全てが取り壊しのための印を付けられている訳ではないとして、いくつかの部分が「国際的な遺産の風景の創出」の目的で「保護、管理、そして開発される」であろうし、そのことで旅行産業からの収入を増加させるであろうと言明した。
王正栄はこの計画の下旅行者は「少数民族の生活様式と建築の特徴」を見ることができると付け加える。
UAAはこのカシュガル老城の残余部分がウイグル文化の野外博物館の性格を帯びることを懸念する、そこにはかつて活力のあるコミュニティが存在していたのである。
カシュガル経済の旅行業の価値はほぼ6億2000万元である。現在のところ、誰がその中国に管理されたカシュガル旧市街(老城)の受益者になるのか指し示されていない。
漢族の国家はウイグル人であることの意味を再定義しようとし続けている。北京オリンピックの開催前とその期間中はウイグル人のアイデンティティが強調された、中国支配の下での悪化とオリンピックの為のその行程の激化である。
2008年6月に東トルキスタンの諸都市でオリンピック聖火リレーが行なわれたときに、ウイグル人の踊り手がウイグル文化の非脅威的な面と思われるものを見せる為に、そして「和諧(調和)社会」に生きることの美徳を例証する為に駆りだされた。
しかし、聖火リレーを行なう都市の大部分のウイグル人は家の中に留まるように言い渡された、一方で漢族の住民は聖火リレーコースの道に沿ってその通過を歓迎する為に並べられた。
厳重な警備体制が東トルキスタンにおける聖火リレーコースに伴なった、公安による車両検問、夥しい数の狙撃兵、住民への建物に留まって窓を締め切るようにという警告などである。
ウイグル人が単なる少数民族であるとの描写で暗示させるやり方、北京オリンピックの開会式で中華人民共和国の56の「少数民族」集団に属しているといわれた、56人の微笑む子供たちがオリンピックスタジアムにパレードで入場が行なわれた。しかしながら56人の子供は漢族中国人であった。
在米ウイグル人協会(UAA)は国際社会、特にユネスコ(国連教育文化機関)に中国政府にカシュガル旧市街(老城)の破壊を停止させるよう要請することを訴える、同様に中国政府に少数民族のアイデンティティの保護に関する国内法を遵守するように求める。
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