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ウイグル系ロシア人ポップシンガー ムラット・ナスィロフ氏 死去 その死の真相は?

2007-02-19 23:41:54 | ニュース

残念なことにアルマトイ(現カザフスタン)生まれでウイグル人の人気ポップシンガーであったこの人のことはほとんど知らなかった。
Murat_nasyrov @RFA

モスコータイムズによると1月19日(金曜日)夜モスクワ北部の5階アパートから薬物の影響で飛び降りてなくなっているのが見つかったと言う。

ナスィロフ氏は37歳(Malchik Khochet v Tambov「Tambovに行きたい少年」?)などのヒット曲で知られている。ヤルタ91と言うポップスコンテストでグランプリを受賞したらしい。先のモスコーニュースのサイトではRIA-ノーボスチが引用されナスィロフ氏はカラフルな衣服を着て自分の写真をとるために首にカメラをかけバルコニーから飛び降りたと言う。即死だった。
http://d.hatena.ne.jp/deadman2/20070122/muratnasyrov

ナスィロフ氏については/mzさんのブログに詳しくそのビデオクリップとともに紹介されている。
また、cxkkk268氏のブログでもウイグル人であったことがその音楽に少なからず影響を与えていることがわかる。

報道では彼の死は自殺であると言うことになっている。ところが16日ラジオフリーアジアサイトに彼の未亡人ナタリアさんへの電話インタビューが報道された。

ナタリアさんは彼の死の理由が「自殺」であることを強く否定した。
彼女はムラット氏の一番近くにいたがその死は彼女にとっても謎であるとする。
ロシアのメディアはムラット氏には検死でLSDが発見されてそれは酒に混ざったものであると考えらているとしている。しかしナタリアさんはインタビューの中でいまだ夫の死体の医学的検査結果をもらっていないと話した。
ムラット氏は毒殺されたのではないかという報道に対しては「私もそう思うが証拠がない。」と述べた。
ナタリアさんはムラット氏は多くの現在新疆と呼ばれる地域のウイグル人から愛されたと言った。
「彼は同胞の人たちを愛していた。そしてウイグル人であることをとても誇りに思っていた。ウイグル人の尊敬と期待を受けていることをわかっていた。彼の死がウイグルの人たちと同じく私はとても悲しい。」

「ムラットはウイグルの歴史、そして文化を学ぶことを好んでいた。彼は人にウイグル文化や文明について話すことがたのしくてしょうがなかった、そしてそのことに飽きることはなかった。彼は人にウイグル人とは何なのか、なぜウイグル語で歌うのかをいつも説明したものであった。」

ウイグルの英雄がまた一人消えた。ミュージシャンとしてはスウェーデン在住のクレシ・クセン氏に続いてだ。単なる偶然なのかもしれないが。
かつて大漢族主義者のような中国人とネットで話していて「ウイグルに英雄は要らない。」などと言い放ったことにあきれたことがあった。

とにかく彼の冥福と音楽がずっと残っていくことを祈りたい。

ラビア・カーディル紹介サイト↓

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