real SR

引越しいたします。

北京の長い腕、ムスリム、ウイグル人の不安。ロスアンゼルスタイムスの新疆ウイグル切り込み取材。(その2

2006-10-27 23:49:55 | ニュース

http://blog.goo.ne.jp/kokkok2014/d/20061026よりの続き

北京の長い腕 ムスリム、ウイグル人の不安
ホタン(ウイグル)10月23日 ロスアンゼルスタイムス Mark Maginer記者
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-islam23oct23,1,4774123.story?page=2&cset=true&ctrack=1
「勤務中、私は『漢族中国人の全てが好きです』と言わなければ困った事態になる。」と多数派の民族のことを指して彼女は言った。
ウイグルの聖職者はモスクへの政府職員の入場禁止をずっと無視してきたのだが、宗教当局は彼ら聖職者の職を同様に脅し始めた。今や彼らは参拝者を調査しているが、参拝者は職を失うかまたはより悪いことになってしまう。近年300人以上のウイグル人公務員が信条ゆえに収監され、地域住民が言うには何人かは撲打されて殺されてしまった。

政府職員のコメントは取れず、その数字は裏を取ることができなかった。
北京の長期の目標は漢語(Mandarin)を話し、イスラムや伝統的ウイグル文化と結びつきの薄くなった、新しいウイグル人を創りだすことが長期の目標である、と批評家は言う。その計画の中には最も頭脳明晰な若いウイグル人を漢語のみで教育する他の省の学校に送るというものを含んでいる。

「中国語はとても難しい。でも市場の言葉だから。」ウルムチの14歳の学生Shiailiは言った。「私は2年勉強している。時々自分のウイグル語のいくつかを忘れる。」

政府職員はインタビューの為の書かれた問いには答えてくれなかった。しかし中国の少数民族と民族問題担当職員はウイグル文化を希釈しようとしていることは否定した、そして生活水準を上げ企業家精神を見てのとおり惹起している、そして経済規模は1955年の42倍になったと言う。

しかし、政府職員は警戒は怠らないと約束した。彼らは1990年から200件のテロ攻撃があり、162名の死亡と440名の負傷者を出したと分離主義者グループを非難した。

「新疆では分離主義者、宗教極端主義者、暴力テロリストがすべて我々の周りにいる。」新疆ウイグル自治区公安庁副庁長の王楽祥は8月に語った。「中国では国家の安全を脅かすことが最大の犯罪である。我々はそれを厳しく取り締まらなければならない。」

9.11テロ攻撃は北京に独立賛成派のウイグル人がアル・カーイダと結びつきを持つ過激派のイスラム教徒であると決め付けることができる、よい理由を与えた、しかしそれは懐疑的に見られている。

「中国は9.11を1949年以来ウイグル人を取りしまる絶好の機会とみなした。」ワシントンに本拠を置くウイグル系アメリカ人協会の事務総長Alim Seytoff氏はいう、協会は非暴力的な手段での東トルキスタンと呼ばれる独立国家の創出を主張している。
「中国は証明できない主張をしている。しかし9.11以後、イスラム教徒であればその大義を推し進めるのはとても難しくなってしまった。」

政治と宗教の係わり合いを用心して、中国は18歳以下の誰もモスクに入って、イスラム教の教育を受けることを禁止している。

「いいのか悪いのかわからないが、法律できまっているし。」元兵士で果物売りに転職したSulika43歳は羊の内臓と米の腸詰のシチューを食べながら言った。

学校ではイスラムの聖なる断食と贖罪の月たるラマダンの期間中に食事を取ることを要求される。「もし食べなかったら、教師に罰せられるんだよ。」Sulikaは言った。

有望な聖職者と他の18歳以上の全てに対する宗教教育は厳重な監視下の政府の学校の中で行われ、詳しい身元調査がされる。その年になれば多くのウイグルの若者は悩むことなく、ビデオゲームや近代の娯楽で世俗化してしまっている。

「その時になれば、多くは興味がなくなるよ」ウルムチの青海モスクでイスラム聖職者Ma Xueliangは言った。

説得と娯楽が効かなければ、残忍な力がある。新疆は密告者で穴だらけだ、と人権活動家は言う。その中で1996年から1997年の取締りでウイグル人の1000人が処刑され、10000人以上が収監された。拘束は最近では少なくなった、なぜなら脅迫戦術が効いているからであると彼らは言う。

「新疆社会での管理はとても綿密である。」ヒューマン・ライツ・ウォッチの中国研究者であるNicholas Bequelinは言った、「それは効果的且つソビエト連邦時代の遺物である。」

新世代のムッラー

1990年以後、当局は多くの長年のムッラーを中国の愛国プログラムで教育された新世代に取り替えた、そして給料を直接に与えはじめ、毎年の免許更新を要求している。

新疆の多くの地でムッラーは30分に限られた金曜礼拝の許可を地域の宗教局から得ることを要求され、その手順から逸脱すれば罰せられる。中国の政策に反論するものは、例をあげれば宗教上、堕胎や計画家族政策に反すれば、首になるか監獄行きだ。

「私の隣人はイマーム(導師)でしたが12年前に政府が気に入らないことを言ったことで逮捕されました。」ある政府職員のウイグル人が匿名で答えてくれた。「彼はいまだ監獄に入っています。メッセージは明白です。口を閉じていろです。」

最近の10年続く、この内部のキャンペーンに加えて、北京政府はロシア、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタンおよびウズベキスタンと犯人引渡し条約を推し進めることで隣国のウイグル人との関係を断ち切ろうとしている。

「中国はウイグル人をテロリストで自らはテロの被害者であると表現することにたいへんうまく成功した。一方でモスクを管理することによってイスラムを操作している。」ウイグル系アメリカ人会長Alim Seitofは言う。「このような力のある、超大国になろうとしている国に立ち向かおうとするのは全く簡単なことではない。」

ラビヤ・カーディル紹介サイト↓

このブログに興味をいただけたらblogランキングへクリックお願いします。