[写真]民主党国会改革プランを「やはり民主党はろくな政党でない」とこき下ろす、町村信孝・清和会会長、2013年10月31日(木)=NHKニュースから撮影。
ボス猿マッチ―、町村信孝・清和会会長が、配下の議員にいきがりました。
自民党の最大派閥・総裁派閥の清和会は、31日木曜日昼、党本部で定例会合を開き、マッチ―こと町村会長は、民主党選挙改革・国会改革本部(本部長・岡田克也さん、本部長代行・大畠章宏幹事長)がまとめた民主党プラン「今後の国会改革の方向」について、こきおろし、「やっぱり民主党ってろくな政党じゃないな」と断言しました。
私が育った東京・下町では、学年が下の子供とつるんで先輩面しているだけで、同級生からはバカにされます。一方、外国人プロ野球選手で、オバンドーがセギノールより6歳年上なのに、パナマで幼馴染で野球を教えていたと聞くとそういうのもいいかな。だから年下のセギノールは両打ちができるのかなと感じたこともあります。
北海道開拓の英雄である町村家はどうだったのでしょうか。
マッチ―はことあるごとに、通産省の後輩の岡田さんに毒づくことで知られます。
岡田さんは2012年6月の記者会見で「石油部というところで私が計画係長、町村さんが石油企画官という、これはラインは一緒ではないのです。我々は総括ラインで、町村さんはもう一つ違うラインだった」とし、自分はメーンストリーム(主流)だったが、町村さんは傍流だったと明かしています。岡田さんは「石油ショックによるガソリン・灯油統制のための配給切符を印刷して倉庫にしまう」という秘密の仕事を管理しました。
これに関連して31日の衆・国家安全保障に関する特別委員会(委員長=額賀福志郎・平成研究会会長)の参考人質疑で、元内閣官房PKO室長の柳沢協二さん(防衛省)は、「ポスト争いは官僚の仕事のやる気にもなっている」としながら結果的に、イラク戦争当日に大量破壊兵器がない、という情報を誰一人つかめていなかったことを初めて明らかにしました。2003年3月20日の衆・本会議で岡田さんは「大量破壊兵器がない」可能性について小泉首相に質問しています。
一方、マッチ―は清和会会長でありながら、会員の福田康夫首相のもとで、内閣官房長官を務めました。自民党の歴史で唯一でしょう。このとき、2008年4月に「ガソリン1リットル25円値上げ法成立」の際には、祝宴を銀座の料亭であげる、という突っ込みどころ満載の世間ずれした自民党の姿を見せ、政権を失いました。
[画像]ガソリン値上げ法の成立の祝宴を上げた福田内閣の町村信孝・官房長官、東京・銀座、2008年5月1日放送の日本テレビニュースゼロから。
清和会会員は、町村会長をひきずりおろすか、あるいは退会して平成研究会(経世会)に入会する。それが気軽にできる自民党改革でしょう。
岡田さんがまとめた「今後の国会改革の方向性」は次の通り。岡田さんのホームページにあるPDFでもうちょっと詳しく説明してあります。
「今後の国会改革の方向性」
岡田かつや公式ホームページ内(PDFの案内)
民主党ホームページ内から、以下、引用
「今後の国会改革の方向」(要旨)
(1)国会審議の充実化と(2)国会運営の効率化
•いわゆる「通年国会の検討」――国会審議の活性化や即応性、法案審議の効率化等の観点から、「通年国会」を検討する。
•委員会審議の活性化――委員会定例日は原則委員会を開催することを明確化する。そのうえで、委員会審議は本来野党の時間が最優先されるべきとの観点から、野党審議時間の大幅増を求める。
•総理、閣僚の国会出席ルールの見直し――この見直しは国会審議の活性化の観点から行うものであり、総理その他の閣僚が恣意的に国会審議を避けるための方便とさせないために、与野党合意にもとづく厳格なルールづくりを行う。
•委員長手当等の見直し
•両院協議会のあり方の見直し
•参院の問責決議案の位置づけ検討
•形骸化している党首討論の見直し
•衆院本会議での押しボタン式投票導入の検討
•各種委員制度の見直し
•立法府情報の電子化(「電子国会」e-Diet)の検討
•国会の無駄なハコモノ一掃
(3)議員活動基盤の強化
議員歳費削減や議員年金の廃止などの改革は進んでいるが、一方で議員の活動基盤強化のための改革は見逃されがちである。国民の負託に応え、国会審議を充実したものにするために、優れた人材が国会議員を目指し、その能力を最大限発揮できる環境づくりを行う。
•立法補佐機能の強化
•立法府情報の電子化「電子国会」e-Diet)の検討
•議員退職後の措置の検討
(4)危機管理対応
閉会中や土日祝祭日でも、大規模災害等の非常時に国会が即座に対応できる環境を整備する。
•災害発生後の早期の国会機能回復計画の策定
•委員長代理の役割の明確化
•議員の東京滞在ならびに宿舎の機能強化