最高裁判所は来週水曜日、2013年11月20日(水)、大法廷で、第46回衆議院議員総選挙(きょねん11月16日解散、12月4日公示、12月16日施行)の1票の格差に関する、「違憲(憲法違反)」「無効」に関して、判決を出します。
これについて、自民党、民主党、公明党は実務者により、「小選挙区比例代表並立制の堅持」を申し合わせており、仮に早い段階での第47回衆院選が必要な情勢になった場合は、「並立制のもとでの定数是正」で、比較的早く、事実上のやり直しとなる衆院選ができるようになっています。
民主党の岡田克也実務者(選挙制度・国会制度改革推進本部長)が動画で説明しています。
最高裁大法廷は、「0増5減緊急定数是正法」(平成24年法律95号)もポイントにすると考えられます。この法律は、11月26日に公布・一部施行されていますが、第46回衆院選の区割りは、旧法律のまま選挙されました。
この「0増5減緊急定数是正法」の第3条は「衆議院議員選挙区画定審議会設置法の一部を次のように改正する。第三条第二項を削る。」
とあります。この「第3条第2項を削る」というのは、2011年3月25日の最高裁大法廷の第45回衆院選をめぐる判決文で、名指しで、最も憲法違反だと指摘された部分です。これは、第44回衆院選をめぐる判決文にはなく、「区割り審設置法第3条の2は憲法違反だ」とする文章が新しく入ったことに、私は気づいていました。インターネットで取り出して、大震災・原発災害のなか、判決文を読んでいたからです。しかし、新聞記者は読んでいなかったようで、「1票の格差2倍以上は違憲だとする最高裁判決」という間違った記事がずっと新聞に載り続けて、政治家も間違え続けていました。
そこで、選挙博士と言われる野党・自民党の細田博之さんが議員立法として、この法案を出してきたのですが、岸田文雄・自民党国会対策委員長率いる第180通常国会では、趣旨説明当日に委員会を欠席するという奇妙な行動に出て、廃案となりました。
そして、解散当日に成立したのですが、私も完全に騙されました。この法律には「鳥取県 二」と書いてあります。しかし、「区割り審設置法3条の2を削る」と、「鳥取県一」になるはずです。
ということで、野田佳彦総理は、ここでも、安倍自民党にだまされてしまったのです。
さて、私は18歳から選挙制度改革に半生をかけてきており、大学でも単位を修めています。
ところが、議会制民主政治の根幹であると信じて疑わない、選挙制度改革について、当ブログに書いても、本当に関心が低いです。
そこで、多少でもアクセス数が増えるかと思い、「宏池会会長の悲劇」というタイトルにしてみました。ケネディ家みたいですね。
来週水曜日の判決は、16選挙区に関する高裁判決の統一判断です。
このうち、広島1区では、宏池会会長の岸田文雄外相が、「違憲」「無効」となる可能性があります。ただし、広島1区が無効なら、少なくとも広島県内の全選挙区の区割りが無効となると考えるのが妥当でしょう。
宏池会の歴代会長は悲劇が続いています。
初代の池田勇人会長は、がんのため、内閣総辞職し、早く亡くなりました。
大平正義会長は、総理総裁として、党内で40日抗争をやられ、さらにハプニング解散にまで追い込まれ、選挙中に亡くなりました。
宮澤喜一会長も、内閣不信任を可決されました。
加藤紘一会長は、加藤の乱で失脚し、復権できませんでした。
さらに分派である、河野洋平・大勇会会長は、自民党総裁になりながら総理になれず、麻生太郎・為公会会長は首相として自民党政権を失い、谷垣禎一・有隣会会長は政権交代直前にシャドウ首相(自民党総裁)から転がり落ちました。
そして、岸田文雄会長に悲劇が来るのではないかという気がします。しかし、彼は憲法違反となった2012年2月25日の時点で自民党国会対策委員長だったので、加藤元会長同様に、身から出た錆ということになるかもしれません。
ぜひ、選挙制度に関して、もっと関心を持っていただきたいと思います。
自民党は「首都直下地震対策特別措置法案」(二階俊博さん提出)を撤回。自民・民主・維新・公明・みんな・生活6党共同修正案が新しく起草されています。衆・災害対策特別委員会。#kokkai
#kokkai 参・国土交通委員会では「海賊多発海域の特定船舶の民間人警備員法案」がまもなく採決。委員長は民主党の藤本祐司さん。衆参ねじれ後の衆先議の法案の採決はこれが初めてかな?国交は、海上保安庁、気象庁、旧建設省、旧運輸省、旧国土庁があるので、法案が渋滞しやすい委員会です。
通常国会で自民党の委員長のもと、審議時間が足りずに廃案となった「海賊多発海域のタンカー民間人警備法案」(185閣法4号)は、民主党の参議院国土交通委員長のもと、賛成多数で原案通り可決されました。(おそらく)あすの本会議で可決・成立の見通し。#kokkai
#kokkai 同じく自民党の委員長のもと、通常国会で時間切れ廃案になった「電気事業法改正法案(電力システム改革プログラム法案)」も、民主党の経済産業委員長のもと、さきほど可決したようです。参・本会議で可決すれば、成立、公布、施行となります。#kokkai
#kokkai 衆・国家安全保障に関する特別委員。きょうも参考人として、警察庁長官、警察庁警備局長(公安警察トップ)、法務省刑事局長(東京地検特捜部担当)、防衛省防衛政策局長らが呼ばれているので、おそらく野党の質疑で答弁に立つと思われます。
#kokkai 元札幌市役所福祉事務所非常勤職員(健保担当)だった相原久美子さんの参・厚生労働委での生活保護2法案の質疑は、エピソードもあり、良いものでした。終わったので、後藤祐一さんの秘密保護法案の質疑に移動します。#kokkai
かなり傍聴者が多いようです。生活保護2法案は、先の通常国会の衆議院修正(民主党など野党も賛成)を反映した政府提出法案が出ています。
今後、参・厚労委→本会議→衆・厚労委→衆・本会議と進みます。まだまだ長いプロセスです。#kokkai
#kokkai 参議院・外交防衛委は、衆院から1法案(安保委)と、6条約承認案(外務委)が送られていますが、自衛隊法改正法案を選んで、趣旨説明だけうけて質疑せずに散会しました。条約がいつ議題になるか不明。
まもなく採決のもよう 【ニコ生視聴中(153分経過)】 《生活保護法改正案》参議院 厚生労働委員会 nico.ms/lv159041025#2:… #kokkai #生活保護法改正案
「水際作戦はあってはならないと自治体に周知する」との附帯決議がつきました。
生活困窮者自立支援法も賛成多数で可決。「生活自立支援計画は、本人の意思を尊重し、計画が途中で不可能になれば、生活保護などに移行すること」とする付帯決議案が現在朗読中。#kokkai
生活保護2法案は、参院委員会で可決し、あすの本会議に上程の見通し。ただし、参議院先議ですので、これから衆院での審議もあります。衆院段階でも別内容の附帯決議がつく可能性もあります。今国会での成立は確定的になりました。#kokkai
自民党が議長問責決議案を提出したことから始まった混乱ですよ。非は100%、自民党にあります。RT @suigyu703 民主党が問責に賛成して混乱させといて何いってだか。この民主党員は。 QT @kokkai_live 「参議院民主党、会期末混乱自ら修復の健全野党ぶり ねじれ解
[画像]自ら農林水産委員会に出席する郡司彰・参議院民主党会長(左)、質疑者は徳永エリ党広報委員長代理=北海道、2013年11月12日(火)、参議院インターネット審議中継から。
通常国会会期末に法案が参議院で時間切れで廃案になることは以前からありました。
竹中治堅さんの『参議院とは何か 1947~2010』の110ページの「池田勇人と重宗雄三」によると、半世紀前からこういうことがあり、池田勇人・総理(自民党総裁)と参議院社会党会長の間で、重宗雄三・参議院自民党会長が、会期末の重要法案の処理をめぐって、池田総理総裁をしのぐ権力をみせつける姿が描かれています。
1961年の第38回通常国会の会期末が近づいた5月2日、池田総裁は重宗会長とじかに会い、「公職選挙法改正法案は成立させてほしい」と懇願。この会談について、重宗会長は「池田総理総裁からは『産業投資特別会計法改正法案を廃案にしてもいい』という話があった」そうです。そして、重宗会長は4日後に参議院社会党の千葉信会長と会い、特会法案は廃案にする(野党に花を持たせる)代わりに公選法改正法案を成立させることで合意。ところが、池田総理総裁は、5月8日の両院議員総会で同僚から廃案に関してつるし上げをくらい、「きょうは池田内閣で最も重要な日だ」「特会法案を廃案にしてほしい、といった覚えはない」との趣旨のことを漏らしたそうです。
半世紀前から、与党の総裁・代表が、自分の党の参議院議員会長に悩まされることがずっと日本の国会では続いてきています。ところが、参議院を取材している記者が少ないので、報道が会期末に混乱し、永田町経験者までが誤った情報に振り回されることになります。たとえばことしの6月なら「水循環法案と雨水利用法案も、審議未了で廃案になってしまった」との情報がありますが、この2法案は、趣旨説明すらされておらず、会期末に成立させろ、というのは無理な話。これを民主党代表とか、新聞社キャップとか、あげくのはては、参議院の中堅議員まで把握していないのですから、一部の会長・幹事長・国対委員長のいいようになったまま、6年間、12年間で、議員の大半が入れ替わるのが参議院です。というわけで、私ももっといろいろ知っていたのに、そのときの情報はほとんどこのブログに書かずに、体力の温存のために傍観していたことを、白状しましょう。
とはいえ、野田佳彦代表・総理に対して、2012年2月25日以降の、公職選挙法改正を許さず、伝家の宝刀(総理の解散権)を抜けない状況で、消費税政局を迎えさせた、輿石東・前会長には、この一点を生きている間に謝罪してほしいものです。
過去のことはいいのです。これからです。
郡司彰会長のもと、参議院民主党(民主党・新緑風会)が責任野党としてがんばってくる気配です。計算上は、2019年までの第2会派は確定的なので、立法能力がある議員としてはやりがいのあるポジションだと考えます。
まず、自民党に委員長をとられて、参議院厚生労働委員会では、政府が今国会に出しなおした「生活保護法改正法案」(185閣法5号)と「生活困窮者自立支援法案」)(185閣法6号)が原案通り賛成多数(自民党、民主党、公明党、維新、みんな)で可決しました=参議院先議。
それぞれに附帯決議が出ましたが、ともに民主党の津田弥太郎さん(元厚生労働政務官、JAM)が出しました。この中で、生活保護については、「大臣は水際作戦があってはならない、と自治体に通達すべし」、自立支援では「自立支援計画は、本人の意思を尊重しながら作成し、計画が途中で不可能になったのならば変更して生活保護に移行すべし」との附帯決議がつきました。
通常国会会期末で大量に審議未了廃案がでた参議院国土交通委員会は、自民党から民主党に委員長ポストが移り、藤本祐司さんが議事をとりました。海賊多発海域のタンカーの民間人警備員法案(185閣法4号)が原案通り可決しました。
経済産業委員会も民主党に移り、大久保勉委員長となっていますが、「電気事業法改正法案(電力システム改革プログラム法案)」(185閣法1号)が可決し、民主党の加藤敏幸さんが附帯決議を朗読しました。なお、みんなの党は、参議院で提出した「電力自由化推進法案」(185参法2号)が「委員会付託すらされなかった」と語り、反対しました。
一方で、自民党が委員長を持つ参・環境委では「JNESを解散し原子力規制庁を強化する法案」(185閣法16号)、外交防衛委では「自衛隊法改正法案」(183閣法63号)、農林水産委では「農村漁村再生エネ法案」(185閣法8号)の趣旨説明だけで散会し、のんびりムード。公明党が委員長を持つところでは、新進党出身の荒木清寛委員長の法務委員会で「自動車運転重過失処罰法案」(183閣法52号)をみっちり審議し、採決はせず、散会。公明党になってから初当選した山本香苗委員長の総務委では「国家公務員配偶者同行休業法案」(185閣法10号)と「地方公務員配偶者同行休業法案」(185閣法11号)の趣旨説明だけで散会しました。
このため、衆参ねじれ解消後の、制定法律は、特定多発海域のタンカーの民間人警備法と、電力システム改革法の2法律となる見通しで、ともに通常国会会期末に審議未了廃案となった2法案になりました。ともに民主党の委員長が本会議に報告し、可決のうえ、参議院議長が天皇陛下に奏上することになります。
なお、衆議院では、12日の災害対策特別委員会で、二階俊博さんら自民党・公明党の議員立法「首都直下地震特別措置法案」(183衆法43号)が審議されました。最終的に、自民・民主・維新・公明・みんな・生活の6党提出の法案が起草され、本会議に提出し、可決し、参議院に送られる見通し。これに先立ち、8日(金)の衆・本会議で「東南海・南海トラフ地震の防災対策の推進に関する特措法を改正する法案」(185衆法5号)が可決しています。この2本が、衆参ねじれ解消後の、与党政府外議員提出議員立法の成立(ただし、野党修正)1・2号になる見通し。
基本的には、民主党が閣法を修正したり、附帯決議をつけながら、どんどん成立させる国会戦術になっています。今後、これによる、修正部分、附則、附帯決議について、とくに見直し規定の時期に関しての情報の集約が求められますが、これはどこでやるのでしょうか。民主党政策調査会にしろ、議院事務局にしろ、政策秘書にしろ、立法補佐機能の充実のためには、目の付け所がいい職員が手間をおしまず自ら労をとれば、より上のステップにいけそうなチャンスを感じる秋の臨時国会です。
[お知らせ1 はじめ]
会員制(有料)ブログで今後の政治日程とポイントを解説しています。
今後の政治日程 by 下町の太陽
最初の1ヶ月は無料で試し読みできますから、どうぞお気軽にご登録ください。銀行振り込みにも対応しました。個人だけでなく、法人もご購読いただけます。
[おわり]
[お知らせ2 はじめ]
「国会傍聴取材支援基金」を設けております。交通費、資料代などがかかります。日本唯一の国会傍聴ブログにご協力ください。
「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い
よろしくお願いします。
[おわり]
[お知らせ3 はじめ]
このブログは次の各ホームページを参照して、記事を作成しています。
各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)
最近の法律・条約(内閣法制局ホームページ)
衆議院議案(衆議院ホームページ)
今国会情報(参議院ホームページ)
予算書・決算書データベース(財務省ホームページ)
衆議院インターネット審議中継
参議院インターネット審議中継
国会会議録検索システム(国立国会図書館ホームページ)
民主党ニュース(民主党ホームページ)
goo 政治ニュース
インターネット版官報
[おわり]
[画像]答弁する米田壮・警察庁長官、2013年11月11日(日)、衆議院インターネット審議中継からキャプチャ。
【衆・国家安全保障に関する特別委員会 2013年11月11日(月)】
月曜日の午後1時、というある意味微妙な時間のスタート。
先週金曜日に続き、与党・自民党、公明党が質疑し、その後、午後2時から野党のトップバッターとして民主党の渡辺周さんが質問しました。
特定秘密保護法案(185閣法9号)では、「警察庁長官は特定秘密で、都道府県警察が保有するものがあるときは、当該都道府県警察に指定をした旨を通知する」(法案第5条)とあります。
これについて、渡辺さんが「警察庁と47都道府県警の間でやりとりする行政文書はどのくらいあるのか?」と問うと、米田壮・警察庁長官(昭和51年警察庁入省)は、「数は数えていないので分からないが、たくさんある」とおどろくべき正直な答弁。
渡辺さんが「やりとりする行政文書の中で、秘匿を要するものはどれくらいあるのか」との質問には、米田長官は「今は特定秘密保護法のようなものがないので分類はないが、外国の情報機関とのやりとりしたものを集約すれば、相当な(機密性のある)情報になる」と答弁しました。
ここまで聞いて、あまり警察庁長官は特定秘密保護法の成立へのやる気がないように感じました。やる気があれば、「数えていない」という答弁はしません。
もともと2011年1月に海上保安庁のビデオ流出をきっかけにできた勉強会。そして、防衛省はすでに防衛機密というものがあります。そこで、法案化する作業の中で、警察庁や外務省の官邸や国会まわりの官僚が入れ込んでしまい変な法案になっているように感じます。永田町村、霞が関村は田舎ですからね。日経新聞は「自殺する暇もない」とされますが、国家公務員は、出先機関を含めると、年1000人が自殺する日本最大のブラック企業です。
渡辺さんの「警察庁で(特定秘密に限らず)30年間にわたって公開しないのはどの分野か?」との質問に、米田長官は「特定秘密に限らなければ、(犯罪組織にかかわる)人的情報源の安全確保だ」としました。
このほか、法務省の尾崎道明・公安調査庁長官も答弁し、同じく「人的情報源が特定秘密になりうる」という趣旨の答弁をしました。
[画像]答弁する、尾崎道明・法務省公安調査庁長官、2013年11月11日(月)、衆議院インターネット審議中継からキャプチャ。
こんな法案、国家公務員・警察職員自殺法案ですよ。
◇
これに先立ち、自民党の中谷元・筆頭理事が質疑。土日のテレビでは、委員会で野党が質問していないのに「論点は出尽くした」、NSC設置法案が参・特別委で趣旨説明されていないのに「成立した」と前のめり失言を連発しました。
前のめりの中谷さんはきょうも、情報公開法改正法案(185衆法1号)の提出者として座っていた民主党の枝野幸男さんに対して「特定秘密保護法案の別表のどれが足りないか?」と早くも閣法の修正協議。枝野さんは「情報公開法案の提出者として出席しております」と答えました。なお、枝野さんは委員でないようです。そして、枝野さんが「後ほど、同僚議員が(特定秘密保護法案を)質問させていただきますので、そのときに議論してください」と答弁すると、自民党席から「なんだよ、答弁しろよ!」とのヤジが飛びました。自民党が与党期の第1委員室では、このような不可思議なヤジが飛ぶことが多く、自民党国対は、どういう基準で、与党期の第1委員室の委員を選んでいるのか見識を疑います。
さらに、中谷さんは「いやしくも元官房長官ですから、ぜひ(閣法の)別表を精査してほしい」と畳みかけました。しかし、枝野さんは、衆法を提出した衆議院議員として座っているのであって、元官房長官は筋違いです。中谷さんも8期生なのですが、法律というものをもっと学んでいただきたい。こういう発言をしていると、防衛大学は法律学を教えているのか、という思いまで持っています。「ハニードロップ」とわざと「ハニートラップ」を間違えて発言する自民党議員らしさで、素晴らしい後輩たちをかばう、やさしい中谷さんはしっかりしてほしい。
同時に、枝野さんの矜持も感じました。
[お知らせ1 はじめ]
会員制(有料)ブログで今後の政治日程とポイントを解説しています。
今後の政治日程 by 下町の太陽
最初の1ヶ月は無料で試し読みできますから、どうぞお気軽にご登録ください。銀行振り込みにも対応しました。個人だけでなく、法人もご購読いただけます。
[おわり]
[お知らせ2 はじめ]
「国会傍聴取材支援基金」を設けております。交通費、資料代などがかかります。日本唯一の国会傍聴ブログにご協力ください。
「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い
よろしくお願いします。
[おわり]
[お知らせ3 はじめ]
このブログは次の各ホームページを参照して、記事を作成しています。
各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)
最近の法律・条約(内閣法制局ホームページ)
衆議院議案(衆議院ホームページ)
今国会情報(参議院ホームページ)
予算書・決算書データベース(財務省ホームページ)
衆議院インターネット審議中継
参議院インターネット審議中継
国会会議録検索システム(国立国会図書館ホームページ)
民主党ニュース(民主党ホームページ)
goo 政治ニュース
インターネット版官報
[おわり]
さて、今年の衆議院は、今週最大のヤマ場を迎えます。
この中で、高校授業料の無償化法に所得制限をかける法案(185閣法7号)が衆・文部科学委員会(小渕優子委員長)でていねいに審査されています。
この法案は、「私立高校」を「高校」に書き換える法案で、公私間格差を解消するとともに、所得制限をかけて、高所得世帯の子どもを対象外にする法案です。できた後に、各県議会で条例化の作業が必要で、さらに施行後は、高校の先生が書類を集めて電卓をたたくなど、教室・グラウンドの外での仕事が増えることから、教育水準がおちるとの懸念があります。
先週2013年11月6日(水)の審議では各会派が一巡し、下村博文・文部科学大臣(兼)五輪相が「民主党の4k(高校授業料無償化、子ども手当、戸別所得補償、高速道路無償化は良かったんだすよ。ただし、財源があれば」と答弁。第1次安倍内閣の官房副長官である清和会中堅からも民主党のマニフェストが評価されるとともに、「ただし、財源があれば」と語り、「財務省の壁とたたかっている」としました。1年半前、消費税増税反対と叫んで党と国会を去っていったお兄ちゃんお姉ちゃんは今頃どうやって夜露をしのいでいるのでしょうか。
下村大臣は、民主党の笠浩文・ネクスト文部科学大臣に対して、「私は高校授業料無償化は評価しているので、所得制限はかかるが制度自体は死守したい」と語り、笠ネクスト大臣も「給付型奨学金の予算をしっかりとってほしい」と応じました。
下村さんは、ひとり親で高校に通っていますから、奨学金を受けたり、親戚の援助で高校に通い、早大教育学部時代は「博文進学ゼミナール」をつくって、生計を立てながら、県会議員になりました。群馬県出身という地縁だけで、福田赳夫会長から清和会入会を許されました。
私は先週のうちに採決されるかと思いましたが、小渕優子委員長が参考人質疑をするなどていねいに運営しており、今週以降に採決が持ち込まれています。
話は変わりますが、首相夫人がロックフェラー財団会長と、棚田の見学に行ったそうで、私は怒りが収まりません。自民党による長年の中国地方などへの中山間地(棚田、段々畑)への予算投入は日本を1000兆円借金大国にしました。中山間地農家が相対的に多い地域は自民党の金城湯池です。安倍首相の施政方針演説のなかに「日本は瑞穂の国であります」と入ったのは、中国地方出身の総裁・副総裁・幹事長が率いる自民党がこれからも予算をばらまくと宣言したものだと私はとらえています。棚田や段々畑が日本の文化であり観光名所であることは認めますが、教育という田畑に種まきをする予算より優先することはぜったいにあってはなりません。安倍昭恵氏のロックフェラー夫婦との棚田訪問の暴挙には、殺意すら覚えます。
#kokkai 衆委員会では、特定地域タクシー減車・適正化法案、独法JENSを解散して原子力規制庁に統合・強化する法案、東南海・南海地震の防災推進特措法改正案が可決。午後の本会議に緊急上程されると思います。#kokkai
「社会保障制度改革プログラム法案」「産業競争力強化法案」「高校授業料無償化法に所得制限をかける改正案」「特定秘密保護法案」「情報公開法改正法案」などは引き続き、衆・委員会で議題になっているので、関心がある人はアクションしてください。#kokkai
#kokkai 「国家戦略特区法案」(185閣法18号)、民主党の質疑者は近藤洋介さんです。shugiintv.go.jp/jp/index.php?e…
配偶者の海外赴任などの同行のための3年間までの無償休業法案(国、地方、国会職員)が衆議院本会議で可決し、参院へ。民間でもならってほしいです。#kokkai
なお、衆法務委の「裁判官配偶者同行休業法案」は審議されましたが、まだ採決されておらず、参議院への送付が荷崩れ。また、昨日の衆院外務委では、「日本とハンガリーの社会保障条約の承認」がなぜか議題になっていません。こういう「なぜ採決していないか」の情報公開も国会にもとめたいですね。
@l_chalumnae 原文兵衛さんは、昭和11年(1936年)内務省入省ですから、治安維持法(1925年)ができた後です。#kokkai
直し入れました)原文兵衛さんの経歴を読みやすくしました。「特定秘密保護法案、警察庁支配が明確に 参・特別委員長に中川雅治さん 」#kokkai goo.gl/REUR4D
#kokkai 衆議院厚生労働委員会は「社会保障制度改革プログラム法案」(185閣法2号)の質疑を、来週火曜日(12日)に再開することにしました。
[画像]参議院国家安全保障に関する特別委員長に就任した、自民党清和会の中川雅治さん、2013年11月8日(金)、参議院インターネット審議中継から。
「特定秘密保護法案」(185閣法9号)について、警察庁シフトが明確になりつつあります。
2013年11月8日(金)午前の衆・国家安全保障に関する特別委員会では、自民党の町村信孝さんが「私は(国民・マスコミ非公開の)自民党の秘密保全プロジェクトチームの座長として法案をとりまとめました」と語り、「自民党内では8月から9回会議をした」としながらも「公明党のみなさんとお話しする機会も何度かあった」と「何度か」という早くも情報管理・情報公開に懸念がある国会審議がスタート。
【参議院本会議 2013年11月8日(金)】
【参議院国家安全保障に関する特別委員会 2013年11月8日(金)】
同じころ、参議院本会議は、30名からなる国家安全保障に関する特別委員会の設置を議決しました。
そして、特別委は、なんと中川雅治さんを委員長にしました。
これは驚くべき人事です。
というのは、中川さんは、原文兵衛・元参議院議長、元参議院自民党会長の娘の夫です。
中川雅治・参議院国家安全保障に関する特別委員長=参議院ホームページから。
原文兵衛・元参議院議長=参議院ホームページから。
原さんは、内務省の公安第二課長、警察庁保安局長、警視庁警務部長を経て、警視総監をやった公安警察のドン。その後、利権のまち、東京都から参院に4選して、環境庁長官、参議院議長をつとめました。内務省入省は昭和11年(1936年)ですから、治安維持法で、内務省がいろいろ仕事を増やしていったら、本業の警備がおろそかになり、陸軍の反乱を陸軍省が鎮圧して陸軍省憲兵隊が総理大臣までやるようになってしまった「2・26事件」の直後に内務省に入りました。なので、原さんは内務省に入った後に、4年間軍人をやって、また内務省にかえっています。誇り高き内務官僚としては屈辱だったでしょう。ただ、苦労した分、「1964年東京五輪を成功させた警視総監」という輝かしいプロフィールを得た人です。自民党が参院東京都選挙区公認候補として誘ったのは当然でしょう。
中川さんは、麻布学園から東大法学部で出て大蔵省に入省。東京国税局調査査察部長を経て、義父が大臣をやった環境庁に転じて、事務次官になり、父の跡、日本最大の利権組織、「自民党東京都連」の支持で参院で当選し続けています。
中川夫人は、北海道開拓の名士、町村ファミリーで、その一人には、有名な町村金吾元北海道知事がいますが、内務官僚、警視総監、国会議員となり、北海道知事となった人物です。その4男が町村信孝さんです。
ということで、町村さんは通産省、中川さんは大蔵省ですが、北海道、東京都という利権のまちで、清和会・旧内務省ファミリーという黒い地下水脈で、見た目はお行儀よく、連続当選し続けてきたということになります。
もともと、この法案は、尖閣諸島の海上保安庁巡視船と中国船の衝突動画流出をうけて、仙谷由人・内閣官房長官がつくった勉強会の報告書だったのに、警察庁が前面に出てきました。
警察庁は、今の局長クラスが入省前に起きた、横田めぐみさんらの拉致事件に関する情報を隠したいのだろうと考えます。金賢姫・元死刑囚ら2人による大韓航空機テロ事件のときに、「李ウネ」という日本人女性がいるということで、警察庁が情報を集めました。このとき、しばらくすると情報収集がなくなりました。その後、記憶では、週刊誌で「李ウネは大蔵官僚の娘だった!?」という記事が出ました。その後、警察庁が「李ウネは田口八重子さんという方だ」と発表しました。それから相当時間がたって、産経新聞が「横田めぐみさんという人が拉致されていた」と1面トップで出ました。その後、横田めぐみさんが日銀新潟支店職員の娘だと知った時に、私は「あれ」と思いました。
この辺の警察庁警備局外事課をはじめとする長年の情報の混乱について、警察庁のごく一部の官僚に「特定秘密にしてしまいたい」という思惑が働いて、「海保の尖閣のビデオ」の法案がなぜか、「拉致も原発警備も特定秘密」という法案になっているように感じます。
そこで、清和会の町村会長や、中川さんら、公安警察のトップの閨閥ががんばっているように感じます。だとしたら、世襲貴族の自民党議員はまったく変わっていないですね。
【衆議院国家安全保障に関する特別委員会 2013年11月8日(金)】
[画像]衆・特別委員長の額賀福志郎さん、2013年11月8日(金)。
[画像]衆・国家安全保障に関する特別委員会で、自民党だけに質疑した自民党清和会長の町村信孝さん、2013年11月8日(金)。
2013年11月8日(金)の衆・国家安全保障に関する特別委員会では、自民党平成研究会(旧経世会=田中・竹下・小渕・橋本・額賀派)の額賀福志郎会長が議事を取りましたが、トップバッターでライバル派閥清和会の町村信孝会長(元外相、元官房長官)に対して、「先生、民主党の答弁者はいいの?」と聞きました。民主党の情報公開法改正法案(185衆法1号)を審議する場合は、一人は閣僚席に座らないといけないのですが、誰も座っていませんでした。
ところで、情報公開法は、橋本龍太郎首相が就任直後に「6大改革」として打ち出した行政改革委員会の情報公開部会の報告書がもとになっています。この委員会は秩父小野田セメントのオーナー社長、諸井虔さんが委員長、現在の「総務省行政管理局長」だった官僚の田中一昭さんが事務局長を務めました。委員会は1996年の報告書で2つの宿題を残しています。1つは個人情報の保護。もう1つは裁判所によるインカメラ審理です。このうち、個人情報保護法はできましたが、(審査会ではなく)裁判所によるインカメラ審理は2001年4月の情報公開法施行から12年経っても法制化されていません。
額賀さんとしては、先輩会長橋本首相のやり残しについて、民主党に答弁してもらいたいのでしょう。ぜひ、額賀さんは、橋本さんのやり残しをしっかりと仕上げてほしいとお願いしたいところです。
きょう2013年11月8日(金)の朝日新聞は1面で「廃案にすべきだ」と主張しましたが、私はまだ会期が1か月間もあるのですから、自民党と公明党は、責任野党・民主党とともに、最後の最後まで修正協議をしてほしいと考えます。
#kokkai 衆・総務委では「国家公務員配偶者同行休業法案」(185閣法10号)「地方公務員同行休業法案」(11号)が新藤総務大臣の趣旨説明で審議入り。さらに、「地方公務員非常勤職員手当支給条例法案」(185衆法3号、民共生社4党提出)も原口一博筆頭理事から提出されました。
「配偶者同行休業法案」は裁判官のものが衆法務委で審議中。さらに国会職員のものも提出される運び。#kokkai
#kokkai 参議院厚生労働委員会では、生活保護の水際作戦・自立支援2法案が審議中。
ご存じのとおり、先の通常国会で参議院で審議未了廃案になったものです。国会での修正をとりこんで政府が参議院先議で再提出。#kokkai
「◎民主党、そろり独走 秋の臨時国会、情報のあり方国会←成長戦略実行国会に議題変更成功」#kokkai blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/…
#kokkai あす金曜日の午前8時40分からの衆・文部科学委員会(小渕優子委員長)では、「高校授業料無償化で、所得制限をかける法案」が審議されます。おそらく採決まで行くと思います。高校生の親や、事務が増える高校教師のみなさんらは、いろいろと働きかけてください。
[画像]NHK国会中継入りの質疑で答弁する民主党の渡辺周さん、2013年11月6日(水)、衆議院インタネット審議中継から。
衆議院では民主党が野党集団で独走の気配になりました。
安倍首相は6月のNHK日曜討論で、「秋の臨時国会は成長戦略実行国会だ」と語り、予告通り産業競争力強化法案(第185閣法1号)も審議中ですが、関心は、特定秘密保護法案や閣議の議事録作成など「情報のあり方国会」となってきました。小泉首相の「郵政国会」以降、野党がパラダイム(与野党の対立軸)を変えた例では、「年金国会」、「ガソリン国会」がありますが、「情報国会」はより前向きに、30年語り継がれる憲政の名場面になるかもしれません。
きのう2013年11月6日(水)NHK国会中継が放送されました。ただ、10月24日に両院の予算委が終わっていたのと、「水曜日の午後3時から午後5時まで」という、唐突感のある日程なので、あまり注目されなかったようです。ここでは、NSC設置法案をめぐり、政府案と民主党単独修正案が両方議題になりました。
委員長席から、安倍首相、菅官房長官、小野寺防衛相、民主党の渡辺周さん、長島昭久さん、後藤祐一さんの6人が座りました。この第一委員室の椅子に民主党議員が座っている姿は、今や「奇妙な安定」にあり、違和感がないようです。Twitterなどで「なんで国賊ミンスが座ってんの?」「民主党の答弁の国益って中韓の国益ですか?」といった反応はなし。もはや民主党が閣僚席に座っていることに世間の違和感はなく、意識しているのは、筆者あるいは、閣僚経験がない3人の答弁者(笑)という、「奇妙な安定」。
そして民主党案の「修正4項目」のつきつけは、安倍首相の「傾聴に値する」との答弁に加えて、法案に反映、附帯決議に反映、反映されずという落としどころに。前の任期中の野党・公明党のようなテクニックを見せて、民主党修正案撤回。自・民・維・公4党共同修正案に、採決ではみんなの党も賛成するという巻き込み方で、きょう7日(木)の本会議に上程されました。
NSC設置法案(183閣法73号)の採決では各党が討論を申込み、民主党からは後藤祐一さんが登壇し、賛成討論しました。この後、採決し、自・民・維
公・み5党の賛成で可決し、参議院に送られました。
ここで、階猛さんが茶封筒をかかえながら、後藤さんに合図し、黒革のカバンを持った枝野幸男・元行政刷新相とひな壇、右側に登壇。伊吹文明議長が「特定秘密保護法案」(185閣法9号)と「情報公開法改正法案(185衆法1号)」を同時に議題にすると宣言。左側のひな壇には安倍首相と森まさこ国務大臣。ちなみに、森大臣は首相の真隣に座りました。以前、伊吹議長が「消費者被害の集団的回復法案」(参院審議中)について、森消費者担当相が答弁するときに、「あんなに遠くに座っている必要あるの」と事務総長に聞いていたので、国会改革の一環もあり、首相の隣に座ることになったのでしょうが、森さんもまんざらでもないんでしょう。
午後2時から午後4時20分まで、安倍首相、森大臣、枝野提案者、後藤提案者、階提案者はひな壇に登りっぱなしになりました。一般傍聴席では、「あら、枝野さんよ」との声がもれ、ここでも「奇妙な安定」。後藤さんが答弁者として2度目の登壇をしたときにも、そのことへのヤジはまったくありませんでした。ただし、さすがに先輩よりは拍手が少なかったようです。
[画像]情報公開法改正法案の趣旨説明に立つ、民主党の枝野幸男さん、2013年11月7日(木)、衆議院インタネット審議中継から。
また、特定秘密保護法案ということで、左翼が傍聴に来るのかなと思いました。きょうは入れ替えを入れたら、一般傍聴席だけで300人~400人、さらに外交官席も60人以上、公務員席も15人以上が詰めかけましたが、3人以上のグループの左翼はいなかったようで拍子抜けしました。1~2人組の左翼も、最後まで聞いたとしても、10人未満でした。左翼が衰えたというよりも、世論の適正化といえるでしょう。一般傍聴席が300人を超えていたのは、後援会の国会見学旅行のようで、秋の行楽シーズンだなあと感じました。
森大臣と枝野さんの趣旨説明の後、自民党からは城内実さんが質疑。「日本版NSCができたので、各府省が安心して情報をNSCに出すためには、特定秘密保護法が不可欠だ」と質問演説していて、意外とスケールの小さい政治家だなあとがっかりしました。
続いて、渡辺周さんが質疑者として登壇。ちなみに、野党の議運筆頭理事が、一般法案の質疑で登壇するのは極めて異例。わずか56名の野党第1党ですが、力のある者にはおいしい。「為政者、権力者が暴走しないように、国民がチェックするには情報の管理と公開が不可欠です」としながら、「私たちも3年3か月間、政権を預かり、国民の生命と財産を守るためにすべての情報を公開するわけにはいかないことを知りました」といった趣旨の演説をしました。「政府の法案の中に、「その他」が11か所もある」として法律に官僚の抜け穴があるとして、「大臣と事務次官が追認することになりかねない」としました。民主党の法案は「政府は国民がアクセスしやすくすべきだ」として、「政府が情報公開を拒否したときの最後の砦となるのが情報公開訴訟の場です」「インカメラ審理が必要だ」と語りました。
答弁に立った後藤祐一さんは改正のポイントとして、情報公開法第1条の「国民主権にのっとり」をより踏み込んで、「国民の行政の監視および国民の行政への参加」「行政機関が情報を自主的に提供しやすいようにする」として、不開示とできる情報も「5項目」で明確にするとしました。
[画像]委員会答弁、本会議討論、本会議答弁と八面六臂の活躍をみせる民主党の後藤祐一さん、これは2013年11月6日(水)のNHK入り質疑、衆議院インタネット審議中継から。
階猛さんも答弁し「国民の利便性に資する開示情報を国民に分かりやすいかたちで提供できるようにする」と語り、「行政機関の組織、業務、所管を分かりやすくする」として、例えば企業の監督官庁がどこか、といった情報を分かりやすく提供するのも改正法案のねらいだと説明しました。
[画像]情報公開法改正法案の答弁にに立つ、民主党の階猛さん、2013年11月7日(木)、衆議院インタネット審議中継から。
維新の丸山穂高議員への答弁で、安倍首相や森大臣は「(尖閣諸島で衝突した)中国船舶(の海上保安庁が所有していた動画)」「TPP交渉」「原発の設計図」は特定秘密にならないと答弁。しかし、テロ防止目的は特定秘密なので、「原発の車の出入り」は特定秘密になるとしました。さらに「(刑法の)住居侵入(罪での立件)にあたらない程度で住居に侵入し、会議室に盗聴器をつける」取材活動は、法律による処罰の対象になりうるとしました。ちなみに会議室に盗聴器をつけないとスクープをとれない記者はそうとうに無能な記者だと思いますが、それは別として、これらの「特定秘密」「処罰対象」になる案件が、警察庁・47都道府県本部の情報であることに、この法案への答弁がゆれている理由がひそんでいると考えています。
みんなの党の井出庸生さんは「西山事件は国家の大きな過ちであり、民主党政権が一定程度の名誉回復をなしとげたことはすばらしい」と質問演説し、枝野さんは「私どもの政権を担った時の西山記者事件へのご評価ありがとうございます」と答弁しました。ところで、西山記者事件で思い出したわけではありませんが、1日(金)の衆・法務委で横路孝弘さんが質問した後に、次の議員が「前議長の横路先生の格調高い質問の後ではやりにくい」と切り出して質問しましたが、きょう午前中の災害対策特別委員会でも「元防災担当大臣の中川正春先生の格調高い質問の後ではやりにくい」とやはり次の議員が言っていました。今調べたら、これ同じ議員で、今国会でのみんなの党の議員は、このような常套句で話し出しているようです。まさに民主党が2位集団から飛びぬけだした感じです。
なお、枝野さんは趣旨説明の最後に「行政に特定秘密(の権利)がなされるなら国民の知る権利を高めないとつりあわない。政府が特定秘密を定めるなら第3者外部者によるインカメラ審理が担保されなければならない。少なくともその2点の一部修正の必要はある」と語りました。
公明党の大口善徳さんは「閣議などの議事録を作成し30年後に国立公文書館に移すことと裁判所によるインカメラ審理が必要であることの2つを指摘して、以上で質問を終わります」と語り、安倍首相は「公文書管理法改正法案は、先日の参・本会議での答弁の通り、明治以来の閣議のあり方を検討したうえで提出したいと考えています」と応じました。具体的な提出時期には言及しませんでした。
◇
特別会計法などの改正法案(185閣法13号)が自民党・民主党・公明党・維新・生活の賛成、みんな・共産・社民の反対で可決しました。みんなの党は修正案を提出しましたが否決されました。この法案は、民主党政権時代につくられたものです。外国為替特別会計の積立金(すでに円建てになっている物)が廃止・一般会計化します。社会資本整備特別会計も廃止します。もちろん、未来の手数料に手を突っ込んで日本列島に98の空港をつくってしまった空整特会は、そのまま一般会計化しては「犯罪の隠蔽」ですので、区分経理となります。外為特会の運用が一部外部委託されるようです。
農村漁村再生エネ法案(185閣法8号)も民主党政権時代の検討をふまえて、全会一致で可決し、参院に送付。
条約も処理が早く、「日本パプアニューギニア投資協定」(185条約1号)、「日・コロンビア同」(2号)、「日・クウェート同」(3号)、「日韓中同」(4号)、「日イラク同」(5号)と、「日本インド社会保障協定」(6号)の6つの条約の承認を求める件が全会一致で可決し、参院に送られました。委員長報告によると、すべて、2012年締結なので、これも民主党政権時ということになりますし、国会承認もようやくペースがはやまってきました。
法案では、配偶者同行休業法案について、衆・法務委で「裁判官」(185閣法12号)、衆・総務委で「国家公務員」(10号)、「地方公務員」(11号)が審議入りしています。衆・総務委では原口一博さんら民・共・生・社4党提出の「地方公務員臨時職員に手当を出す法案」(185衆法3号)がセットで審議入りしてもらっています。
配偶者同行休業法案については、「無給とはいえ共済年金の半額は税金なので復職後もしっかり働いてほしい」(自民党・橘慶一郎さん)、「こういう法案は条例で定めるべきではないか」(維新・杉田水脈さん)、「福岡県の初代バンコク所長は夫婦とも県職員だったが奥さんは悩んで退職したので前からあればよかった」 (みんな・佐藤正夫さん)といった意見が出ました。「国会職員」の法案も、本会議で趣旨弁明のうえ成立すると思われます。こういうのはやはり国会に近いところで働く人は政策要望が実現しやすいです。私たち一般国民もオープンガバメントを手に入れて、政策要望をすみやかに実現できるようにしましょう。
一方、参・経済産業委では、衆議院送付の電力システム改革法案が審議入りしましたが、みんなの党が参院先議で単独提出した対案は審議入りしておらず、みんなの党の国会戦術は立ち往生しています。
[お知らせ1 はじめ]
会員制(有料)ブログで今後の政治日程とポイントを解説しています。
今後の政治日程 by 下町の太陽
最初の1ヶ月は無料で試し読みできますから、どうぞお気軽にご登録ください。銀行振り込みにも対応しました。個人だけでなく、法人もご購読いただけます。
[おわり]
[お知らせ2 はじめ]
「国会傍聴取材支援基金」を設けております。交通費、資料代などがかかります。日本唯一の国会傍聴ブログにご協力ください。
「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い
よろしくお願いします。
[おわり]
[お知らせ3 はじめ]
このブログは次の各ホームページを参照して、記事を作成しています。
各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)
最近の法律・条約(内閣法制局ホームページ)
衆議院議案(衆議院ホームページ)
今国会情報(参議院ホームページ)
予算書・決算書データベース(財務省ホームページ)
衆議院インターネット審議中継
参議院インターネット審議中継
国会会議録検索システム(国立国会図書館ホームページ)
民主党ニュース(民主党ホームページ)
goo 政治ニュース
インターネット版官報
[おわり]
tags http://www.kantei.go.jp/jp/fukusouri/press/201201/31kaiken.html
http://www.kantei.go.jp/jp/fukusouri/press/201206/22kaiken.html
http://www.katsuya.net/opinion/2012/11/241113.html
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/soumu/houritu/dl/183-59.pdf
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/027efbad3778e2580936fc41b1f04c62
衆議院文部科学委員会は「高校授業料無償化(法)に所得制限をかける法案」を審議。各会派が一巡しましたが、採決せず、あさって金曜日の午前8時40分から委員会を再開へ。きょうの審議で下村文科相は「無償化は続ける」と明言し、あくまでも財源の問題だとしています。#kokkai
#kokkai #nhk 後藤祐一さん「イラク戦争の大量破壊兵器がなかったことについても議事録があれば後で検証できる」安倍首相「やりとりを聞いていると、なるほどもっともだ、と思う」と答弁。ただし、議事録作成は附帯決議にとどまる見通し。
特別会計法の改正法案は原案通り可決(み・共2党が反対)。外為特会の積立金廃止や、社会資本整備特別会計を廃止(空港整備は区分経理)など、民主党政権時の法案を政府が出したもの。附帯決議を自・民・生3党が提出し、審議中。#kokkai #nhk
#kokkai 外国為替特別会計の運用の民間委託などで注意すべきだなどととする附帯決議案(自・民・生提出)は法案に反対したみんなの党も賛成して可決。衆・財務金融委は散会。
社会保障制度改革プログラム法案(185閣法2号)が、けさから、衆議院厚生労働委員会で審議入りしていました。田村厚労相は2015年10月に消費税10%ができなかった場合は「法律を改正することになる」と長妻昭さんの質問に答弁するなどの質疑が展開中です。#kokkai
#kokkai 参議院本会議では、「消費者被害の集団的回復のための民事訴訟特例法案」(183閣法60号)について、民主党新人の森本真治さんが質疑。森大臣の答弁について、議院運営委員会理事が協議しているようで、空転しています。
#kokkai 衆・厚生労働委員会では、長妻昭さんが田村厚労相に質疑し、「プログラム法案のうち、負担増の法案は、2015年10月の消費税10%を見送った場合は、プログラムを直すのか」と問い、厚労大臣は「その場合は法律改正が必要になる」と答弁。プログラム法案の修正は拒否。
#kokkai 高校授業料無償化見直し(所得制限など)について、公明党ホームページでは、2か月前の「無償化見直しQアンドA]の記事が、アクセスランキング1位になっています。komei.or.jp/news/ 公明党支持者の関心の高さをうかがわせます。
[訃報]中島衛さん、新生党35人衆で国務大臣を辞任して宮澤内閣不信任案に賛成 民主党長野県連顧問 goo.gl/FzaT7G
記事のタイトルを入力してください(必須) goo.gl/Y3IA3y
#kokkai この後、午後3時から #nhk 国会中継 があります。議題は「日本版NSC設置法案」の政府案と民主党修正案。
政府案は→cas.go.jp/jp/houan/185.h…
民主党による修正案は、
→dpj.or.jp/article/103460…
#kokkai 衆議院経済産業委員会は、産業競争力強化法案(185閣法3号)を審議入りして、散会。本会議で29日に異例の総理外国出張中に代表質問されましたが、委員会が「電気システム改革法案」を優先したため、やや遅れていました。会期が短く自民党国対にちぐはぐな運営が見え始めました。
#kokkai 衆外務委で条約の承認の案件6件、全会一致で可決。「日パプアニューギニア投資」「日コロンビア投資」「日クウェート投資」「日・韓・中投資」「日イラク投資」の5本の投資協定(条約)と、「日インド社会保障協定」。参外防委員長は自民党に交代しており、今国会中に成立へ。
#nhk #kokkai 衆議院NSC特別委員会(国家安全保障に関する特別委員会)のインターネット中継は
衆議院 shugiintv.go.jp/jp/index.php
ニコニコ動画
live.nicovideo.jp/watch/lv158381…
#nhk #kokkai 日本版NSC設置法案は、きょうの審議の後に、採決される予定です。
live.nicovideo.jp/watch/lv158381…
shugiintv.go.jp/jp/index.php
[写真]星野監督の胴上げの写真は、東北楽天ゴールデンイーグルス公式ホームページから。
東北楽天ゴールデンイーグルスが2013年11月3日、プロ野球日本一になりました。本拠地、日本製紙クリネックススタジアム宮城(宮城県仙台市宮城野区)で、球団創設からわずか9年目、東日本大震災から3年目に達成しました
心よりお喜び申し上げます。
2500名の行方知らずの方々も、太平洋で喜んでおられるでしょう。
岡田克也さんは2005年9月12日の民主党代表辞任と入れ替わりに楽天監督になった野村克也さんを「克也」つながりもあり、応援してきました。実際には、毎年4月の戦いを見て、連休明けに今年の応援球団を発表していたのですが、毎年楽天でした。ただ、与党になり、内閣に入り、党幹事長として震災国会の指揮を執る中で、発表が遅れたり、発表がない年もあり、心の余裕を失っていた時期もありました。しかし、一貫して応援してきた8年間。とくに「田中のマー君」と圧倒的に実力のある者を評価する姿勢。新規参入を評価する姿勢がこういうことになったんだろうと考えます。それと、岡田さんは、ちょうどこの8年間というのは、タバコをやめて、禁煙し続けているんですね。そういった様々な人生が岡田という男の周りで動いていくことに面白さを感じます。
私も、日経新聞横浜支局に転勤した1998年9月に横浜ベイスターズが優勝。それが、半世紀で1回だけの優勝ということで、プロ野球との不思議な運命というものを、たまに感じることもあります。
東海地方選出でありながら、弟が働き、父が戦後初めてチラシを出した中日新聞社経営の中日ドラゴンズにはリーグの違いもあり、特段のスタンスを見せていませんでした。なお、「巨人もけっして嫌いではありません」と強調し、参院選後、地元活動を強化している衆議院議員らしさをみせました。
今でも、3・11の漁協組合長さんにはいまだに「岡田幹事長」と呼ばれる岡田さんですが、「田中のマー君」と突出した人を評価する姿勢が、民主党代表辞任から8年間応援し続けたイーグルスがこれだけ、スポーツの力を見せることになるとは驚きです。
なお、小沢一郎・衆議院議員の事務所は6日、当ブログの取材に応じて、「特段、コメントなどは発表していない」としました。その理由について「(マスコミなどから)求められていないから」と答えました。
プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスが日本一になりました。おめでとうございますと申し上げたいと思います。
私は、野村さんが監督に就任して以来のファンなので、かれこれ8年間、楽天を応援してきたということになります。
いままでの楽天は、どこか粘りがないというか、ずるずると負けてしまうケースが多かったのですが、今年は驚異の粘り腰で、打線もいいときに逆転するといった場面が非常に多かったと思います。
そして、何と言ってもやはり田中投手、マー君は、おそらく20年、30年に1回の1年間だったのではないかと思います。つまり、戦後に今年のマー君ほどの神がかり的な活躍をした投手というのは、いたとしても1人か2人ぐらいではないかと思います。
日本シリーズの最後も1回投げました。私は、投手の起用方法としてどうなのかなと、クライマックスシリーズのときから見ていましたが、本人が「どうしてもやりたい」と言ったと聞いて、納得しました。
まさしく神がかり的な活躍。これで大リーグに行ってしまうのか。大リーグで活躍してもらいたいという気持ちも一方でありますが、他方で楽天のためにもう少しいてほしいという気もします。
三重県の大学(三重中京大)出身の則本投手も、新人ながら本当に頑張ったと思います。
素晴らしい楽天のこの1年だったのではないかと思います。東北の皆さんにも勇気を与えました。是非、来年も頑張って楽しませていただきたいと思います。
巨人も私は決して嫌いではありません。来年こそまた頑張ってもらいたいという思いで、星野監督の顔、原監督の顔を見ていました。
[画像]中島衛・元新生党衆議院議員、文部科学省の「歴代大臣」のホームページからお借りしました。
新生党結党(衆院側)35人衆の一人で、宮沢解散の朝に、予告通りに国務大臣を辞任した2人のうちの1人である、中島衛(なかじま・まもる)先生がきのう、2013年11月5日(火)朝、亡くなったそうです。享年77。旭日大綬章。新生党政調会長を経て、新進党結党に参画。最初の小選挙区では、先日亡くなったライバル・宮下創平さんに苦杯をなめ、落選しました。
もともと、1992年12月、我々改革フォーラム21(自民党羽田派)から2人が入閣。これは、入閣を拒むと、離党せざるをえないからで、中島衛さんと畑栄次郎さんが、派閥推薦リストで、宮澤喜一総理(自民党総裁、宏池会会長)に提出されました。しかし、結果は、中島衛・科学技術庁長官と、38歳の船田元・経済企画庁長官となりました。これは明らかな宮澤系の分断工作でしたが、「政治改革、小選挙区による政権交代ある政治がイチバン大事だ」との考えで、受け入れることになりました。中島大臣に関しては、秘書を務めた金丸信・自民党衆院議員の意向があったとされています。
その後、宮澤内閣が通常国会で、政治改革関連法案を廃案にしたため、事前予告通り、1993年6月18日、中島大臣と船田大臣は辞職。その夜、中島議員と船田議員を含む、新生党35議員は、宮澤内閣不信任案に賛成。6月23日新生党を結成しました。
細川・羽田内閣で、平成6年政治改革4法により、悲願の小選挙区制が導入。
しかし、このとき、小選挙区の厳しさというものがありました。新潟県では、星野行男さんが、いったんブランクがあった田中角栄ファミリーから、田中真紀子さんが出馬するため、小選挙区で激突するという悲劇となり、星野さんは落選。長野5区では、宮下創平さん(自民党清和会)vs新進党・中島衛さんが激突。宮下創平さんも先日亡くなりましたが、私は志の強さだけは中島さんが勝っていたとは思いましたが、総合的な評価の中で、宮下さんが衆議院の議席を続投し、厚生大臣や税制調査会の中堅となっています。
田中角栄さんの第一秘書である、佐藤昭さん(佐藤昭子さん)とも仲が良く、雀卓を囲んだ際に、「行ったり来たりはあってかもしれないが、趣味の麻雀だ」と大臣記者会見で発言し、記者から「趣味ならば、何が行ったり来たりしたのか?」と詰問され、閉口してしまう場面もありました。政治改革はクリーンな政治ならば、たしかに日本新党や新党さきがけのイメージが強かったかもしれませんが、私たち新生党が衆議院小選挙区をつくったことで、お金で勝てない厳しい選挙制度と、政権交代ある政治による派閥順送り廃絶を勝ち取ったということをどうかご理解いただきたい。そもそも、大臣やめて当夜に議員として不信任案に賛成することを事前通告通り遂行し、それをとがめられないという政治行動をとれる政治集団がいるでしょうか。21年経って、しっかり花開いたといえます。私が、絶対にその種を守っていこうと考えます。
なお、葬儀委員長には、金丸信事務所・中島衛事務所の師弟関係にある、吉田博美・参議院自民党幹事長代理が就任し、経世会・平成研究会という、もう一つの政治の背骨を継承していくことになったそうです。
中島先生は民主党長野県連顧問でした。同県連では、羽田孜第80代首相(前3区総支部長)が最高顧問。そして、旧中選挙区2区で、父の代から羽田ファミリーとライバルだった社会党・政権構想研究会の堀米征雄さんがもう一人の顧問をしています。同県連は、1区、3区で現職が小選挙区勝ち抜けており、2区、4区も前職が1次集約1次公認で総支部長に返り咲き。一方、5区だけは、民主党を離党した前職が生活の党も離党して政界引退して、総支部長不在となっています。