【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【参院選公示・宮城】立憲民主党・小畑きみ子さん「4男4女の母で両親年金で生活できずに物価高」のシンプルメッセージに泉健太代表「消費税を引き下げる」に最大の拍手

2022年06月22日 14時49分13秒 | 第26回参院選(2022年7月)
[写真]宮城県仙台駅前での2回の遊説の間に商店街を練り歩く、立憲民主党の小畑きみ子候補と、泉健太代表、きょう2022年6月22日、宮崎信行撮影。

 フライングスタートの感もあった、第26回参議院議員通常選挙はきょう正式に公示され、異次元の金融緩和の恩恵もあってか、立候補者の総数は史上2位になるのではないかとみられています。事前の世論調査からして、投票率も5ポイント程度上がり、55%近くになるかもしれません。

 1ドル135円の円安となったきょう令和4年2022年6月22日(水)、自民党の岸田文雄総裁(首相)と泉健太・立憲民主党代表はともに東北6県(すべて1人区)から遊説をスタートしました。

 泉代表は、午後、宮城1人区の仙台駅前を訪れ、4男4女と両親と暮らす前県議、小畑きみ子候補を応援しました。演説会では、同党執行役員の岡本あき子さんと安住淳さん、鎌田さゆりさん、石垣のりこさんも応援しました。鎌田さんは「私は地元でなく、泉区が地元で、小畑さんも泉区。党の代表は泉健太代表だ」として全県への浸透を求めて、安住さんは「野党を信じて」と語りました。

 泉さんは公示前よりもさらに物価高をアピール。「黒田東彦日銀総裁は円安は日本経済にプラスだと言った。輸出企業にはそうかもしれないが、プラスだということは何もしないということだ」とし岸田首相が前日の官邸物価本部で打ち出した節電ポイントについて、夏場のエアコンは節約しきれないとの考えを強調しました。

 そのうえで、野党が物価高をアピールしてきたことに刺激されて、政府が本腰を入れ始めたとし、消費税を引き下げるのが一番効果があると公約し、この日一番の拍手を浴びました。

 また、自らは「3児の父だが、炊飯器が2台になった。小畑さんは4男4女。炊飯器が何台あるかと想像したらおそろしい」とし、4男4女の母が参議院議員になると与野党に刺激を与えられるとしました。6年前の参院選で民進党公認で当選した桜井充さんが自民党に寝返ったのを受け止めて「宮城から良識を示してほしい」と語りました。

 小畑さんは「両親と暮らしているが、年金だけでは生活できず働いている」とし、物価高への対策をアピール。初日ということもあってからやや緊張気味ですが、シンプルなメッセージが伝わりやすかったように感じられました。



 夕方からは同じ仙台駅前で、岸田首相も演説します。

 宮城1人区は極めて僅差で野党が連勝。今回は上述の自民党公認の現職桜井充さん、立憲民主党公認の前県議・小畑きみ子(小畑仁子)さんに加えて、維新の平井みどり前市議、N党新人の中江友哉さん、参政党公認のローレンス綾子さんがしのぎを削ることになります。







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