【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

東北差別心か岸田文雄首相「東日本の、この宮城県の再生なくして日本の再生なし」と東北の地域名称を演説中に失念したもよう

2022年06月22日 19時04分48秒 | 第26回参院選(2022年7月)
[写真]岸田文雄首相(自民党総裁)、宮城・仙台駅前で、きょう2022年6月22日、宮崎信行撮影。

 岸田文雄首相は22日夕の宮城・仙台駅前の街頭演説で、「私たち自民党が野党だった時代、政権を取り戻す原動力が、こうした、東日本大震災への思いは、大きな原動力であったことを改めて振り返ります。東日本大震災への、東日本の、この宮城県の再生なくして日本の再生はない。こうした思いをしっかりとかみしめながら努力を続けていきたい」と語りました。



 安倍晋三首相以降の自民党は「東北の再生なくして日本の復興なし」をスローガンとしており、「東日本の、宮城県の再生」との演説は、岸田首相が「東北」という地域名がとっさに失念したものと思われます。

 東北は、宮城、青森、岩手、秋田、山形、福島6県の地域名で、他の定義はありません。

 西日本出身者を中心に、「東京と仙台と盛岡はほぼ等距離」「日本で一番広い県は岩手県」「東北新幹線はすべて内陸を走っている」との常識をそもそも知らない人は多く、東北や沖縄では「知らないということが最大の差別である」ことは広く知られていることです。

 自民党にとって、きょうから始まった第26回参議院議員通常選挙で、東北6県は参院選の45ある選挙区で最大のカギを握ると分析されていることから、「東北」という言葉が出てこなかったことは、実質的に失言となりそうです。

 以上です。
https://youtube.com/shorts/fqUx_O7pC54?feature=share


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