【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

岡田克也さん、予算委筆頭理事に2年9月ぶりに復帰 「ガソリン値下げ隊」の原点に戻れ 

2011年09月23日 22時44分55秒 | 第178臨時国会(2011年9月)野田内閣

[写真]民主党の衆院予算委員になった左上から時計回りに岡田克也さん(党最高顧問、筆頭理事)、渡部恒三さん(党最高顧問)、中野寛成さん、馬淵澄夫さん、逢坂誠二さん、村越祐民さん、川内博史さん、西村智奈美さん(理事)、中井洽さん(委員長)=岡田さんの画像はBS朝日、恒三さんの画像はNHKから。

【延長国会第1週は審議なしで、来週はラストウィークに】

 延長国会となった今週ですが、野田佳彦首相らの国連などニューヨーク出張があり、審議は一切ありませんでした。また、自民党が谷垣禎一・総裁(シャドウ首相)と中曽根弘文参議院議員会長をのぞく、すべての役員が9月30日あたりに改選となるので、他の役員が動きづらかったようです。公明党役員は来年10月(?)の第9回党大会まで続投です。ぜひ、自民党におかれては3党協議を担当した役員(石原伸晃幹事長、石破茂政調会長、実務者の鴨下一郎さん)のうち1人ないし2人は留任してほしいと考えます。

【「民主党の青春・ガソリン値下げ国会」の予算委筆頭理事だった岡田克也さんが2年9ヶ月ぶりに復帰】

 「民主党の青春」といわれる「ガソリン値下げ国会」で衆・予算委筆頭理事を務めた岡田克也さんが、8会期ぶり2年9月ぶりに復帰しました。もちろん、今度は与党側筆頭理事としてで、野党側筆頭理事の武部勤さんと「与党幹事長経験者」同士で火花をちらします。予算委筆頭理事は岡田さんが民主党代表で首相の野田佳彦さんに自ら申し出たとされます。

 さて、すでに報道が出ていますが、岡田さんはすでに委員名簿には入っていますが、正式には今国会初の委員会開催となる、26日(月)の衆・予算委の冒頭で、中井洽委員長が入閣した理事(通常国会の筆頭理事で、野田内閣で文部科学大臣になった中川正春さんら)の補欠を選任する際に、岡田さんらが理事になりことになります。ただ、すでに今国会召集前から与党側筆頭理事として、武部勤・野党側筆頭理事塩崎恭久理事公明党の富田茂之理事らと話し合いをしてきました。


[写真]武部勤・野党側筆頭理事

【与党としては重厚長大な布陣に】

 ただ、岡田筆頭理事だけ注目されているようですが、今回の予算委員、基本的には来年の通常国会での本予算(案)をめぐる攻防まで続投するものと思われますが、民主党は与党としては異例の重厚長大な布陣、スター揃いとなっています。

 まず、ことしの通常国会で「30数年ぶり」だという「審議ストップ無し」の本予算年度内通過をなしとげた中井洽さんが続投。そして、岡田筆頭理事を続投の武正公一次席理事と、新任の西村智奈美理事らが支えます。ちなみに岡田・武正・西村トリオは、外務省で大臣・副大臣・政務官としてトリオを組んで仲で、岡田さんはこういう人事をよくやります。

 そして、渡部恒三・最高顧問が政権交代前から引き続き、予算委員として最後列から腕組みをしてにらみをきかせます。そして国務大臣を退任したばかりの中野寛成さんが久しぶりに予算委員に。この2人は第60代・61代、第62代の副議長で、2人の在任期間は平成8年(1996年)秋の臨時国会から平成17年(2005年)の8月8日(郵政解散当日)までのおよそ10年弱になります。寛成さんは幹事長時代に岡田幹事長補佐とコンビを組んだ仲です。

 このほか、国交大臣をやった馬淵澄夫さん、地方財政のプロで首相補佐官・総務政務官をやった逢坂誠二さん、民主党を代表するスター議員になった元ガソリン値下げ隊長、川内博史さんが新しく加わりました。この3人は民主党が野党としては最後(第1次野党期としては最後)となった第171通常国会(菅直人筆頭理事、麻生政権交代解散で会期終了)以来の登板になります。内閣府政務官として金融庁をみていた和田隆志さん、野党時代は予算委員の常連で文科副大臣を経験した笹木竜三さんも理事を兼ねて入りました。政権交代後の「脱小沢」路線でハッキリ物を言い、予算委員会の質疑でも菅直人首相にハッキリと「脱小沢」を進言した村越祐民さんも続投します。とはいえ、ちょうど半分が1期生となり、その比率は上がりましたが、具体名は挙げませんが、いろいろな委員会で評価が高いとされる1期生が揃っています。

 長老に、私が「閣僚を退任して、委員会は懲罰委員とかですかね?」と聞いたところ、「どうだろう、たぶんその辺だろうと思うよ」とのことでしたが、予算委員として最前線に送られて驚いているでしょう。


[写真]武正公一、笹木竜三与党側理事。

 岡田さんは典型的な「何を考えているか分からない人」で、小沢一郎さんも岡田さんのこういう点を怖がっているようです。もともと岡田さんは、菅さん同様に、攻撃型の政治家です。あとで書きますが、平成9年の第140回国会では厚生委員会の「健康保険法改正案、閣法、衆院案、参院案鼎立(ていりつ)の150時間審議」という伝説の国会を野党側筆頭理事(次席理事は今は亡き山本孝史さん)として仕切っています。そして、私が国会傍聴記をはじめた第168臨時国会から~第170臨時国会では華の予算委員会で筆頭理事(次席理事は前原誠司さんの代表経験者コンビ)を務めていますが、この第169通常国会は、憲政史上に残り、民主党の政権交代の決定打となった「ガソリン値下げ国会」です。ガソリン値下げ法案(租税特別措置法案)の主戦場は、財金委、総務委となりますが、TV中継のある予算委ですでに2月の本予算審議からターゲットを絞って、道路特会など国交省を徹底的に攻撃し、2008年4月1日午前0時の「ガソリン値下げ」を実現しました。まさに「民主党の青春」です。

 このときは、「ガソリン値下げ隊長」の川内博史さんをさしかえで、TV入りの審議に起用し、国交省をめぐる丹念な調査を披露させました。ご存じのように、川内さんは幹事長時代に岡田克也さんと対立することになりますが、この第169国会の抜擢は「たいへん感謝している。さはさりながら小沢先生の問題は(以下略)と振り返っています。川内さんは第1次野党期最後の第171通常国会では初めから予算委員に起用されました。またガソリン値下げ国会のもう一つの主戦場、総務委員会では、「軽油取引税(地方税)の暫定税率撤廃」という闘いが繰り広げられましたが、その当時の1回生議員、逢坂さんの総務委での審議のようすが次の写真です。

 
[画像]ガソリン値下げ国会の衆・総務委で「つなぎ法案」に反対する逢坂誠二委員。

 いったい、これは誰なんだという感じですが、まぎれもなく逢坂さんです。逢坂さんも第171国会で、民主党1期生で唯一予算委員になり、さらに総括質疑に立ち、本会議で麻生内閣が組んだ本予算(案)の討論(反対)に立ちました。1期生議員が本予算案の討論に立ったのは、民主党史上、逢坂さんだけです。



【岡田1000本ノックのターゲットは?】

 このようなガソリン値下げ隊のことを思えば、民主党はどんな苦難でも乗り越えられます。私はマニフェストと言うよりも、あのときの民主党の姿こそが美しかったし、「政権交代の原点」「政権交代の魂」だと考えます。

 あの2008年冬から初夏を取り戻すために、攻撃型政治家・岡田克也が1000本ノックを浴びせます。
 

 まず、岡田さんの1000本ノックは野田内閣に向けられます。衆院の場合はどの委員会でも、民主党→国民新党(新党日本)→自民党→公明党→日本共産党→その他各党の順で質問が続きます。ですから、委員会の冒頭から、身内である民主党が閣僚に厳しい政策質問をすれば、後から出てくる自民党がスキャンダル攻めできないという戦術があるでしょう。なんでも、TV入り衆参予算委はすごくて、質問に立ったその瞬間から、議員事務所は電話が鳴りっぱなしになるそうですね。そして、民主党は2年間「身内に甘くだらしない政党」というイメージがこびりついてしまいました。岡田さんはこれも伝説の金融国会(第143秋の臨時国会、1998年)で、枝野幸男さんら政策新人類が出した法案で質問に立ち、「質問をする以上、同じ党とはいえ、聞くべきことはきちんと聞く、そういう姿勢で聞かせていただきたいと思います」として質問をしました。34歳の枝野・青年代議士は答弁で、「そういったことから公的管理等に入っていくというケースが、むしろ場合によっては、特に初期の段階は、金融再生委員会が立ち上がっても、そのしっかりとしたルールに基づいての検査というのが終わるまでの間というのは、もしかするとそういったケースの方が多いのかもしれないというふうに思っています」と、今の枝野大臣からは想像もできないフラフラの答弁となり、あとで、「岡田さんの質問は自民党より厳しかったですよ」と言われたそうです。(「枝野幸男さんは私が育てた」法案提出者としての答弁「チャンスどんどんいかして」岡田幹事長)。

 そして、3党合意の履行をチェックする。これに関しては、「岡田さんは自らを人質として予算委員会に差し出した」と言ってもいいでしょう。これは衆議院が現行憲法下の国会・衆議院となったときから、審議だけでなく、新しく「調査」をすることができるようになりました(日本国憲法第62条)。ですから、議案がないのに、委員会が開けるわけです。この調査をいかして、野田内閣が、①10月の第3次補正(子ども手当などの減額補正)→②10月上旬に明らかになる来年度予算の概算要求(高速無料化を国交省が要求していないかどうか)、③12月の本予算閣議決定、④来年4月(?)以降の高校無償化や農業者戸別所得補償の「政策検証」をステップ毎にチェックしていく。このことを「3党合意の誠実な履行」と呼ぶわけですが、これをやっていけば、野田内閣は衆参ねじれでも来年の通常国会末までは少なくとも政権を維持できます。もちろん、自民党は3党合意を「反故にしちゃうぞ」とゆさぶりをかけてきますが、ここは正確な理解がないとそのかけひきも厳しい。だから、岡田さんは自ら人質になったのです。また代表選で、小沢グループ候補が「3党合意白紙」を公約にして、第1回投票で1位になったことで、自民党と公明党に不信感が広がっています。自民党は役員改選です。その不安定さのなかで、安定を保つのは岡田さんにしかできません。まさに岡田さんがミッドフィルダーとして、3党協議のボールを、輿石東幹事長や前原誠司政調会長、そして、実務者、私は城島光力さんが最適だと思いますが、パスを回していって欲しいと思います。私が何を言っているのか分からない方は国会議員にもいると思いますが、これは「衆議院を解散してもどうにもならない憲政の重大危機」だという結論だけは、ぜひ共有して欲しいと思います。


 岡田1000本ノックは自民党にも向けられます。まっすぐにひたむきに、議員生活21年のうち16年間を「政権交代ある政治」に傾けてきた岡田さん。それはあるときには、狂気ともいえる信念でした。そこで、民主党がさきに役員改選を迎えたことから、重厚長大な布陣を引いたことで、自民党が9月30日から10月上旬に決定する、シャドウキャビネットの衆院側メンバーを大量に予算委員に引きずり出すという狙いもあるでしょう。英国のQT(党首討論)では、政局にもよりますが、シャドウ首相は国際情勢についてちょっと質問して、後は、日本でもお決まりの「早く解散したらどうか」と首相に迫って、あとは若手に譲っています。しかし、日本のQTは党首だけです。その辺は、以前から花形の予算委員会に自民党のシャドウキャビネットを前列にそろえて、競い合う。第46回衆院選まで通常国会はあと2回しかありません。その一方、自民党のシャドウ大臣は6月2日に2人辞めていますが、シャドウ防衛大臣もどういうわけか数日後に補充され、自民党の危機管理意識にがっかりする場面がありました。しかし、3ヶ月経っても、シャドウ行革・公務員制度改革担当大臣は不在なんですね。これではいけません。もちろん、政府も自民党シャドウ閣僚に月5万円でいいから法律にもとづく手当をだす制度改正をしたらいいと思うのですが、これは公明党さんらが怒るかも知れませんから、現時点では無理。だったら、私も言いたい。「自民党シャドウキャビネット、(第179?臨時国会から)予算委員に出てこいや~~」



 第169通常国会(2008年1月召集、福田康夫内閣)といえば、「ガソリン値下げ国会」あるいは道路国会、特別会計国会です。長年、誰も知らなかった「道路特定財源」の実態が野党・民主党のこつこつとていねいな調べと、自民党が得意とした「時限立法」であるガソリン暫定税率法案(租税特別措置法案)の延長に自ら脚を絡めて転倒した、まさに民主党黎明期(第1次野党期)の最大の名場面です。このとき、川内さんは国交委員として、またガソリン値下げ隊長として、国会内外で八面六臂の大活躍をしましたが、その川内さんはこの国会で岡田筆頭理事に2回、TV入り審議でさしかえで質問者に抜擢されています。

 2月12日のデビュー戦では「川内でございます。総理、初めて総理とは議論をさせていただきます。よろしくお願いを申し上げます。各閣僚の皆様方もどうぞよろしくお願いを申し上げます。道路のことについて聞かせていただくわけでございますけれども、まずその前に、総理、総理大臣としてではなく個人として、今十万円お小遣いがあるとすれば、総理は何に使おうかなというふうにお考えになられますか、持っているとすれば。(福田内閣総理大臣「きょうじゅうにですか」と呼ぶ)いや、きょうじゅうじゃなくてもいいです。何に使おうか」とのかわいらしい質問から切り出しています。しかし、「私、昭和二十八年当時の、田中角栄先生が当時のガソリン税に関して、特定財源にしていくべきであるということを議員立法されたときの議事録なども全部読ませていただきました」とも述べています。



 このときは、テレビ桟敷では「川内Who?」というのが実感だったでしょうが、今では民主党を代表するスター政治家になっています。またよく調べるということでは、衆院科学技術・イノベーション特別委員会として、東京電力の「シビアアクシデントの手順書」を取り寄せる上で、すっぽんのような調査能力を発揮しており、予算委員としても期待できます。

 しかし、政権交代後、なぜか川内さんは、小沢グループ入りし、実力があるので、あっという間に「代貸し」(専務クラス)になってしまいました。



 岡田さんは幹事長時代、常任幹事を務める川内さんのことを気にして、幹事長室に呼び出し、「李下に冠を正さずという言葉があるんだよ」と注意し、その後の行動が変わったことがありました。しかし、それでも小沢グループとしての行動を止めない川内(氏)には、ついに岡田幹事長も堪忍袋の緒が切れて、「あいつはばかだ」と周囲に語ったとされています。このことを聞いた、川内さんは気にしていて、「予算委員になっても、おそらく(本予算審議が佳境を迎え、委員の披露がピークを迎える)来年2月中旬に30分くらい(TV入りのない一般的質疑で)質問するだけじゃないかな」としていますが、岡田さんは川内さんに1000本ノックを浴びせる方針です。一方、これも意外でしょうが岡田さんにはよくあることですが、前回の筆頭理事当時は、小沢グループの当時2回生だった小宮山泰子さん、松木謙公さんらにも一般的質疑でさしかえで登場させています。ときに松木さんは岡田代表時代の国対副委員長でありながら、本会議で2回造反して役職を解かれた経緯がありましたが、2人とも第45回衆院選で小選挙区で議席をとれそうだという情勢分析が出ていたことから、起用したんだと考えます。ですから、1期生もチャンスがあります。

【岡田筆頭理事は伝説の国会になる】

 上の方に書きましたが、平成9年の第140回通常国会の厚生委員会では、健康保険法改正案150時間審議という伝説の国会となりました。このときのメンバーですが、委員長は町村信孝さん、厚相は小泉純一郎さん、与党側筆頭理事が津島雄二・元厚相、野党側が岡田理事、山本孝史理事でした。ご存じのように、町村さんは通産省時代の直属の上司ですし、小泉厚相はこの7年後の郵政解散で首相の座を争って対決します。

 ただ、この6月13日のしめくくり質疑ですが、岡田さんは「新進党の岡田克也でございます。まず大臣、大変お疲れさまでございます。百五十時間という極めて長い時間の審議に、我々も大変勉強させていただきましたが、大臣の方も、一つ参議院もありますし、さぞかしお疲れのことだと思います(略)まず、大臣にお伺いしたいと思います。(略)政府案と衆議院の改正案と今回の参議院の案と三つあるわけですが」として長々と経緯を説明します。もちろん後世、議事録を読む身としてはありがたい。ただ、岡田さんは経緯の説明の後、小泉厚相に対して、「大臣、この三つの中でどれが一番いいというふうにお思いでしょうか」と聞き、小泉厚相から「政府案が一番よかったのじゃないかなと思っております」とワンフレーズで返答されます。政府案(閣法原案)、衆院修正案、参院修正案があれば、大臣が政府案と答えるのはある意味当たり前のようにも思えますが、この「政府案が一番よかったのじゃないかなと思っております」のワンフレーズというのは、この7年後の第44回総選挙でおとずれる「9・11」の地獄を暗示しています。

 とはいえ、この厚生委員会のメンバーには、坂口力さん、鴨下一郎さんと、今回の3党合意の実務者協議のメンバー3人のうち2人が入っていますし、山本孝史さん、枝野幸男さん、さらに安倍晋三さんらも委員に名を連ねています。今の厚生労働委員会も勤務時間が長い委員会ですが、今は法案だらけで、一つの法案に150時間というのは、少し意味合いが違います。また、津島雄二・与党側筆頭理事は、岡田さんが青年代議士として社会労働委員会(畑英次郎委員長)で、最初に質問したときの大臣です。こういう風に、岡田さんはグループには入っていませんが、委員会で仲間をつくってきたんですね。こういう仲間は、日常の国会活動でできてくるから、だから私は日ごろから、赤坂で飲んでいても意味がない、と強調しているのです。もちろん、委員会の第2ラウンドならいいですが。

 これまで「下町の太陽」ブログをやっていると、予算委員会よりも、他の常任委員会を優先するような玄人っぽいことを、自分の気の向くままにやってきましたが、今回はご紹介した以外にも面識のある議員が予算委員になっており、これから来年にかけては予算委員会が第一、ということになりそうです。私と仲が良い議員は出世する法則発動です。私は2月の(月)~(金)までの朝9時~夕方5時半までみっちりと衆院予算委を聞いた後の、国会議事堂の夕暮れのさみしい暗さと風の冷たさが好きです。第171通常国会のしめくくり総括質疑の前日かに、「あすで野党としては最後の質問になりそうですね?」と言った議員が、ちょっとだけ考えて、言葉を言わずにこっと笑顔で返してくれました。選挙の鉄則ですから、総選挙前に「野党で最後=与党になる=選挙に勝つ」などということは禁句です。民主党が失ったのは初心もあるけど、あのにこっとした笑顔の心の余裕だと思います。そう言う意味では、藤村さんもいいですが、例えば北橋健治さんという官房長官候補もいたわけだし、河村たかしさんが「KY」に緊張をほぐす発言をしてくれたり、松沢成文さんがパフォーマンスでぐいぐいひっぱってくれたかもしれません。こういったお坊ちゃん議員を民主党は異物のように排除して、首長に転出していってしまいました。その点、川内さんは、鹿児島1区で「二世議員マーク」をつけられていますが、これは奥さんのおじいさんが静岡県・熱海選出の元自民党代議士で、全国旅館業組合の理事長を務めた元運輸政務次官ということで、二世議員マーク外してもらえばいいと思うのですが、本人は意に介さず。こういうお坊ちゃん議員のKYぶりが必要なんですよ。岡田さんだって、けっこう抜けています。ただし志は鉄より固い。

 私も、これからの1年間は、しっかりと衆・予算委を抑えないといけません。自分自身、これからの1年間、どうやって時間と金銭的な自由度をしっかりと確保するか、いろいろと考えるお彼岸です。



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