【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

政治資金規正法後の内閣不信任否決で立憲代表「自民党支持者のみなさん裏金もらったらスマホでさらして」自民・幹事長代理(茂木派)「野党は廃止ばかり言って実効性がない主張だった」

2024年06月20日 17時35分08秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]「殲滅思想があるから、安倍晋三首相・スガ官房長官はこういう選挙のやり方はやめるべきだ」と筆者が強く主張する題材にしてきた2019年7月4日の参院選宮城選挙区(新・定数1)愛知治郎候補(僅差で落選)の街頭演説会、この数日後に愛知後援会会長が甘利明選対委員長(当時)から100万円の裏金を受け取っていたと最近インタビューに答えた。

 泉健太代表は裏金を受け取ったらスマホでさらすことを国民に求めました。竹下派(茂木派)で第1次岸田内閣で初入閣した西銘恒三郎幹事長代理は「野党は禁止ばかりだ」とふてくされ、党内の「非・裏金派閥」が実は、安倍派の衰退を喜んでいる現状を表に出しました。

 東京都知事選が告示され、3選をめざす小池ゆり子さん、新人の蓮舫さん、同・石丸伸二さんら50名以上が立候補し、49番以降の候補者は公営掲示板にクリアフォルダーで付け足す方針を都選管が決めました。来月7日投票。鹿児島県知事も、現職に対し女性県議らが立ち保守分裂となりました。

 露のプーチン大統領は、北朝鮮と「露朝同盟」にも見える条約を交わして、抗日戦争以来となり、北方領土と拉致問題がある国同士が手を結ぶことになりました。プ大統領はベトナム北部に飛び、露越友好も演出。越の反中感情を利用しつつ、上海協力機構・BRICSと距離をおいたプ政権。米は「価値観を共有しない先制主義だ」(バイデン大統領)としています。

【衆議院本会議 きょう令和6年2024年6月20日(木)】
 午前11時頃に「岸田内閣不信任決議案」が提出され、午後2時から開議しました。
 趣旨弁明に立った泉代表はきのうに引き続き「企業・団体献金・パーティー廃止」には言及しませんでした。なぜか同党内の機構間の資金繰りの相談・調整をしている筆者としては安心しました。
 そのかわり泉さんは「自民党支持者の皆さん、後援会幹部の皆さん、自治体議員の皆さん、もしあなたが党幹部から政策活動費を受けたときはぜひスマホで撮影をして告発してください」と呼びかけました。
 筆者は、5年前の2019年7月4日の仙台での愛知治郎候補(僅差で落選)の演説会を引き合いに「安倍・スガ殲滅思想」を最大の問題だとしてきました。この数日後に、後援会長が甘利明選対委員長(当時)から100万円を受け取ったと証言しました。
 仮に貰えば、5年半後も、11年半後も「またもらえるかな」と不平不満を言わないのが人間です。愛知さんは落選したから5年後に出てきましたが、2013年の参院選でもらった人も11年経って、島根・長崎の小選挙区は2人しかたたないのに、定数が同じ東京都知事選は50人以上立候補する「資本主義と民主主義の東京一極集中」を見て、これからはスマホで告発していきましょう。
 今回の政治資金規正法改正は、(1)パー券公開基準引き下げで民間企業に負担を強いる(2)確認書の新設で東京地検に判断を投げやすくなる(3)附則により第三者機関に投げるーーの立法府からの丸投げ法律です。が、平成6年の法律が「公開して国民の不断の監視を受ける」との趣旨が、いつも見ている私のような有権者はほとんどいませんから、公明党のアイディアである「確認書」新設だけでもマシなような気がします。
 反対討論に立った西銘幹事長代理は「各党の提案も受け入れて修正を加え、幅広い賛同を得た上で、成立をさせました。実効性を無視して、厳しい、厳しい、厳しい、廃止、廃止、廃止といった聞こえのよい看板ばかりを掲げ、将来に対し無責任な野党の皆さんと覚悟も中身も全く違うのであります」と語りました。安倍派・二階派に特捜部が乗り込んだ後に召集された今通常国会で、岸田内閣の支持率は2%程度しか下がっていません。まさに「黄金の3年間」で、役所もそれを分かって「離婚後共同親権法」などの新法を積極的に提出しました。岸田さんもそれを分かってのらりくらり運営し、茂木派の議員も安倍派がつぶれてほくそえんでいる。こういう構図です。安倍さんの命日である7月8日に、高市早苗さんが政策本を出版することもきょう発表され、英総選挙の極端な振り子、米大統領選の資金力ある候補しか出られない現状とともに、資本主義と民主主義の漂流に日本も飲み込まれている現状だといえそうです。

 で、採決は、投票総数455,賛成167、反対288で、否決されました。散会。

●衆議院憲法審査会は開催されませんでした。
●参議院はありません。「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に関する海域の利用の促進に関する法律の改正案」(213閣法53号)は審議未了で、継続調査とする会期末処理が行われる公算が高まっています。また奇遇ですが、きょう、秋本真利衆議院議員が東京拘置所から保釈されました。

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