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宮崎信行の国会傍聴記 ニュースサイト

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

民主党、1人区での踏ん張りで参院比例代表善戦も 衆参ねじれは「官僚の安定」

2013年07月20日 08時29分10秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[写真]新装された民主党ホール、筆者撮影。

 民主党は昨年末の衆院選ではプリンスホテル宴会場内に設けた「開票センター」を、あすの第23回参議院議員通常選挙では、党本部(借りビル)内ホールに設けることにしました。

 参院第2会派維持は確実とはいえ、現職国会議員数と得票率の減少で、政党助成金(平成6年政治改革4法で設立)が向こう3年間減る見通しのため、少しでも節約し、統一地方選や衆院選への軍資金を確保するかまえ。

 現執行部は常任幹事会で、前衆院議員が代表をつとめる総支部長について、参院選の結果で見直すことを決定しています。

 比例代表の得票数は、候補者ごとに、各市町村(政令指定都市では行政区単位含む)別に出ます。衆院総支部がどの程度集票したかは一目瞭然です。

 第23回参議院議員通常選挙は、日本における二大政党政治の存亡の危機ともいえる選挙です。残り2日間のカギは、31ある1人区で、どれだけ衆院総支部が底力を出せるかにかかっています。きょう1日の、日頃から丁寧に手入れした名簿による、人脈総当たりの働きかけで、比例代表で票が湧き出るでしょう。そして、その産別・団体出身の参院議員の応援で、2年後の統一地方選をステップにして、3年後の衆院選で一気に過半数をとり政権再交代できます。

 街頭演説をみていると、60代前後の民主党支持者は意外と多いようです。過去4年間で、民主党ではなく「政権交代ある二大政党システム」の支持者が増えたのでしょう。スキャンダルまみれだった頃の自民党を知らない20代では自民党支持者が増えていて、年代ごとの二大政党の支持者の偏りが少なくなっています。

 衆参ねじれの解消は、官僚による安定した既得権益の維持につながります。これを見越してか、法人税下げに反対する財務省国税庁が、首相が先月視察した会社の申告漏れをリークしたとおもわれる動きがその証左です。自民党の安定ではなく官僚の安定になります。政治を国民の手から官僚に取り戻すことになります。踏ん張りが必要です。

 あるいは自民党が衆参単独過半数ならば逆に民主党にチャンスが出てくる可能性もあります。そのためには、とにかく底力を見せるしかありません。

 「2枚目は民主党」という1人区党組織の訴えが民主党を救います。


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