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[写真]大畠章宏・民主党幹事長、民主党ホームページから。
民主党は2013年7月26日(金)、第23回参院選敗北を受けた両院議員総会を開き、海江田万里代表は新しい幹事長に大畠章宏さんを提案し、了承を得ました。
大畠章宏さんは連続当選8回の衆院議員。日立市を含む茨城5区選出で、日立労組出身。大畠さんの日立労組は、電機連合で、連合の古賀伸明会長と同じ産別。よく間違われますが、電力総連とはまったく別の産別。第23回参院選では東芝グループ労組の石上俊雄さんが当選して、この日の両院議員総会で紹介されました。加藤敏幸・選対委員長は三菱電機労組。このように、重電中心に見えますが、古賀会長は家電のパナソニック労組。もともと連合結成の元になった中立労連系で、旧同盟系、旧総評系とは別。大畠さんは1990年初当選で、輿石東衆院議員(当時)と同期。1996年民主党結成の際の基本政策は「社会党から輿石、大畠、さきがけから簗瀬進、五十嵐文彦の4人でつくった」(参院民主党首脳)としており、輿石さんが参院副議長などに転出した場合に、輿石亜流を執行部に残そうという思惑も見て取れます。
ただ、大畠さんはバランス感覚がよく、必ずしも輿石直系ではないので、ディーセント・ワーク(ましな働き方)実現に向けて、民主党と連合のパートナーシップの再構築に期待できます。
大畠さんは労組出身では珍しいかなりの高学歴ファミリーです。大畠さんは次男ですが、兄は百貨店の重役で本店長をつとめた「エリートサラリーマン兄弟」。大畠さんの奥さんはお茶の水女子大大学院修了で、茨城県内の大学の教授。奥さんのお兄さんは東京芸術大学大学院修了の日本画家で、その奥さんは日本女子大大学院修了の某女子大教授という、「大学院」ファミリーです。
このように、1990年初当選の連続当選8回は、民主党衆院議員では三権の長経験者の菅直人さん、横路孝弘さんの11期に続いてベテランになります。岡田さんも同期で、1998年の民主党で初めて同じ党になりました。
[画像]政治改革について質疑する岡田克也さん(質疑者席)を腕組みして眺める大畠章宏・民主党幹事長(向かって右側)。向かって左側は、広野ただし・生活の党副代表(参院議員)、岡田かつやホームページ国会論戦ビデオハイライト、1994年10月19日、政治改革調査特別委員会からキャプチャ。
連合会長と同じ産別の民主党幹事長。
[画像]民主党本部、2013年7月26日、筆者撮影。
[画像]連合本部、2013年7月26日、筆者撮影。
民主党と連合は親密になって、ディーセント・ワーク(まともな働き方)を正社員、非正規雇用者ができるように、第185回秋の臨時国会からしっかりとチェックしなければなりません。
きょうの両院議員総会では、福山哲郎さんから「岡田さんが代表の時、あの郵政選挙でも、政党名では(2480万票)結党以来最多得票だったのに、岡田さんは辞めた」と語り、海江田代表の辞任を要求。若手、中堅から、執行部総退陣や、代表選や代表予備選の実施の要求がでました。しかし、海江田代表が1年後をめどとして党再建を図りたいとしました。1年後というのは、2015年4月の第18回統一自治体選挙の候補者擁立のめどだとしました。衆院総支部長については、「各県連ごとに候補者(予定者)を公募して欲しい」とし、英労働党型の候補者公募システムを提案しました。
中堅・若手からは執行部総退陣論が出たものの、「一致団結することが大事だ」との声が上回り、海江田続投が決まりました。なお、「解党して、野党再編すべきだ」という意見はまったく出ませんでした。
この日の朝には、自民党政府がさっそく情報操作報道を開始。日経新聞1面で「解雇特区」の創設構想が浮上しました。これは「再就職奨励金」を払えばいつでも「金銭解決による解雇」ができる「解雇特区」を設けるという構想。特区は、東京、名古屋、大阪を指定し、そこに本社があれば、どこの支社でも金銭解決による解雇ができるという構想です。事実上、ほぼすべての大企業正社員がいつでも解雇できることになります。
民主党は衆参野党第1党として、連合唯一のパートーナーとして、すべての働く者のための党として泰然自若としなければなりません。
[お知らせ1 はじめ]
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