【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

午後8時で終わりじゃない、午後11時59分まで選挙運動はできますよ!

2009年08月29日 00時00分00秒 | 大縄跳びの内側から

 選挙運動最終日ですが、午後8時以降でも、深夜0時前なら選挙運動ができます。午後8時までというのは拡声器の利用の規制です。拡声器無しでも、気勢を上げながら路上を練り歩くことはできません。

 ですが、候補者がたすきをしたまま路上で声がけすることは問題ありません。サクラを動員しての、路上に椅子を置いての地声での政談演説会はムリ。午後8時~11時59分59秒までに、電話、FB、Line、Twitterで投票依頼してもかまいません。土曜日の夜ですから、まだ声をかけていない人に電話したり、路上で声をかけたり、囲碁センターやスポーツクラブで声をかけたりすることは公選法上まったく問題ありません。街宣車(宣車)の看板を見て、手を振ってくれる人に、手を振り返すのは当然ですが、あまり派手にもできません。

 公選法129条は「選挙運動は立候補届出日から投票日の前日まででなければ、することができない」という趣旨のことを定めています。

 統一地方選で、ある組織政党のT候補が投票前日の午後11時ごろ、駅前にタスキをしたまま、地声で「お帰りなさい」とあいさつしていました。T候補は自分の住まいの隣りで街宣車をよく見かけました。私はその人に、その組織政党の地域割りはどうなっているのですか?と聞くと、ていねいに答えてくれ、握手してくれました。開票結果はT候補が私の地元のO候補を300票上回りました。ネットで確認すると、その前回の選挙ではわずか5票差という見事な票割りでしたが、最終日に4時間、駅前に一人で立ったから、300票多く入ったのでしょう。

 任期4年間の中のわずか4時間ぐらい駅前に立てばいいのにと思います。その組織政党は、私の支持政党ではありませんから、投票はしませんでしたが、今でも自転車で隣町を走っていて、T議員の立て看板を見ると「あのときのT議員だな」と思い出します。地元のO議員は見たことがありません。

 もちろんキツイ選挙戦でしたから、無理は避けてください。とはいえ、後悔することがないようにしてください。元気な方、不完全燃焼である方は、ぜひ歴史の証人になるために、歴史の作り手になるために、一人でいいから、選挙区外でいいから電話してみてください。政権交代へ一歩踏み出す勇気を持てば、政治を自分の手に取り戻すことができます。

 あすも投票締め切り(午後8時が通例)までは、投票所に行ったかどうかの確認と、クルマで送ったり、付き添いしたりできます。

 しっかりと、きっちりと、しあげましょう!

 未来のために。



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