[写真]自民党参議院議員会長室、国会議事堂の2階の皇居側の、中央部からちょっとだけ参議院側に入ったところ、きょねん2017年、廊下での撮影が、参議院から許可されて宮崎信行が撮影。
野党6党の審議拒否は9日目になりました。けっこうがんばってます。佐川宣寿・前財務省理財局長の証人喚問が来週実現する見通しとなりました。おそらく憲政史上初めてだと思いますが、最大野党の幹事長が参議院議員ですので、参議院の否定となる予算の自然成立は避ける意向が働くと思われます。文書改竄も、私が見るところ、これ以上広がらない気がします。
【参議院予算委員会 平成30年2018年3月15日(木)】
驚くべきことに、午前10時26分頃に質疑が一巡し、散会しました。参議院は本会議の打ち出しは、午前10時5分ということもありますが、予算委員会で10時26分頃とはかなり異例でしょう。
「平成30年度予算案」。審議は8日目となりました。そのうち一般質疑は1日目です。予算審議が混乱している年は一般質疑は少なくなる傾向があります。午前9時4分ごろから、「民進党、共産党、希望の会(自由・社民)、立憲民主党の出席が得られない」としながら、質疑がスタート。第24回参院選の前に、IWJの特番で、かなり批判した、公明党神奈川県連の三浦信祐さん。私は「平和と福祉の公明党が、集団的自衛権の解釈改憲が問われる選挙に、防衛大学校教授の新人を出すようじゃおしまい、戦争と福祉の公明党、あるいは、戦争で福祉の公明党にした方がいい」とかなり激しく批判させていただきました。三浦さんの質問に対して小野寺五典防衛大臣は「防大出身ということで、日ごろから防衛省にごいさをいただいている」と受けました。三浦さんは「ならず者がいて、複数のドローンを飛ばすかもしれない」と防衛省・自衛隊がドローンの電波監理をするよう促しました。10時1分ごろから、維新の登場。無所属クラブの質問を経て、10時26分頃散会しました。
●子ども子育て拠出金法案、自公維の3党「全会一致」で衆・委通過。
【衆議院内閣委員会 同日】
「子ども子育て支援法を改正して子ども子育て拠出金の料率を上げる法案」(196閣法6号)。もともと民主党政権が、消費税10%を前提にして社会保障と税の一体改革関連法としてつくった法律です。
きょうも、立希無共の衆議院4会派を含む野党6党は欠席。空回しされました。維新は出席。この法案の審査は2巡目だと思います。経団連企業の負担が重くなる法案のためか、空回しとはいえ、ていねいなはこびとなりました。
午後1時18分ごろに、空回しが終わり、質疑終局。討論は無く。採決に。自公維3党が賛成して、起立総員の全会一致で可決すべし、と決まりました。散会。
●税制改正法案は、参・委で審議入りできず。
【参議院財政金融委員会 同日】
長谷川岳委員長(自民党、北海道)が「財務省は省の存亡の危機にある」と宣言し、真実を包み隠さず話すべきだと語り、始まりました。麻生財務大臣は、先日の報道を受けて、国会での審議が大いに盛り上がったことを重く受け止めて、調査をした、と発言しました。自民党の西田昌司さんは、大臣発言について質問した後、財政・金融の一般的な質疑に入りました。
この委員会では、民進党、共産党、立憲民主党、希望の党の質疑時間は空回し。
一般質疑の終局後に、休憩にして、理事らの協議に。
自民党は「税制改正法案」(196閣法1号)の早期の審議入りをめざしたと思われますが、午後5時過ぎに休憩のまま散会。税制改正法案は審議入りできませんでした。まだ、4回定例日があるので、与党はまだ余裕があると思います。
【衆議院農林水産委員会 同日】
大臣所信に対する一般質疑がありました。日切れ法案は審議入りせず、散会しました。
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(C)2018年、宮崎信行。
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Miyazaki Nobuyuki