[画像]平成27年度一般会計予備費使用総調書その1などを委員長報告する、玄葉光一郎衆議院決算行政監視委員長、2017年4月28日(金)、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
まず、5月2日(火)に、衆議院法務委員会を開催しようという呼びかけを、自民党がしているようです。きょうの午後2時頃に、民進党の逢坂誠二同委筆頭理事が質疑の中で明らかにしました。きょうの午後5時過ぎに散会したときは、委員長は「次回は公報で知らせる」としたので、次回日程は決まっていないようです。夕刻以降に理事懇談会などが開かれると思います。【追記 午後6時半】5月2日(火)も午前9時から午後5時までの7時間コースで審議することが、委員長職権で決まりました。【追記終】
国会とは、紋切り型のテレビ報道には向かないけど、面白いもので、衆議院財務金融委員会と衆議院文部科学委員会が内閣提出法案の審議を終えました。今第193回国会は、早稲田大学再就職問題で文部科学事務次官が辞任、森友学園問題で、財務省理財局が攻撃されるなか、麻生太郎財務相(兼)金融相と松野博一文部科学大臣は衆院で山を越えました。
【衆議院財務金融委員会 平成29年2017年4月28日(金)】
「銀行法改正案」(193閣法38号)が全会一致で「可決すべし」と決まりました。これで財務省提出3法案についで、金融庁提出2法案も、この委員会での審議を終えました。今年度予算で特例公債法案が必要なくなったため、平穏に運営となりました。佐川理財局長に対しては、元財務副大臣の御法川委員長が注意する場面がありましたが、佐川局長逃げ切りとなりました。来年は日銀総裁がありますが、これは議院運営委員会ですので、財金委はことしは嵐の前の静けさと言ったところでした。
【衆議院文部科学委員会】
「学校教育法を改正して専門職大学・専門職短期大学を新設する法案」(193閣法56号)は、共社反対、自公民賛成多数で可決しました。これで、文科省が提出した法案は衆では議了しましたが、文化庁が著作権法改正案の提出をめざしているようです。また、自民党らが家庭教育支援法案という議員立法を用意している、との報道もあります。
【参議院本会議】
野党4議員の各々、海外訪問のための出国が全会一致で認められました。
「都市緑地法及び都市公園法を改正する法律」(193閣法24号)は投票総数231、賛成218、反対15の賛成多数で可決し、成立しました。連休明けにも公布され、その日から2か月以内から1年以内にかけて、政令で順次施行されます。
「医療ビッグデータ法」(193閣法53号衆修正)は投票総数233、賛成211、反対22の賛成多数で可決し、成立しました。公布から1年以内の政令で定める日に施行。
「電波法及び電気通信事業法を改正する法律」(193閣法27号)は投票総数234、賛成220、反対14の賛成多数で可決し、成立しました。公布から9か月以内の政令で定める日に施行し、電波利用料が改定。
【参議院東日本大震災復興特別委員会】
吉野正芳大臣の所信に対する質疑が始まり、トップバッターの森まさこさんは、「震災時に、野党・自民党唯一の福島県選出衆議院議員は吉野さんだけで、私は北から、吉野さんは南からリュックサックを一人背負って福島に入った」と語りました。質疑だけで散会しました。
【参議院消費者問題に関する特別委員会】
定例日の水曜日は、今村前復興相の更迭で空転したので、立て直されました。
「国民生活センター法改正案」(193閣法39号)が趣旨説明されました。
【衆議院本会議】
1週間前に委員会で可決すべしと決まりながら、共謀罪と今村前大臣をめぐる与野党対立で本会議採決が遅れていた
「厚生労働省設置法を改正して3人目の次官級ポストである医療技監を設ける法案」(193閣法16号)は、共など反対、自公民維など賛成多数で可決しました。参議院に送付され、連休明けに審議されます。
「平成27年度一般会計予備費使用総調書その1」
「平成27年度一般会計予備費使用総調書その2」
が玄葉光一郎決算行政監視委員長から報告されました。採決の結果、民共反対、自公賛成多数で承諾され、参議院に送られました。
「種の保存法改正案」(193閣法33号)は多摩動物公園での視察結果などを踏まえて、全会一致で可決。参に送付されました。
「防衛省設置法及び財政法改正案」(193閣法16号)は民共社反対、自公維賛成多数で可決し、参に送られました。
【衆議院国土交通委員会】
「道路運送車両法改正案」(193閣法42号)が全会一致で可決しました。連休後にも3法案残っています。委員長は、次回は5月9日(火)に開催すると発表して散会しました。
【衆議院外務委員会】
「日印原子力協定の承認案」(193条約3号)の参考人質疑がありました。
【衆議院東日本大震災復興特別委員会】
前回聞いた、吉野正芳大臣の所信に対する質疑をして、与野党が一巡して終わりました。今週火曜日夜から水曜日昼にかけて、今村復興相辞任という事件が、まるで遠い過去のことかのように、金曜日の時点で完全に正常化して、連休入りとなりました。総理は今ロシアにいます。
【衆議院法務委員会】
「共謀罪、テロ等準備罪、組織犯罪処罰及び犯罪収益規制法の改正案」(193閣法64号)。
テロリズムの定義について、政府参考人の出席について質疑がありました。先日の外相入りに続いて、午後は国家公安委員長も入って、法相、法務省刑事局長との審議があります。
【衆議院厚生労働委員会】
一般質疑だけで終わり、次回は5月10日(水)午前10時から。
政府提出9件中3件が議了しただけでの連休入り。ふだんはこういうことは書きませんが、本会議に登壇した委員長が、より小柄になっているようにも感じました。仮にそうなら、この委員会のストレスだけが原因で、秋に委員長を卒業すればすぐに元に戻る類のものでしょうが、なかなか大変なところです。前任の渡辺博道さんも入閣できていませんが、安倍自民党では苦労は報われないのでしょうか。
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Miyazaki Nobuyuki