クズといってもゴミの屑ではなく植物の葛=クズですよ。・・・クズはマメ科のつる性多年草で根茎が残っているため地上部の繁茂する力は旺盛でいろいろなものに巻きついて酷い時は覆い尽くして造林木にとっては有害植物の最たるものとなっています。

かつてはこの根から良質なデンプンを採ったり蔓を利用したり牛馬の餌とするため刈り取られていたのですが現在は利用されずに伸び放題です。花は紅紫色で旗弁と翼弁、竜骨弁を持った蝶形花と呼ばれるマメ科特有の形をし、下から上に咲いていきます(咲き上りタイプ)。

この花は秋の七草「萩、尾花、葛花、瞿麦(なでしこ)、姫部志(おみなえし) 、藤袴 、朝貌(ききょうが一般的)」になっていて秋の花野を鑑賞する花の一つとなっていたようです。
確かに花をよく見ると結構美しいですね・・・

片側の翼弁と竜骨弁を外してみると雄蕊が束になっています。これも特徴ですね。

そして早いものは豆になっていました・・・

あらゆるものを覆い尽くしたクズは最強の厄介もの、ところが我が物顔に蔓延るクズに寄生するものも居るのです。それはネナシカズラ・・・

ネナシカズラは種から生えて根を持っているのですがクズにたどり着くとその茎に寄生根を出してクズの養分を搾取し始め、本来の根は枯らしてしまいます。

でも、ネナシカズラが実を付けるまではクズを枯らすことは無く「生かさず殺さず」の状態を続けるのですからクズを上回るツル植物なのですね!
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