華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

本日のおコトバ

2009年07月02日 21時11分13秒 | Weblog
私は“言葉”が好きだ。というか、言葉の持つ力にとても興味を持っている。物書きを志したのは高校生の時。幸い、言葉に携わる仕事に就き、ある程度の満足を得たため退職したものの、今でも言語に対する興味が尽きることはない。それどころか、今度は英語という言語を学んだことで、余計に興味が広がったと言えるかもしれない。

そんなわけなので、私にはお気に入りの言葉、文節、文章がいくつもある。昨日書いた「“絶対”などあまりない」もそう。今日はそんなお気に入りのうちの一つを書いてみる。

「ゼロよりマイナス」。
この言葉を発している私に遭遇した友人・知人は数多いのでは?
どんなしんどいことでも悲しいことでも、また辛いことでも、そういう経験がある方が、なーんにもない人生を送るよりもいいと私は思っている。たとえば失恋をして「もう恋なんてしたくねー」って思うけど、でもその恋愛から学ぶ経験ってたくさんある。自分がどんなに弱いかを知ったり、話を聞いてくれる友達の存在に気づいたり。また次の恋愛をした時に過去の経験が生きたり。でも失恋をしなかったらそういうことは知らないまま。そして人間としての幅は広がらない。

何度も書くけど、現在、私は工場でアルバイトをしている。誤解を恐れずに書く。ここでの仕事を見下したいわけではない。でも勤務10年以上のベテランさんでも入社2週間の新人さんでも、“誰でもできる”仕事をしていることが、私には満足できないことだった。もちろん長く勤めてるからこそできるという技はたくさんあるし、かつそれらの技を実践するには頭を使うことも必要。さまざまな能力が要る。でも私は、“もっと自分でいたい!”という欲求が強い。要は、おこがましくも自分個人の知識や経験、能力が問われる仕事に就きたいと思って、かつそれを目指している。前からこういう自分の性格は知っていたけど、この工場で働くようになって、改めてその思いを強くした次第。

入所当初は工場の仕事がイヤだった。でもこの仕事に就いたことで自分の希望を再確認できた。

マイナスの出来事がプラスへ転換。

=“ゼロよりマイナス”。

あら、いい日本語があることに今気づいた。

災い転じて福となす。

これこれ。

毎日が勉強で、すべての人が教科書のようなもの。そのように考えて生きると人生とはなかなか興味深い。そうそう“人の振り見て我が振り直せ”も好きな言葉。

ちなみに。
工場での仕事は来週で終わることになった。やっと要領を得てきたところで辞めるのは少し惜しい気もする。文句をいっぱい書いたけど「すごいな」って思う人もいるし。でもまぁ、決まってしまったものは仕方ない。ここで得た経験が少しでも次に活かせるように頑張ろ。
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