華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

客商売

2009年07月04日 23時16分50秒 | Weblog
今日、とあるお店に行き、店員さんと話すことがあった。向こうは客商売のためだろうか、私が何をしているのか、どういうものが好きかなどを質問してくる。こういう場合、私はたいてい自分の話は小出しにして、相手が本当にお客の話を聞く用意があるようなら続けるし、ないようなら適当に打ち切るようにしている。だって、向こうも話を聞くばっかりで疲れてるだろうと思うから。

正味の話、今は豪州帰りであることを話すとたいてい食いつきはいい。でも、確かにはたから見たら変わったことをしているかもしれないけど、私はそれを自慢したいわけでもないし、事実いいことばかりでもないので、望まれれば話すが積極的ではない。ましてや親しくもない人に。しかし、今日も話の流れ上、この件について触れることになり、やっぱり相手はグイグイ聞いてきた。けど、質問はしてくるのに、それに関して回答したら「すごいっすね」のみ。声のトーンもややテキトー感が漂う。なので「あぁ、興味ないんだなー」と思って話題を変えようとしたんだけど、なぜかこの店員さん、またその話題に戻って「すごいっすね」。

思ってへんよねぇ?

そのうち話をしていてだんだん疲れてきてしまった。

ちょっと上から目線でモノ申すけど、私は、よくも知らない人に自分の貴重な経験談を披露するほどお人好しではないし、自分の話に興味のない人の質問に一生懸命応えるほど親切でもない。
結局、あまりいい気分ではないままお店を後にすることになった。おそらくこの店には、よほどのことがない限り行かないと思う。

帰り道、店でのやり取りを思い出していた。客商売である以上、本当に相手に関心を持たないとダメなんじゃないか…ということ。私は、人間は基本的に自分に関心を向けてほしい生き物だと思っている。なので逆に、適当な返事や相槌は残酷なぐらい相手に伝わると思う。客商売は人心をつかんでナンボなんで、これらの心掛けはマストなんだろうなーなんて考えていた。

私は近い将来、人に接する仕事に就きたいと考えているので、こういうシチュエーションは実にいい学習の場となる。こういう小さな経験をこの先の自分に役立たせたいと思う。
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