昨年の12月議会(特に常任委員会)の審議内容を振り返ってみます。
請願などの審議では特に委員長の采配が重要であるであると感じた点と、新人議員が、期を重ねたベテラン議員とまったく同じ質問を繰り返す場面が多く見受けられた点です。
昨年の決算特別委員会でもあったので、問題だと思っていたら、一般質問でも、同じテーマの質問と答弁が10回近くも繰り返されることがありました。これは、言論の府である議会の基本的なルールが判っていない姿としか思えません。
今の小平市議会は定数28名の三分の一に当たる10名が新人となり、この議員が、どういう働きをするかが今後の議会の行方を左右することは誰の目にも明らかです。
一般質問に関しても「精査・調整する」という議会全体の機能がないという面は、問題です(これは後に、当ブログで述べます。)が、ここで、指摘したいのは会派の機能や経験のある議員の役割です。
新人議員は、先輩議員の姿や発言を見て覚えていくのが、議員であると思っていましたが、現状での会派の育成機能が無くなっているとしか、思えません。
もし、会派が新人議員を育てる機能を持つことができないなら…、「他の議員の質問は聞かない。」、「他はどうあろうと自分の質問をする。」ということではなく、議会では育成機能を整備した上で、本人は、もう一度「市民全体のために働く議員」という原点に立ち返る必要があります。
具体的には、議会改革特別委員が開催している「市民と議員の意見交換会」(議会報告会)で当事者として、市民の意見や質問に徹底して晒されることであり、隠しようがない「己の姿を知る」ことから改革をすることです。
「議員は市民によって育て、鍛えられる」のですから、ここから、役割を自覚した議員へのスタートが始まります。