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ポジショニングとカバーリング(6/2日本対パラグアイ)

2022-06-03 22:27:01 | ワールドサッカー
昨日の日本代表の親善試合パラグアイ戦は、4-1で日本の勝利に終わりました。パラグアイはニューカッスル(イングランド)のMFアルミロンも出場しており、W杯予選敗退は決まっているパラグアイも、メンバー的にはある程度揃えてきました。それでも、この日は日本がすべてにおいて上回りました。4-4-2でバランス的には保てるパラグアイの布陣ではありましたが、この日の日本で良かったのはカバーリングでした。

パラグアイは伝統的に堅い守りからのカウンターが売りのチームで、日本がボールを持って上がった裏を縦パスで狙うような攻撃も見せてきました。しかし、日本代表の良いところは教えられなくても良いポジションを取ってカバーリングができることです。テレビの映像では「カウンターか」と感じたようなパラグアイの縦パスに対して、遠藤航や谷口彰悟あたりが当たり前のようにスペースを埋めていました。

また、日本は攻撃でも良いところを見せました。この日は最終予選で出番の少なかった、鎌田大地や原口元気がスタメンで出ていましたが、持っている個人技でサイドに持ち出すことができていました。鎌田のシュートがポストを叩くなどちょっとした運が味方していなかった序盤でしたが、中盤で逆にカウンターを仕掛けたのが当たって浅野拓磨が抜け出して先制点を得ます。

鎌田に珍しいヘディングシュートが出て2-0として折り返すと、このゲームは勝てるとみてベンチの森保監督はCBの吉田麻也とアンカーの遠藤航を下げて、左SBの中山とボランチの板倉を入れてきました。このメンバーで日本代表にふさわしいクオリティを保つ、このゲームのもう一つの狙いもできていました。パスミスからパラグアイの7番のシュートで失点したのは残念ですが、原口元気が個人技で持って、ファーサイドの三笘をフリーにしてすぐに3点目を得ることができました。

日本代表の課題として、システムが最終予選の途中で変わった影響もあり4-3-3のシステムで起用できる選手に制約があることです。堂安律や久保建英は、4-2-3-1だったU-24日本代表では不動のレギュラーでしたが、4-3-3のシステムにフィットしにくいため今の代表では使いにくいです。彼らが、サイドのFWでどこまで起用できるかを、森保監督は試したかったでしょうが、途中出場の久保はともかくスタメンだった堂安はスピードで仕掛けてもプレーできるところを見せました。

また、田中碧と守田英正で固定されていた、インサイドハーフでも鎌田と原口が起用できました。こういう「実験」に使える試合はなかなかないので、その実験はできたのではと、得たものの多かったゲームだったと思います。

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