テレビで蜷川幸雄さんの告別式の様子が伝えられている。
12日に演出家蜷川幸雄さんが亡くなった。15日が通夜、今日16日が告別式だ。
私は2回シアターBRAVA!で彼の演出した舞台を観ている。
2005年7月近代能楽集「卒塔婆小町」「弱法師」
藤原竜也さんのファンである私はいつか、彼の舞台を観たいと思っていた。
やっとチケットを手に入れて一人でシアターBRAVA!へ出かけたことを覚えている。
2005年に私たちは立川市から川西市に戻ってきた(家人の転勤に伴い立川に暮らしていた)。
今思えば、東京なら、いろいろな舞台が観えたはずなのだが、
「ハムレット」も「ロミオとジュリエット」も観ていない。悔やまれる。
初めて観る蜷川演出の藤原竜也の舞台だった。
圧倒的な迫力で、鬼気迫る演技をする役者に大変感動したのを思い出す。
2005年11月3日、再び私はシアターBRAVA!にいた。
唐沢寿明さんが出演しているという理由で、あまり聞きなれないタイトルのこの舞台を観るために。
藤原竜也さんも出ているし、西岡徳馬さんや白石加代子さん、高橋恵子さん、他多数、そうそうたるメンバーだ。
「天保十二年のシェイクスピア」
各場面にシェイクスピアの作品を織り込んだ井上ひさしの戯曲。
音楽は宇崎竜三。
しっちゃかめっちゃかで、藤原竜也の演技がはじけ飛んでいたのを覚えている。
登場人物が多くて一回観ただけじゃわからない、と思った。
ここにもシェークスピア、これもあれも、どこか忘れていないか。
あれもこれも観たかった、どうしていかなかったんだろう。
蜷川幸雄はもういないけれど、彼が残したものはたくさんある。
そうですよね。
ありがとう蜷川さん。
明日も舞台は誰かを待っているから。
きっと待っているから。
私は客席に座るから。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます