流れゆく雲に

風に季節を聞きながら、日々の出来事をつづります。

私の観たNINAGAWA作品

2016-05-16 13:24:16 | 舞台

テレビで蜷川幸雄さんの告別式の様子が伝えられている。

12日に演出家蜷川幸雄さんが亡くなった。15日が通夜、今日16日が告別式だ。

 

私は2回シアターBRAVA!で彼の演出した舞台を観ている。

2005年7月近代能楽集「卒塔婆小町」「弱法師」

藤原竜也さんのファンである私はいつか、彼の舞台を観たいと思っていた。

やっとチケットを手に入れて一人でシアターBRAVA!へ出かけたことを覚えている。

2005年に私たちは立川市から川西市に戻ってきた(家人の転勤に伴い立川に暮らしていた)。

 今思えば、東京なら、いろいろな舞台が観えたはずなのだが、

「ハムレット」も「ロミオとジュリエット」も観ていない。悔やまれる。

 

初めて観る蜷川演出の藤原竜也の舞台だった。

 圧倒的な迫力で、鬼気迫る演技をする役者に大変感動したのを思い出す。

 

2005年11月3日、再び私はシアターBRAVA!にいた。

唐沢寿明さんが出演しているという理由で、あまり聞きなれないタイトルのこの舞台を観るために。

藤原竜也さんも出ているし、西岡徳馬さんや白石加代子さん、高橋恵子さん、他多数、そうそうたるメンバーだ。

「天保十二年のシェイクスピア」

各場面にシェイクスピアの作品を織り込んだ井上ひさしの戯曲。

音楽は宇崎竜三。

しっちゃかめっちゃかで、藤原竜也の演技がはじけ飛んでいたのを覚えている。

登場人物が多くて一回観ただけじゃわからない、と思った。

ここにもシェークスピア、これもあれも、どこか忘れていないか。

 

あれもこれも観たかった、どうしていかなかったんだろう。

蜷川幸雄はもういないけれど、彼が残したものはたくさんある。

そうですよね。

ありがとう蜷川さん。

 

明日も舞台は誰かを待っているから。

きっと待っているから。

私は客席に座るから。

 

 

 


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