
2月23日やっと観ることが出来ました。

プログラムは、印刷をやり直したのでしょうか。
引き続きネタバレあります。
第2幕
杏奴は、女の子を連れて戻ってきた。真っ白な服を着て。
「しばらくこの子を育てたい」
あまりにも唐突過ぎる。しかし、いいんです、「夜会」ですから。
折々わかるでしょう。
女の子の服の腰のあたりに雪の結晶のようなものがある。
雪崩に巻き込まれたであろう仔犬の生まれ変わりを暗示している。
杏奴(中島みゆき)と文夫(宮下文一)のなれそめや文夫の兄(泉谷しげる 声のみの出演)のたくらみがわかってくる。
これは必見
杏奴(あんぬ)(中島みゆき)
梅乃(笈河農園の新米獣医助手梅田の本名 文夫の思い人、植野葉子)
小雪(杏奴が連れてきた女の子 香坂千晶)
李珠(りず)(行方不明だった杏奴の姉、偽名でホテルに宿泊 渡辺真知子)
おいちゃん(となりの(20キロ離れた)笈河農園の息子、元ロックミュージシャン 石田匠)
ミラボールが回りだし、各々が歌いだす。「リトル・トーキョー」の大合唱。
さながらミュージカルのワンシーンのようだった。振り付けもあり、これはミュージカル。
ラ・ラ・ランドのように、グレイテスト・ショーマンのように。
ひとしきり歌ってから杏奴が「お話を進めます」
芝居に戻る。
厳冬期休業が終わるころ、警察からの連絡で駆け付けた文夫。
雪崩の底から遺体が見つかった。
密猟者と山犬と2匹の仔犬、そして杏奴。
もう一匹の仔犬、小雪と名付けられた仔犬は、この人間の姿をした女の子小雪か。
輪廻転生(ちょっとちがうかな)仔犬の生まれ変わりがこの女の子。
生き残った仔犬が人間になったのか?
じゃ、杏奴の存在は?
女の子小雪がまるで犬のように鳴き始める。
終幕へ
小雪のぬいぐるみ
ストーリーはみゆきさんの言うようにパンフレットに詳しく書かれています。
しかし、テーマは、主題は、の問いかけにきっと中島みゆきは、言うでしょう。
自分で考えてね。人それぞれだから、そんなつもりじゃない歌もそんな風に聞こえたらそんなつもりの歌になるし。
既発表曲もいくつか歌われる。
「野ウサギのように」や「テキーラを飲みほして」などは特に懐かしかった。
偶然だけど賞味期限が2月23日(中島みゆきの誕生日)
キーホルダーいつものように購入
東京にはないトーキョーという不思議な場所では、帰りたくても帰れない住人たちが暮らす。
年々変わりゆく天変地異の脅威のなかに住む人間。
ましてや野生動物の環境は厳しくなるばかりだ。
だから、世界中にリトル・トーキョーが必要なんだ。
出演者、ミュージシャンが舞台上に出て来てお礼する時は拍手するが、
それ以外はずっと「リトル・トーキョー」に乗せて手拍子ができた。
楽しかった。
中島みゆきの渡辺真知子の歌声に琴線が揺すられた。
植野葉子と香坂千晶の芝居心に感服した。
宮下文一の「紅灯の海」にしびれた。
石田匠のエアギターに見入った。
ミュージシャンの演奏に感謝する。
中島みゆきの「夜会」をまた見たいと思った。
もう二度と観ることのできない人達の代わりにも。
「夜会」VOL.20リトルトーキョーを観劇(?)するために東京赤坂アクトシアターへ出かけた。
ネタバレあります。要注意
思いつくまま徒然に
第1幕まで
出演者が挨拶をするフィナーレで手拍子している自分に驚いた。
こんな夜会、今まで観たことない。けど自然な流れとしてみんなの手拍子がとても暖かい。
拍手じゃなくて手拍子。こんな貴重な夜会に立ち会えてとてもうれしい。
変革であるのか回帰であるのか、まだまだ先は見えない。見えないからいいのだけれど。
この眼は、山犬の”つらら”か、それともその子犬の”小雪”か。
眼の中には、くっきりと杏奴(あんぬ)が映っている。
第1幕で歌われる「ねぇ、つらら」が心に沁みる。
極寒の中、生きてゆく山犬。
捕まえて、食事を与えて、留まらせるのがいいのか、自然の中で自由に生きさせるのがいいのか、と歌われる。
どちらが”つらら”のためなのか、と考えるのは人間の勝手な都合だろう。
心配しないで済むし、つららをずっと見ていられるから。
離れて暮らす夫に「つららが仔犬を3匹生んで、名前を付けた」と、うれしそうに話す杏奴(中島みゆき)。
表情がとっても穏やかでうれしさが伝わってくる。
パンフレットのあらすじによると2000年12月北海道は、記録的な大雪が続いていた、と書かれている。
そんな中で仔犬3匹を抱えるつららは、さど難儀しているだろう。
そういえば2000年当時私たちは福井に暮らしていたが大雪だった、と記憶している。
パンフレットに年号がはっきりと書かれている。
夜会VOL.18「橋の下のアルカディア」の時も「毎時200ミリ」なんて歌があった。
最近の自然災害は通年のそれとは違う規模になってきている。
地球規模の自然の変貌に危惧する昨今である。
はたして私たちの居場所は存在し続けるのだろうか。
帰るに帰れない「リトル・トーキョー」の住人たちとどこか似ていないか。
「いつ帰ってくるの」心に迫る歌である。
杏奴が夫の文夫(ふみお)(宮下文一)を想って歌っている。
ホテルは冬季閉鎖の準備の真っ最中。密猟者が山に入ったと情報がもたらされる。
大雪の中、銃声を聞いて山へ入って行った杏奴は、雪崩に巻き込まれた。
第2幕
5日後、杏奴は雪まみれで帰ってきた。小雪という女の子を連れて。
続く
昨日(10月17日14時公演)観劇しました。
初NODAMAPです。
「贋作 桜の森の満開の下」坂口安吾作品集より 作・演出 野田秀樹
わからない。難しい。しかし、笑える。
その前に坂口安吾の「桜の森の満開の下」読んでいない。
でも、カーテンコールでは立ち上がって拍手していた。
観る決め手は、野田秀樹の作品を舞台で観てみたい。天海祐希が出ている。妻夫木聡も出ている。
古田新太が出てるのに面白くないわけがない。
新歌舞伎座に行ってみたい。
席は3階席だったし端だったので見え難い場面が多かった。
立ち見が出ていた。
休憩込みで2時間25分。
この間観た「マリーゴールド」は休憩なしだった。
舞台セットのミニチュア(正面でなくてもいいなら横から撮ってもいいとのこと、列が長かったので隙間から撮ってみた)
舞台美術は、堀尾幸男さん。私にとって、堀尾さんと言えば中島みゆきさんの「夜会」が浮かぶ。
耳男 妻夫木聡
夜長姫 深津絵里
オオアマ 天海祐希
マナコ 古田新太
ハンニャ 秋山菜津子
青名人 大倉孝二
赤名人 藤井隆
エナコ 村岡希美
早寝姫 門脇麦
エンマ 池田成志
アナマロ 銀粉蝶
ヒダの王 野田秀樹
今度は、もう少し予習してから観るかな。
どうしても観たいコンサートがあって、東京赤坂へ行ってきた。
新幹線を降りて地下鉄に乗るべく駅構内を歩いていたら、うっかり地上に出てしまった。
いつもは、駅から駅なので、東京駅なんて外から見ることがなかった。
わぁレンガ造り。
しかし、赤坂へ向かわねば、タイトなスケジュールをこなせない。
もう10分ロスしている。
誰にも聞かずに地下鉄の乗り場に到着。
赤坂ACTシアターで元宝塚歌劇団雪組男役トップスターだった早霧せいなさんの「シークレット スプレンダー」
というコンサートが行われている。
大阪梅田は完売、なのに東京赤坂は、まだチケットがあるという。
11月7日に意を決してチケットを申し込む。
新幹線と宿泊を手配した。目的はこのコンサートだけなので安価な方法を探してみた。
もう少し体力があれば高速バスという選択肢もあった。肝心のコンサートの時に眠くなったらどうしよう。
やはり、新幹線だ。けれど節約して行きは「こだま」にした。
新幹線で「各駅に止まります。」というアナウンスは、どうもしっくり来ない。
帰りは急いだので「のぞみ」にしたら、新横浜の次はもう名古屋だった。浜松も小田原も止まらない。
しかし、コンサートだけというのも寂しい。何かないかと探したら日展があった。新国立美術館。
昨年も鍛治ゆう子先生の陶芸の入選作を見に行ったのを思い出す。今年も見に行けた。
同時開催の企画展、安藤忠雄、新海誠にも行けたらいいなぁと高望みしていた。
ところが当日は日曜日であった。当日券の売り場は長い列。20分はかかりそう。
泣く泣く日展のみの鑑賞にした。
赤坂の紅葉
観たコンサートは11月12日(日)17時
開口一番、「待たせたね」と彼女は言った。
「待ってたよ」と心の中で応えた。
早霧せいなに変わりはなかった。いつものように歌い、いつものように踊り、いつものように芝居する。
ただ違うのは、周りにいるメンバーは、宝塚歌劇団の雪組の組子ではないということ。
妖艶に、はつらつと、男なのか女なのか。
「シスター?」そう聞かれて、「シスター」と答えてはいるもののどうかな?といった印象がある。
ルパン三世。「ワルサーP38」おお、これ歌うんだ。これ、宝塚の時は、歌ってなかったね。
竹久夢二の頃の大正ロマンの寸劇。居残り佐平治を思い出す。
後半は、ミュージカルメドレー。知らない歌が多すぎる。ミュージカルってあんまり観ていないから。
「ケ・セラ・セラ」
赤坂サカスは、まだクリスマス仕様ではなかった。しかし、いつものイルミネーションは健在。
十字路に立つあなたが見えた。今度は、とびっきりの笑顔のあなたが見たい。
もうしばらく、彼女のパフォーマンスを追いかけてみようと思った。
赤坂は、冬支度を始める。ヤブツバキが咲き始めていた。今頃は、クリスマスツリーも飾られたかな。