流れゆく雲に

風に季節を聞きながら、日々の出来事をつづります。

中島みゆき「夜会」VOL.20 リトル・トーキョー 1

2019-02-08 21:18:00 | 舞台

「夜会」VOL.20リトルトーキョーを観劇(?)するために東京赤坂アクトシアターへ出かけた。

ネタバレあります。要注意

 

思いつくまま徒然に

第1幕まで

 

出演者が挨拶をするフィナーレで手拍子している自分に驚いた。

こんな夜会、今まで観たことない。けど自然な流れとしてみんなの手拍子がとても暖かい。

拍手じゃなくて手拍子。こんな貴重な夜会に立ち会えてとてもうれしい。

変革であるのか回帰であるのか、まだまだ先は見えない。見えないからいいのだけれど。

 

この眼は、山犬の”つらら”か、それともその子犬の”小雪”か。

眼の中には、くっきりと杏奴(あんぬ)が映っている。

第1幕で歌われる「ねぇ、つらら」が心に沁みる。

極寒の中、生きてゆく山犬。

捕まえて、食事を与えて、留まらせるのがいいのか、自然の中で自由に生きさせるのがいいのか、と歌われる。

どちらが”つらら”のためなのか、と考えるのは人間の勝手な都合だろう。

心配しないで済むし、つららをずっと見ていられるから。

 

離れて暮らす夫に「つららが仔犬を3匹生んで、名前を付けた」と、うれしそうに話す杏奴(中島みゆき)。

表情がとっても穏やかでうれしさが伝わってくる。

 

パンフレットのあらすじによると2000年12月北海道は、記録的な大雪が続いていた、と書かれている。

そんな中で仔犬3匹を抱えるつららは、さど難儀しているだろう。

 

そういえば2000年当時私たちは福井に暮らしていたが大雪だった、と記憶している。

 

パンフレットに年号がはっきりと書かれている。

 

夜会VOL.18「橋の下のアルカディア」の時も「毎時200ミリ」なんて歌があった。

最近の自然災害は通年のそれとは違う規模になってきている。

地球規模の自然の変貌に危惧する昨今である。

はたして私たちの居場所は存在し続けるのだろうか。

帰るに帰れない「リトル・トーキョー」の住人たちとどこか似ていないか。

 

「いつ帰ってくるの」心に迫る歌である。 

杏奴が夫の文夫(ふみお)(宮下文一)を想って歌っている。

 

ホテルは冬季閉鎖の準備の真っ最中。密猟者が山に入ったと情報がもたらされる。

大雪の中、銃声を聞いて山へ入って行った杏奴は、雪崩に巻き込まれた。

第2幕

5日後、杏奴は雪まみれで帰ってきた。小雪という女の子を連れて。

 

続く

 

 


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