15日、どうしても観たくて3回目の観劇をした。
宝塚歌劇雪組公演「星逢一夜/ラ エスメラルダ」
こんなに切ない話をどうしてもう一度観たかったのだろうか。
子供の頃は純粋で無垢で仲良く遊んでいたのに、
大人になり置かれた立場が違うことがはっきりしてくる。
殿様の次男坊、村の農民。
およそタカラヅカには似つかわしくない、そう思われた。
「ロミオとジュリエット」でもないし「シンデレラ姫」でもない。
星を見るのが好きな殿様の子供。
親を亡くして弟と二人で生きる少女。
少女を思う幼なじみの少年。
貧しいが一生懸命生きている村の子供たち。
早霧せいな、咲妃みゆ、望海風斗。
この三人の演じるそれぞれの人物の生き様が心の琴線を激しく揺さぶる。
1回目より2回目、2回目より3回目。
観るたびに悲しみと寂しさと切なさが募る。
フィクションとはいえその世界に自分も入り込み同じ空を見合上げたような気がした。
そんな和物のミュージカルの後だから「ラ エスメラルダ」で弾ける。
エメラルドの海へ誘われる。
終演後、武庫川沿いで催しがあり、トランペットが演奏されていた。
「見上げてごらん夜の星を」
ぴったりの選曲にしばし聞き惚れた。
「花の道」周辺のマンション(セルカ)も修繕工事が終わったようで建物がきれいになっていた。