goo blog サービス終了のお知らせ 

流れゆく雲に

風に季節を聞きながら、日々の出来事をつづります。

宝塚歌劇月組公演 グランドホテル / カルーセル輪舞曲(ロンド)

2017-01-07 16:28:26 | 舞台

宝塚歌劇月組公演に行ってきました。

珠城りょうのお披露目公演です。

型破りなタイプではないのでじっくり観て行きたいです。

「グランドホテル」

1928年のベルリンを舞台に高級ホテルを訪れた人々の1日半の人間模様。

 

トップスター珠城りょうが演じるのは男爵とは名ばかりの借金まみれの男、フェリックス。

愛希れいかが演じるのは、引退を控えたバレリーナ、グルーシンスカヤ。

2番手スターに昇格した美弥るりかは、不治の病を宣告されて余命幾ばくもないことを知り、簿記係の仕事で貯めたお金をはたいてホテルにやってきたオットー。

フェリックスはグルーシンスカヤの部屋に宝石を盗みに入り、戻ってきた彼女とはちあわせ。

そして、恋に落ちる二人。

グランドホテルに様々な人がやって来て、去っていく。

回転扉が印象的だった。

ホテルのフロントと部屋だけの設定なので、基本、舞台セットはあまり変わらない。

もっと舞台が動いてもいいのにと思ったが、「グランドホテル」のスタイルのようだ。

 

 

カルーセル輪舞曲

モンパリ90周年。

華やかなレビュー。

いいねぇ。お正月はこうでなくちゃ。

シンプルな黒燕尾の男役だけのダンス。見ごたえありました。

フィナーレ。

2番手羽根を背負った美弥るりかが美しい。

 

未来へ

 

 

 

 


夜会VOL.19 橋の下のアルカディア

2016-12-08 16:20:41 | 舞台

ネタバレあります。

 

赤坂アクトシアター。

 

5日6日と2回観ることができました。

5日がR列上手、6日がW列下手。後方の席ですが左右から観ることが出来ました。

また6日は瀬尾一三さんと思われる人物を見かけました。

後ろの音響の人と話していました。

残念だったのは6日通路側の1席が空席だったことです。

 

再演です。

パンフレットに稽古場の様子や歌われる歌詞、あらすじめいたことも書いていて前作よりも理解しやすくなっています。

照明で照らし出されるシルエットが雰囲気を出しています。

とりわけ、村人たちの動きが大きく、のそっとした感じが不気味でした。5日の日はなぜか気づきませんでした。6日にもやもやとしたシルエットが人の形であるのに気付きました。

生贄を誰にするのかは、村長に決められたみたいですね。

会議なんてなかったから独断と偏見なのでしょうね。

 

すあまを籠の中に入れるのに手こずります。すあまもわかっているんです。入っちゃダメだって。

ここの籠の中の記憶があまねが時折みせる行動(例えば、実際はかすかに聞こえる閉まる音が大きな音として舞台上で響きます。人間にはわずかな音でも猫は大きな音として聞こえている。)に繋がるのです。

 

九曜さんがゼロ戦の模型を持っているシーンも後へつながる伏線ですね。

いろんなところにいろいろなことが仕掛けられていて見落としたことに気づくとショックです。

あまり回数を観ることが叶わないので見て来た人の感想は参考になります。

 

水晶玉が光るのは迫力ありました。2階席の人の感想に水晶玉が動く時にレールのようなものが見えたとありました。1階席からは確認できず、まぁ何か仕掛けはあるのだろうと思っていますから。

すあまの水色の眼もわからなかった。

「毎時200ミリ」からの雨の様子、水の侵入が前作に比べてリアルにわかりやすく、

浸水してたんだと改めて驚きます。切羽詰ってるんだからもっと逃げなきゃ、とハラハラします。

 

ゼロ戦、わかっていても、まばゆい光の中から出てくると神々しい。

歌われます。

「その手紙に鍵は無く その手紙に主(ぬし)は無く」

 

地下道がふたたび川底に還る時、三人は脱出できるのか。

あのゼロ戦が上空高く飛びあがり三人をきっと安らかな場所へ運ぶと信じます。

前回見た時は絶妙なタイミングに感じました。

今回はもう少し傾いてほしかった、暗転のタイミングも難しい。

 

最後のみゆきさんのことば:壇上にいない人にも少し拍手を下さい。

壇上には主要人物の他に三人しかいませんでした。チンピラや村人はもっといたはずです。

スタッフが演じていたとは驚きました。

 

自動演奏は、ピアノの鍵盤が動かなかった。(いつもは動くのかな故障かな?)

 

6日はとりわけ寒かった。

「夜会」折り返しています。少しずつ少しずつ修正が入っているみたいですね。

12月17日の千秋楽は、幸運にも土曜日。こんな日程は稀です。

観ることのできる人がうらやましい。

 

 

 

 

 

 

 


宝塚歌劇花組公演観劇 「雪華抄 せっかしょう / 金色(こんじき)の砂漠」

2016-11-22 16:08:42 | 舞台

宝塚「花乃みち」の紅葉

 

公演のネタバレあります。

 

公演は日本物のショー、サブタイトルが「宝塚舞踊詩」となっています。

「雪華抄」は、四季の移ろいと花鳥風月を軸にした舞踊絵巻(作・演出の原田諒の文より引用)

チョンパ、で始まるのは華やかです。確か「源氏物語」もチョンパだったのを思い出します。

「チョンパ」とは、日本物の幕開きに使われる手法。

拍子木が「チョン」となって(幕がぱっと開く、と私は思ったけど検索したら照明だった)照明が「パッと」点く、するとそこには出演者が舞台に勢ぞろいして華やかな幕開きになる。

春は紅梅白梅、夏は七夕(串本節)、秋の月(安珍清姫)、雪の舞い、そして、桜花夢幻。

鷹と鷲の着物は楽しそうだ。鳥の羽がモチーフとなって肩から手にあしらわれている。

あたかも鳥が羽ばたいているようだ。

私の出身地和歌山の民謡(串本節)や民話(安珍清姫)が大劇場の舞台で観ることが出来て感慨もひとしおだった。

閑話休題:21日は大劇場の消防訓練の日だった。公演中ではと思ったら、「雪華抄」の後の休憩時間だった。お客様は任意です、とのことだったが非常階段を通れるのにそそられて参加した。貴重な経験ができた。

 カバンのなかでくしゃくしゃになってしまったけど、劇場内で手渡されたお願いの用紙、

 

「金色の砂漠」は最後に死んでしまうのはちょっと安易だ、と思います。

ならば、どうする?って聞かれてもわかりませんけど。

観ていて、「オイディプス」思い出してしまった。

作品の好き嫌いは人の好みだけど、上田久美子先生では「星逢一夜」の方がわかりやすかった。

王女様の踏み台代わりに奴隷のみりりん(明日海りお)が使われたのは衝撃だった。

奴隷、でも実は高貴な身分、よくある設定。

「1789」のように庶民に徹した方が好きだな(個人的意見です)。

うーん、難しい作品だった。

 

 

 


宝塚歌劇雪組公演 「私立探偵ケイレブ・ハント /Greatest HITS!」観劇

2016-10-09 15:10:39 | 舞台

雪組公演を観劇しました。

ネタバレあります。

今回はオリジナルストーリーです。原作がある方がイメージはわきやすいけど、原作に引きずられそうです。ならばオリジナルがいいのかというと、これまたそういうわけにもいかず、難しい。

舞台は、20世紀半ばのロサンゼルスの探偵事務所。

所長のケイレブ・ハント(早霧せいな)とジム(望海風斗)とカズノ(彩風咲奈)が事件を解決していくお話。

ケイレブには恋人イヴォンヌがいる。彼女との仲はどうなっていくのか。刑事ホレイショー(彩凪翔)とは情報交換する良き味方だ。(こんな刑事いるかな?)

事件はメキシコ人夫婦が娘失踪の相談に来たところから進み出す。その後夫婦は事故死。実は娘は相談の前に事故死していた。ケイレブは別の事件でその場にいた。テレビのサスペンスドラマみたいだ。新興プロダクションのマクシミリアン(月城かなと)が怪しい。

ケイレブとイヴォンヌがおもしろい。関係は恋人同志なんだが、少し倦怠期がきているのかもしれない。約束に送れたケイレブの謝りっぷりがなぜか早霧せいな本人とかぶるような気がして笑ってしまった。またイヴォンヌのイライラも笑える。

さてさて、ネタバレが多くなりそうなのでこのへんにしましょう。

 

ショーはクリスマス(ハローウィンも来てないのに)の場面が楽しい。鳳翔大と月城かなとのトナカイが笑わせてくれる。その前にゴーストバスターの彩凪翔も楽しい。

私は、宝塚歌劇で現代劇をほとんど観ていない。

やはり1回の観劇では足りない。


宝塚歌劇星組公演「桜華に舞え / ロマンス」を観る

2016-09-07 14:19:53 | 舞台

ちょっと時間が経ってしまったけど3日に星組公演を観劇しました。

〈ネタバレあります。〉

初のSS席でした。前から5列目。双眼鏡使わなくても顔がわかる。

ただ、舞台セットとなると2階席の方が広がりや奥行を感じることができます。

そのうえ、座り慣れない席でそわそわして落ち着かない。(笑)

「桜華に舞え」のお芝居は、幕末から明治の話です。

雪組で観た「るろうに剣心」と同じくらいでしょうか。

冒頭、犬養毅が青年将校に襲われる。(あれ?明治の話じゃなかったかな)

青年将校たちは”昭和維新”を謳う。”話せばわかる”犬養毅の名台詞だ。

薄れていく意識の中で犬養が思い浮かべた、一人の男、明治維新を成し遂げた桐野利秋だった。

犬養毅の回想で物語は始まります。

北翔海莉演じる桐野利秋(実在の人物)と紅ゆずる演じる衣波隼太郎(架空の人物)は幼なじみ。

鹿児島で剣術の稽古に明け暮れる二人だった。

ある日、ふとしたきっかけで西郷吉之助(隆盛)と対面する。

二人は西郷について上洛する。

 

桐野利秋は西郷隆盛に、衣波隼太郎は大久保利通に傾倒して行く。

勤務する場所は違っても固い友情で結ばれている二人だった。

しかし、西郷と大久保は決裂。はたして二人の行く末は?

会津との戦いで出会った娘との仲は?

隼太郎が鹿児島へ帰った時(政府軍と薩摩軍の全面対決西南戦争が起ころうとしていた)、

故郷の人々は彼をなじる。彼は政府側の人間だった。

哀しみに満ちた隼太郎の表情、見ていて苦しくなる。紅ゆずるに泣かされてしまった。

 

西南戦争は何を残したのか。

維新とはなんだったのか。

サブタイトルには”SAMURAI The FINAL”とある。

桐野利秋という人物のことは知らなかった。歴史に興味を抱かせる作品だった。

かなり重厚な明治日本史を垣間見たような気がする。

西郷隆盛の美城れん、「ガイズ&ドールズ」では太っちょのナイスリーナイスリーを好演していたのを思い出す。北翔海莉とは同期。そして、退団を発表した。

「るろうに剣心」で山県有朋を演じた夏美ようはここでは大久保利通を演じていた。

(山県さんも大久保さんも髭が印象的だ)

 

レビューは「ロマンス」

優雅でソフトなそんなショーだった。