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流れゆく雲に

風に季節を聞きながら、日々の出来事をつづります。

東京宝塚劇場 雪組公演 「幕末太陽傳/Dramatic"S"」

2017-06-29 14:01:53 | 舞台

行ってきました。東京遠征。

新幹線が無事に走ってくれてよかった。

大雨やトラブル続きだったので不安でした。

 

宿泊ホテルへ向かう道で遭遇。

地図に「ゴジラ像」と書いていてどんなに大きいのかと思っていたら、意外に小柄な像でした。

 

こんなにも宝塚歌劇が雪組が早霧せいなが、私をとらえて離さないと改めて実感した。

 

初舞台生はそれぞれが配属が決まり各組へと分れて行った。

なので、東京公演では、宝塚であった初舞台生の口上がない。

お芝居は、何気ない場面が少しずつ長くなっていた。

初舞台生のロケット(ラインダンス)も、もちろんない。

アクロバテックで素晴らしかっただけに、フツーのロケットよりも頑張っているとは思うが、物足りなさを感じた。

 

お芝居はいい意味で崩した感じがいい。あれよあれよで、問題を解決していく居残り佐平次。

ずるがしこいけど、憎めない、早霧佐平次が好きだ。

 

ショーはきらっきらっでゴージャスで弾けていて楽しい。

でも、みんなと別れを惜しむ場面では、こっちが涙ぐんでしまう。

次の公演にはいないんだね。

繰り返される別れと出逢い。

ありがとう、あなたのことは忘れない。

 

 

 

 


宝塚歌劇花組公演 「邪馬台国の風/Sante'!!ー最高級のワインをあなたにー」  

2017-06-06 15:33:06 | 舞台

6月5日花組公演を観劇しました。

ネタバレあります。

 

この公演は花組新トップ娘役 仙名彩世(せんなあやせ)の大劇場お披露目公演です。

 

1800年前の古代日本に邪馬台国と言う国があり女王卑弥呼が治めていた。

マナ(のちの卑弥呼、仙名彩世)とタケヒコ(明日海りお)の出会いから別れまでを描いています。

タケヒコが子役(華優希)から本役(明日海りお)に替わる時の、李淵(高翔みずき)の

「大きくなったなぁ、タケヒコ」には笑いが起こっていた。

(あれから〇〇年とか言ってもいいのにね、小柄な娘役から男役トップスターに急に替わるから)

 

邪馬台国を征服しようと狗奴(クナ)国の将クコチヒコ(芹香斗亜)の暗躍。

前作「金色の砂漠」よりも風格が備わったように思います。

ちなみに狗奴国王ヒミクコは専科の星条海斗、卑弥呼に替わる前の大巫女は美穂圭子、早く歌声聴きたくなります。(笑)

 

邪馬台国の衣裳は白を基調にして、狗奴国は黒を基調にして、わかりやすくしている。

 

盟神探湯(くがたち)(沸騰する湯に手を入れて神のご加護があるかどうか試す)の技、

きっと秘策があるはずなんだろう。

冒頭、狗奴国の兵士に追われて逃げるタケヒコを助けた李淵がやってみせた。それが後半で役に立つ。

 

水美舞斗演じるツブラメは喉をやられて声が発せない。その無言の演技をみていて、もう一人のシャルルを演じた月組の美弥るりかを思い出した。舞台に立っているのに声を出せない役は、声以外で表現しなければならない難しい役どころだ。

最後に声を発するツブラメ、狗奴国に倒されたタケヒコには聞こえたんだ。

ラスト、日食を予言した卑弥呼。暗闇に戸惑う狗奴国の兵を邪馬台国の兵が撃つ破った。

しかし、タケヒコは邪馬台国を離れ、大陸の魏の国(李淵の故郷)へ向かうと打ち明ける。

 

ショーは、冒頭、娘役じゃないと一目でわかる。

芹香斗亜、瀬戸かずや、鳳月杏、水美舞斗、柚香礼の女装(と言っていいのか??)

第3章

スーツにソフト帽のジゴロ、振付はANJU(安寿ミラ)さん。かっこよかった。

キレキッレのダンス。

 

第4章第16場

やはり、美穂圭子の歌声は格別。エディット・ピアフの愛の讃歌、素晴らしい。

 

「サ・セ・パリ」や「ろくでなし」とか、シャンソンは楽しい。

 


宝塚歌劇雪組公演 「幕末太陽傳/Dramatic"S"」

2017-05-01 16:55:11 | 舞台

4月29日に雪組公演を観劇して来ました。演目は「幕末太陽傳/Dramatic"S"」です。

ネタバレあります。

 

この公演は雪組のトップコンビ早霧せいなさんと咲妃みゆさんの卒業(退団)公演です。

休日とあって、立見の方も多かったです。

「幕末太陽傳」(脚本・演出 小柳奈穂子)は、落語「居残り佐平次」を中心に「品川心中」「三枚起請」「お見立て」他の落語を組み合わせ、実在した品川の遊郭を舞台に繰り広げられる人間模様を描いた作品です。

原作の川島雄三さんの映画は見ていません。

 

こ気味良いテンポで話は進んで行きます。難題に思えた出来事も佐平次が軽妙に解決します。

居残りなのに大人気。

そんな佐平次だけど、胸を患っていて、でも、コメディですから哀しいラストではありません。

 

この公演は初舞台生のお披露目公演でもあります。

口上は、緊張します。

聞いているこちらが緊張しますから本人はきっともっと緊張していることでしょう。

 

「Dramatic"S"」(作・演出 中村一徳)

「S」は雪組のSNOW、早霧せいなのイニシャル。

演出の中村先生は自由にたくさんの「S」を感じ取っていただければ、とプログラムに書かれています。

 

男役の群舞、「べサメ・ムーチョ」圧巻です。

 

前雪組トップコンビ壮一帆さんと愛加あゆさんの卒業公演も中村一徳先生でした。

 

初舞台生のラインダンス、通称ロケット。アクロバテックで見ごたえありました。ウェーブが素晴らしかった。

トップコンビのサヨナラ公演だと思うと、時々ぐっと来て、涙腺が緩みます。作品がコメディだからなおさらに別れがつらくなります。

けれど、湿っぽいのは似合わない早霧せいな。

お披露目公演で演じたルパン三世のように「あばよ」「また逢えるよ、どこかでな」と笑っていることでしょう。

「ルパン三世」も小柳奈穂子先生の演出でした。

 

別れと出逢いを繰り返し、103年を迎えた宝塚歌劇。

雪組サイコ―。

 


宝塚歌劇星組公演 スカーレットピンパーネル 

2017-03-24 14:14:48 | 舞台

3月23日に、星組の新トップコンビ紅ゆずる、綺咲愛里の宝塚大劇場お披露目公演「スカーレットピンパーネル」を観劇した。

ネタバレあります。

「スカーレットピンパーネル」はかつて、花組の松あきら主演で「紅はこべ」というタイトルで上演されたと記憶している。私は1979年(昭和54年)5月6日11時公演を観劇している。脚本・演出は柴田侑宏。併演は「花影記」。しかし、残念ながらほとんど覚えていない。

だから「スカーレットピンパーネル」は初見と言っていいだろう。

ストーリー

18世紀末(フランス革命後)フランスは、ロベスピエールを指導者とするジャコバン党によって貴族達はとらえられ処刑されていた。そんななかイギリス貴族パーシヴァル・ブレイクニ-(パーシー)は正体を知られることなく、無実の罪の貴族たちを救いだし国外へ逃すという大胆な行動が街中を騒がせていた。

なので重厚なストーリーであろうと思っていた。

パーシーはフランス人女優マルグリットと結婚する。

フランスの革命政府の公安委員ショーヴランと対決していくのかと勝手に想像していた。確かに対峙するのだが、スカーレットピンパーネルの正体がわかっていないので、パーシーをかつての恋人マルグリットと結婚したイギリス人で変な貴族としか認識していなかった。

(プログラム参照)

皇太子ルイ・シャルルは助け出されるのか?すれ違ったパーシーとマルグリットはどうなる?スカーレットピンパーネルの正体はばれるのか?ドタバタと話は進む。重厚じゃない。

楽しくっておかしくってサイコ―。

紅ゆずる演じるパーシーが見事だ。北翔海莉との「こうもり」を思い出した。

 

スカーレットピンパーネルはアメリカ人によって「アドベンチャー・ラブ・コメディー・ミュージカル」になった。

そんなバカなとか、どうして騙されるのかとか、勘ぐってはいけない。

痛快に笑い飛ばしてしまおう。

アドリブも随所に入り、大笑いさせてもらった。

パーシーとマルグリットも和解し、お互いをより知ることとなる。

ハッピーだ。

礼真琴演じるショーヴランには気の毒だが、ロベスピエールと上手くいかないだろう。

この日のアドリブでうけたのが「ドラえもん」、紅ゆずるは「ドラえもん」の物まねまでしてみせた。いやぁーこんなの観たことない。(初日はピコ太郎だったと聞く)どの場面かは観て確かめて下さい。(笑)

 

紅ゆずる(パーシー)と綺咲愛里(マルグリット)

 

 

ショーヴラン(礼真琴)

 

 

ロベスピエール(七海ひろき)

 

 

このプログラムは「スターウォーズ」を連想させる。いいね、星組だけに(笑)

やっぱりね、写真はレスリー・キーだった。

 


宝塚歌劇宙組公演 「王妃の館 / VIVA!FESTA!」

2017-02-07 15:35:23 | 舞台

宙組公演を観劇しました。

ネタバレあります。

「王妃の館」は原作が浅田次郎です。

水谷豊主演で映画化もされています。なので、とっても楽しみでした。

コメディセンス、抜群です、朝夏まなと。

ちょっとおかしくて、自意識過剰で、セレブ気取りで、スランプに陥っている作家北白川右京。

 

 実咲凜音(みさき りおん)の卒業公演です。こんな役もできるんだと再発見でした。

ダブルブッキングツアーを企画する旅行社の社長でツアーコンダクター玲子を熱演しています。

真風涼帆(まかぜ すずほ)のルイ14世の亡霊もまたおかしい。

ベルサイユ宮殿を案内している。

光ツアーと影ツアーの旅行客も一癖も二癖もある人物。

こんなドタバタ、宝塚歌劇でもできるんだと驚きでした。

 

ショーは「VIVA!FESTA!」楽しかった。フェスタの場面では客席に降りて来て、大盛り上がりでした。

「YOSAKOIソーラン」では、”宙組”が歌詞の中に入って、口ずさめます。

 

 

 先の月組が重厚な「グランドホテル」だったので、宙組のコメディ「王妃の館」、

うまくバランスとっていると思えました。