細かくて恐縮ですが、上の表が見えるでしょうか。
これは日銀が公表している「資金循環統計」速報からの抜粋です。
日本の国債が急激に増加している(2002年度596兆円→2011年度919兆円)有様や、その国債を保有している機関の状況がよく分かります。
特に著しく保有高が伸びているのが海外機関です。
対前年度で2010年には32.6%増、2011年度も23%増で、全体残高の8.3%(76兆円)に達しています。
国内の金融機関は安定的な国債保有者ですが、海外機関の保有者はとりあえずの避難先として日本国債にシフトしている可能性が多分にあります。
いったん事あれば一気に国債を売り抜くことも考えられます。
売りが走れば国債利回りは上昇し、国家財政にイエローシグナルが点ります。
海外機関とは逆に家計部門での保有が4年連続で減少していることからも、いよいよ国債発行に限界が来ていることが分かりますね。
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