南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

離人症

2013-02-10 19:44:13 | Weblog
「自分で自分の存在を感じられない。
地に足が着いていなくて、夢の中にいる感じ。
こうして話している自分の言葉さえも、どこか他人の声に聞こえる。
どうしちゃったんだろう?」

人は実に多様で繊細な生き物です。
あの時こうしておけば良かった、ああすれば失敗することはなかったかもしれない、過去は取り戻せないのにあれこれと思い煩います 。
それが高じてくると、自己否定に行き着くこともあります。
自己否定から自己嫌悪に陥ると防衛力が働いて、今居る場所からワープして自分自身にバリアーを張ります。

先ほどの相談者はそんなところにいるようです。
話を聴いてみると、やはりある出来事から相当深刻なウツに苦しんだ経験がありました。
今の苦しみと比べたら比較にならないほどの苦しみだったと言います。
「良かったですね」そのままの気持ちを伝えたら、ホッとした様子でした。

今日の私はちょっと“たそがれ清兵衛”です。
昔のことをあれこれと悔やんだりはしませんが、先のことばかりが気になってなりません。
これは歳のせいでしょうか?
誰かに聴いてもらえたら、スッキリするでしょうね。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿