ポスト菅に聞きたいこと

身内からもこれほど疎まれていた首相が過去いたでしょうか？
そう思うとなにやら可哀想に思えてもきますが、すべての宿業を背負った不幸の首相だったのかもしれません。
戦後ずっと続いてきた自民党政権によってこびりついたドロドロした手垢、ＧＤＰの２倍近くに膨れ上がった日本政府の借金、９・１１を象徴としたアメリカ帝国の没落、共産的資本主義国中国の台頭、温暖化と成長の限界を迎えた地球、バランスを崩して国際紛争勃発の危機にある東アジアの防衛、記憶も新しい３・１１東日本大震災の大津波、安全神話を吹き飛ばした福島原発ショック、どれひとつとっても目を背けたくなるような事実です。
こんなものをきちんと背負っていけるような首相がはたして出てくるでしょうか？
誰が背負ってもすべてを整理することは難しいが、しかしすべて整理に入らなければならないほど事態は切迫しています。

菅さんのあとに続こうとしている民主党代表選挙に、私たちはどうやら加わることはできない模様です。
せめて立候補者の考え方と、それぞれ投票権を持つ議員が誰に投票したかは、明確に示すことを求めたいと思います。
それを参考にして、私たちの意志を次期総選挙で決めたいと考えるからです。

ポスト菅に聞きたいことベスト５。
１、大震災復興財源をどのように求めるのか？
２、合わせて危機的状況にある財政再建をどのようにして改善していくのか？
３、日本のエネルギー問題についての考え方は？
４、製造業の空洞化対策についての対応は？
５、失業者対策と有期契約（労働者派遣法）についての対応は？

いずれの課題も先送りはできませんし、先送りが許される状況でもありません。
ひょっとしたらこの課題を突き詰めていくと、政界再編にまで繋がるかもしれません。