南町の独り言

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化けの皮

2013-05-08 17:14:42 | 政治
そろそろ安倍政権の化けの皮がはがれはじめました。
私自身は憲法改正について断固反対の立場ではありませんが、憲法9条の改正についてのみ論ずるならば、どちらかといえば反対です。
どちらかという言葉には曖昧さが残っていますが、それは戦争の放棄が防衛権の放棄につながると困る、と考えるからです。
それをカバーする法整備がなされているのか否かも勉強不足で分かりませんので、どちらかというと…という曖昧な言葉になるのです。

日本国憲法は前文から始まり第103条に及んでいますが、安倍首相が言い続けている憲法改正は96条改正のみです。
この第96条は憲法改正の発議要件の緩和であり、その理由を「発議要件3分の2は厳しすぎる。こんな厳しいから憲法改正が一度も行われなくて、時代の流れについていけない」というものでした。
額面通りに受け取ると(そうかなあ?)とも思いますが、諸外国の憲法内容が報道されはじめて、その間違いに人々が気づきはじめました。

例えば日本国憲法と同様に、議会の3分の2以上の議決と国民投票を必要とする国は、韓国・ルーマニア・アルバニアなどです。
フィリピンでは、議会の4分の3以上の議決と国民投票を要します。

一方、国民投票は必要とせずに憲法改正が可能な国もあります。
アメリカでは連邦議会の3分の2以上の議決と州による承認が必要とされています。
ドイツでは議会の3分の2以上の議決によって憲法が改正され、フランスでは国民投票又は政府提案について議会の議決と両院合同会議による再度の5分の3以上の議決によって憲法が改正されます。
こうしてみると世界中には様々な憲法改正規定が存在し、なかには日本国憲法よりも厳しい要件を課せられている国もあります。
そういった国々でも憲法改正は行われています。

なぜ安倍政権は96条改正のみに固執するのでしょうか?
その向こう側に透けて見える危うさに騙されてはいけません。
正々堂々と96条以外の憲法改正論陣を張るべきだと私は思いますが、みなさんはどう思われますか。


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