昨晩は風邪気味で9時前に就寝。
今日もなんとなく気だるく、雨降りでもあり炬燵番。
こんな日は買い置きの本を読むに限る。
梅原猛著「神殺しの日本」。
右でも左でもない哲学者として尊敬する一人。
小泉前首相の靖国参拝に否定的な彼はこう述べる。
『現在私は、靖国神道と深く関係している廃仏毀釈を仏ばかりか神殺しでもあると考える。
廃仏毀釈は仏を否定し、神をほぼ天皇と天皇のご先祖にかぎったが、ただ一つの神として残った天皇も戦後、「人間宣言」によって神の座を降りられた。
この仏殺し、神殺しのツケが今、日本人の無宗教、無道徳となって表れているのである。』
教育基本法の改正も日本人の道徳の衰えにストップをかけられないと述べる。
そうしたうえで彼はこう語る。
『私は、このような仏教の道徳を中心にして、たとえば儒教の人間への信頼、神道の自然崇拝、キリスト教の希望などを総合した新しい道徳体系の樹立が必要不可欠であると考える。』
Sさんからのお年賀、「ふなぐち菊水一番しぼり」をいただき、日本人であることに感謝しながら読み終えた。
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