南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

希望の種

2011-03-22 10:13:16 | Weblog
朝食中に女房がふと、「この国もなんとかなるような気がしてきた…」と呟いていました。
なんとなくその気持ちに共鳴しました。
そして何日か前に新聞で見た、作家村上龍氏がニューヨーク・タイムズに投稿したという記事を思い出しました。
(たしか“希望の種”とか言ってたな?)

インターネットで検索しましたら、全文和訳されたサイトがありました。
全文を読んでみたい方はどうぞこちらからお読みください
ここでは彼のいう“希望の種”というくだりのみ抜き出してみます。

(10年前に彼の書いた小説「希望の国のエクソダス」で、日本からの独立を目指す中学生が国会でスピーチをします…その言葉を引用しているところから抜き出します)
「この国には何でもある。
本当にいろいろなものがあります。
だが希望だけがない」
今は逆のことが起きている。
避難所では食料、水、薬品不足が深刻化している。
東京も物や電力が不足している。
生活そのものが脅かされており、政府や電力会社は対応が遅れている。
だが全てを失った日本が得たものは希望だ。
大地震と津波は、私たちの仲間と資源を根こそぎ奪っていった。
だが、富に心を奪われていた我々のなかに希望の種を植え付けた。
だから私は信じていく。



村上龍氏の作品はなかなか手強くて私は不得手でしたが、この文章はとても素敵ですね。
カンパ箱に善意のお金が寄付されるたびに感じた思いは、ひょっとしたら“希望の種”だったのかもしれません。

心からの御礼申し上げます。
緊急要請させていただきましたガソリン携行缶ですが、みなさまのご協力もありまして、なんとか間に合わせることができました。
これをもちましてガソリン携行缶の提供要請については終了させていただきます。

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