南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

観念から生まれる新社会

2009-09-12 17:08:51 | Weblog

1929年10月24日はいわゆる「暗黒の木曜日」、NYの株式市場で起こった大暴落は瞬く間に全世界を飲み込んで世界大恐慌を引き起こしました。
アメリカ経済が底を打ったのは33年、その年に就任したルーズベルト大統領は有名な「ニューディール政策」を実行します。
この政策によってアメリカ経済は最悪の状態を脱しますが、38年には再び不況がアメリカを襲います。
結局アメリカが不況から立ち直ったのは戦争準備体制に入ってからでした。
このNY発の未曾有の混乱は、各国の軍事力強化と戦争へ世界を駆り立てていきます。
39年9月第2次世界大戦が勃発、41年12月日本が対米開戦を布告、そして45年8月6日、あの忌まわしい原爆が広島に投下されました・・・・・。

2001年9月11日NYで起こった「同時多発テロ」で、21世紀の扉が開かれました。
そしてイラク戦争を経て、08年米国発の世界的な金融危機。
新自由主義政策とグローバル化の帰結ともいえるこの危機に対して、私たちはどのように対応すればいいのでしょうか。
30年代の世界恐慌時と同様に大規模な戦争によってすべてをリセットする愚挙を人類はまた犯してしまうのでしょうか。

昨日のブログでこう書きました。
「この危機は100年に一度だと言われますが、大げさではなく20世紀が終わり、そして21世紀の社会に生まれ変わるというまさに100年に一度の大転換時代だと思います」
そして最後はこうまとめました。
「さて、新しい社会とはどんな社会でしょうか。
みなさんと一緒に考えて、みなさんと一緒につくりあげていきたいと思います」

長期的に社会を動かすものは、結局、私たちがどのように社会を考えていくのかという“観念”そのものにほかなりません。
20世紀に犯した過ちを再び繰り返さないようにするためには、私たちの価値観を大転換するしかありません。
真の“豊かさ”とはなにか、その意味を改めて考えることから始めてみたらどうでしょうか。

久しぶりの雨混じりの休日、ゆっくりと考えました。
結局、女房とスーパーへ同行して仕入れたアサリを酒蒸しにして、今夜は私なりの“豊かさ”を味わいたいと思います。


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