南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

私を感化した言霊たち(12)

2013-09-10 20:22:09 | ユニオン
先日、有志5人で足柄峠から金時山へ登りました。
山頂の金時茶屋には81歳になる看板娘(金時娘)が毎日通っていると聞いていましたので、軽い気持ちで挑戦しました。
ところがもの凄い急坂、青息吐息でようやく登り切りましたが、体力の衰えをこれほど感じたことはありませんでした。

こんな私ですが、若いときは体力も有り余るほどありましたし、血気も盛んすぎるほど盛んなときもあったんですよ…今の私からは信じられないでしょうが…。
しかも突いたり蹴ったりの練習をしている連中と一緒ですから気も大きくなります。

四国で合宿中に飲み屋でヤクザと一悶着ありました。
その時はいささか怖かったですね。

支部長時代に仲間のひとりがぼこぼこにされたことがありました。
仲間をぼこぼこにされてそのままでは済みませんので、みんなで集合してその相手を捜し回りました。
港町清水、どうかするとヤバイ奴かもしれませんので、腹には新聞紙を巻いて安全装備に身を固めて出かけました。
とても今では考えられない馬鹿さ加減ですが、当時は当時なりの若さ(馬鹿さ)と正義感(?)と価値観がありました。

「目には歯を 歯にはハンマーを」…こちらが正しいと思ったら、絶対に負けるな!死ぬまで生きているから大丈夫だ!
これが師匠の口癖です。今でいう半沢直樹の倍返しですが、でたらめですよね。
でももの凄く面白い時代でした。

「心外無法」…法が必ずしも正しい訳ではない、自らの心のほか(外)に法は無い!自分が正しいと思ったことを貫け。
「心外無法」…この言葉が書かれた掛軸が家にあります。
尊敬する宗道臣の筆によるものです。(残念ながら印刷ものですが…)
どうしようもないくらいの自負心の高さですね。

いま考えると恥ずかしい馬鹿さの時代のことですが、解釈は変われども「心外無法」の精神は大切にしています。
しかしそれは単純に法律を無視してもいいということではありません。
法治国家ですから法律は守らなければなりませんが、それでもなお法律は万能ではありません。
だからこそ自らの拠り所となる“心”を育て高め鍛えることが大切です。
どこかでは法律よりも己の“心”を優先させるときがあってもよいと思います。
そういう意味では、今でもやはり「心外無法」なんですね。

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