南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

ひとつの時代の終わり

2013-09-11 18:20:10 | ユニオン
大会に次ぐ機関会議である「構成組織・地協代表者会議&執行委員会」で次のようなご挨拶をいたしました。

『…来月の連合静岡定期大会をもって退任するにあたりこれまでの大きな節目を振り返ってみました。
1982年に労働運動の道に入った私は、1985年のプラザ合意の混乱期も体験しました。
もうこれで日本経済はお終いだ、と大騒ぎしましたが、結局はその危機を乗り越えてバブル時代に突入します。
1989年に連合が誕生、同時期にバブルが崩壊しました。
それから23年、副会長のなかにもバブル期や好景気の時代を未経験の方も出てきました。
この運動に入ってからずっと低迷期、ベアどころか定昇を守るのがやっとの時代です。
統計を見てもそれははっきりと見てとれます。

将来の歴史教科書でどのように時代は描かれるでしょうか?
私はひとつの時代が終わっていると感じています。
終わりの始まりはちょうど12年前の2001年9月11日の「NY同時多発テロ」だったと思います。
そしてイラク戦争(2003)、リーマンショック(2008)、政権交代(2009)、東日本大震災(2011)、政権再交代(2012)、衆参ねじれ解消(2013)で“とどめ”です。

ひとつの時代が終わったということと、労働運動の方向性とは連動します。
一昔前の時代には良好な労使関係の下で「生産性3原則」なるものがきちんと守られていました。
生産性向上に協力する見返りとしての3原則です。
ひとつめは「雇用の確保・拡大」です。
ふたつめは「労使協議」のルールです。
みっつめは「公正配分」のルールです。
このルールが守られたからこそ、良好な労使関係が保たれました。
今はどうでしょうか?

ひとつの時代が終わったとするならば、私たちの目指す新しい時代、新しい社会の姿とはどんなものでしょうか?
それは「連合評価委員会最終報告」と「労福協の理念と2020年ビジョン」に明確に描かれています。
その理想と現実のギャップに苦しむみなさんの“しんどさ”も明らかになりました。
どうぞこれからはその“しんどさ”を乗り越える方策をみんなで考えていきましょう…』

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